よく耳にする言葉なのだが、自分が誰かの定年退職の日に居合わせるという経験がこれまで無かった。今日、初めて定年退職の人を自分が勤務する職場から送り出すというセレモニーに立ち会った。
30年近くも宮仕えをしていて定年の人が身近にいなかったという事実に驚いてしまった。社会人になってから現在の職場が7社目なのだが、ほぼ同じ業界内で移動してきた。最初の職場こそ13年半も勤めたが、次が約2年、その次が約1年、続いて3年半、2年半、4年半、そして今の職場だ。最初の職場では、定年の数年前には最前線から外れてそういう人たち用の職場に異動になるのが一般的だったので、現役社員と退役直前社員が同じ職場というのはあまりなかったのである。次の職場は外資で、そもそも定年まで働くという感覚が希薄だった。次も外資で同様。その次はいわゆるオーナー企業でそのオーナーの無茶ぶりに社員の平均在職期間が6ヶ月というところだったので、やはり定年というものから無縁だった。再び外資に移り、次も外資で昨年末の首切りに遭った次第。久しぶりに国内の大手企業と呼ばれる職場に来て今日を迎えた。不景気だのなんだの言われながら、やはり日本は恵まれた国なのだとつくづく実感させられた。その恩恵を無駄にしてはいけない、とも思った。