熊本熊的日常

日常生活についての雑記

人を食う

2012年05月23日 | Weblog

昨年12月に解雇通知を受けたところから、今日ようやく退職金が振り込まれた。解雇の時に提示された退職金の決めにはこのように書かれていた。

Job Search Period
Retirement Benefit Payment
Special Retirement Allowance
Additional
Total

最初のJob Search Periodというのは、解雇通告を受けた月から正式な退職日までそれまでと同額の月給を払うという意味だ。具体的には3ヶ月分である。次のRetirement Benefitというのは確定拠出年金を一時払いで受け取ることを選択した場合の一時金。本来は私の年金であり、わざわざ退職のために会社が用意したものではない。つまり本当の意味での退職金はSpecial Retirement AllowanceとAdditionalの部分だけだ。そうやってTotalは本当の退職金を倍以上に膨らませて見せるのである。そういうことは承知の上で、退職の同意書にサインをする。そうしないと、業界から省かれて再就職が難しくなると言われているからだ。人の足下を見るとはこのことで、卑劣極まりない。

本当の退職金は正式退職日の翌月末までに支払われることになっており、確かに先月受領した。今日受領したのは年金部分であり、これは退職関係の書類のなかでは支払日が明記されていない。私はたまたま就職口があったからいつ振り込まれようと関係ないが、そうでない人にとっては資金繰りというのは頭の痛い問題だ。あてにしていた金額の半分以下しか手にすることができず困っていた人もいるだろう。然したる合理的理由もなく人を紙くずのように捨て去った上に、なぜ、こういう人を食った行動が平気で取れるのだろうか。それがこの組織の文化というものなのだろうか。思い返してみれば、要所要所にものの食い方の汚い奴がいた。人のようなふりをしていても、あれは狐か狸だったということなのだろう。さらに思い返してみれば、そういう顔つきだったような気もする。