万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

黒人教授宅を守ろうとした白人警察官

2009年07月25日 15時31分13秒 | アメリカ
「誤認逮捕」で沈静化呼び掛け=黒人教授と白人警官招待へ-オバマ米大統領(時事通信) - goo ニュース
 ハーバード大学の黒人教授が、不法侵入者と誤認されて逮捕された事件については、現場の詳しい状況が分かりませんのではっきりとしたことは言えませんが、報道されている内容から判断しますと、白人警察官の行為が人種差別的であったとする非難は、行き過ぎなようにも思うのです。

 それというのも、白人警察官が誤って逮捕してしまったのは、黒人教授の自宅を窃盗犯から守ろうとしたからです。たとえ、教授が黒人ではなくとも、住宅に忍び込もうとする行為は、誰から見ても窃盗犯に間違われても仕方がありません。むしろ、白人警察官は、自己の任務を誠実に遂行したのであり、正真正銘の人種差別主義者であったならば、見て見ぬふりをしたかもしれないのです。また、もし、本物の窃盗犯を逮捕していたとしたら、黒人教授は、窃盗被害を未然に防いでくれた白人警察官に感謝したことでしょう。

 おそらく、売り言葉に買い言葉で言い争いに発展したのでしょうか、些細な感情の食い違いが論争となるところに、この問題の難しさがあるように思われるのです。

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