万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

”小沢隠し”もしなくなった民主党

2010年06月23日 15時11分33秒 | 日本政治
「脱小沢、あったとしても5%ぐらい」首相、党首討論で(朝日新聞) - goo ニュース
 鳩山前首相と小沢前幹事長のダブル辞任をバネに、民主党政権の支持率は跳ね上がり、驚異の回復を見せました。このV字回復には、小沢氏排除への国民の強い期待があったのですが、管首相の5%発言を聞きますと、やはり、国民の期待は裏切られそうです。

 もっとも、管首相が、100%脱小沢を達成した、と国民に”うそ”をつかなかっただけ、”まし”であるかもしれません。結局、反小沢派の議員を閣僚に登用したのは、小沢隠しの一時的なカモフラージュであり、小沢体制は、ほとんど無傷であることを、自ら明かしたのですから。こうした発言があった以上、国民は、民主党が、参議院選挙で過半数を獲得すれば、9月を俟たず、選挙後すぐにでも、小沢氏が辣腕をふるい、再び国政を牛耳ることを覚悟しなければならないようです。

 小沢隠しさえしなくなった、民主党。これは、開き直りなのでしょうか、それとも、自信の表れなのでしょうか。自信の表れであるとしますと、これにもまた何か背景がありそうで、恐ろしいことのように思えるのです。

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コメント (4)
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