万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

『不気味の国の北朝鮮』

2009年07月21日 15時41分19秒 | アジア
北朝鮮は幼児並み?クリントン長官「相手にするな」(読売新聞) - goo ニュース
 昨晩、7時のNHKニュースで、北朝鮮では”キム大将の歌”という謎の歌が流行っており、それは、金体制の新たな後継者の登場を暗示しているのではないか、と解説していました。その歌詞は、と言いますと、確か”・・・足踏み・・・タッタッタ”というものでした。

 NHKは、大真面目でこのニュースを報道していたのですが、この歌を聞いた時、北朝鮮という国が、現代人の理解の範囲にはないと感じた方は多かったのではなないかと思います。北朝鮮が醸し出す違和感は、強面の暴力主義と幼児性の同居、時代遅れな権威主義と科学礼賛の混同、俗物主義とカルトの結合など、およそ理性から離れた多様な要素が混ざり合った結果なのかもしれません。かの国だけが、地球上において暗黒のスポットとなり、時間も空間も感覚も共有していない、”不気味な国”を作り出しているかのようなのです。

 ”不思議な国”にはユーモラスな楽しさがあり、夢から覚めますと現実の世界に戻ってくることができますが、”不気味な国”は、夢の世界ではなくて、この世に存在していることが、ホラーよりも恐ろしい現実なのかもしれません。

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コメント (2)
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