訪日中のベグニノ・アキノフィリピン大統領は、国会演説をはじめ、都内でも講演会を開くなど、積極的にフィリピンの立場を発信なさっておられるようです。第二次世界大戦において激戦地となりながら、戦後の日本国の歩みを肯定的に評価してくださったことも、まことにあり難いことです。
ところで、アキノ大統領は、昨日、極めて重要な発言をなさっております。それは、現在の中国の行動を戦前のナチス・ドイツの領土拡張主義と重ね合わせ、安易な宥和政策に警鐘を鳴らしたことです。中国は、これまで、日本国に対して執拗に歴史を直視するように強要し、”歴史に学べ”とさえ諭してきました。しかしながら、真の意味で歴史に学ぶとは、過去に起きた失敗や悲劇的な経験を冷静に分析し、その要因を解き明かした上で、二度と繰り返さないことに尽きます。つまり、悲劇の繰り返しが阻止されてこそ、真に歴史を学んだことになるのです。特定のイデオロギーによって染め上げられ、当局によって絶対化された”公定の歴史”を暗記しても、それは思想の統制や洗脳を受けることでしかなく、後世の人々を悲惨な歴史の繰り返しから救い出すことはありません。
ミュンヘンの融和が第二次世界大戦を誘発したとしますと、第二次世界大戦が残した重要な教訓の一つは、国際法を無視した領土拡張主義に対しては、初期段階において、国際社会が協力し、断固として抑え込む必要があるということです。時が移ろい、主役となる国が変わっても、時代を越えて真に糾弾されるべきは、その危険な破壊行為なのですから。
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ミュンヘンの融和が第二次世界大戦を誘発したとしますと、第二次世界大戦が残した重要な教訓の一つは、国際法を無視した領土拡張主義に対しては、初期段階において、国際社会が協力し、断固として抑え込む必要があるということです。時が移ろい、主役となる国が変わっても、時代を越えて真に糾弾されるべきは、その危険な破壊行為なのですから。
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