万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

小沢氏は一時身を隠すだけなのか

2010年06月04日 12時43分24秒 | 日本政治
菅氏「静かにしていただく」 樽床氏「親でも反でもない」(共同通信) - goo ニュース
 本日、民主党代表に選出され、次期首相となる管氏は、幹事長を辞任した小沢氏に対して”しばらく静かにしていただく”と語ったそうです。この発言、文字どおりに受け取りますと、ほとぼりが冷めた頃に、小沢氏が、再び党内の権力者に返り咲くということになります。

 小沢氏への疑惑は、時間の経過とともに消えてなくなる性質のものではありません。むしろ、一度染みついたダーティーなイメージによって、国民は、”小沢アレルギー”の反応を起こしそうです。検察審査会の審判も残されていますし、脱税疑惑もあります。にもかかわらず、管氏が、小沢氏の復帰を認めるような発言を行った背景には、何らかの小沢氏再登場への”道筋”が既に敷かれているとも憶測することができます(参議院選挙後、あるいは、9月の代表選後あたりに・・・)。

 管氏の発言の端から、小沢氏容認の姿勢が伺えることは、危険な兆候でもあります。氏が、小沢氏に対する非難の本質を理解していないということになるのですから。”永遠”ではなく、”しばらく”としか言えなかったことに、管氏の限界を見るのです。

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コメント (6)
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