万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

財政再建も”外圧”頼りか

2010年06月21日 15時11分40秒 | 日本政治
数値目標、議題に浮上 金融サミット 財政再建へ導入検討(産経新聞) - goo ニュース
 財政再建には、必ず”痛み”が伴うものであり、政府は、国民からの強い反発も覚悟しなければなりません。財政問題が、各国政府の頭を悩ます中、報道によりますと、G20では、”数値目標”を設定して、各国政府に財政健全化を促すという案が検討されるそうです。

 合意が成立しますと、各国政府は、決められた期限内に目標を達成するために、歳出削減や税制改革に真剣に取り組むことになります。この合意は”国際公約”となりますので、各国政府は、削減義務を果たさなければならないからです。このため、”国際公約”は、政府を拘束する一方で、しばしば、政府が国民を説得する材料ともなってきました。

 ”外圧”が国内の改革を後押しするという事例は歴史に多々見られ、もし、これを機に日本国の財政が健全化に向かうとしますと、”外圧”はプラスに作用することになります。果たして民主党政権は、この案にどのような対応を見せるのでしょうか。

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コメント (2)
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