万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

北朝鮮のW杯大敗北は第二次朝鮮戦争を防ぐ?

2010年06月28日 15時32分29秒 | アジア
北、お茶の間に動揺 初の生中継中に西側CM サッカーW杯(産経新聞) - goo ニュース
 サッカーW杯で、ポルトガルに大差をつけられて敗戦した北朝鮮。報道によりますと、4点目の失点で生放送を打ち切ったそうですが、この大敗北、もしかしますと、第二次朝鮮戦争を防ぐことになるかもしれないと思うのです。

 北朝鮮の国営放送のことですから、試合開始前には、アナウンサーは、大げさに自国のチームの強さを誇張し、勝利を確信する発言を繰り返したはずです。未確認情報によりますと、総書記自らが、フィールド上の選手に対して支持を出したとも伝えられています。軍の最高司令官でもあるわけですから、いわば、軍事作戦の指揮を採ったに等しいことになります。しかしながら、結果は案の定、ポルトガルに圧倒され、大量得点を許すことになりました。

 この顛末に、北朝鮮国民は、不安を感じたに違いありません。政府の言う”絶対勝利”など信用できず、いざ戦争となれば、同じ結果が待っているのではないかと。闘わずして、北朝鮮国内に厭戦気分が広がったとしますと、Wカップ南アフリカ大会ポルトガル対北朝鮮戦は、この意味において、歴史的な試合として記憶されることになるかもしれません。

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コメント (2)
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