万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本国が中国を拒絶する理由

2015年06月28日 13時17分07秒 | 国際政治
発展した隣国を日本は受け入れるか…中国外相
 昨日、北京で開催された「世界平和フォーラム」の講演において、中国の王毅外相が、”発展した隣国を日本は受け入れるか”と問うた報じられております。”本音”と指摘されるほど率直な問いかけなのですが、対日外交圧力の効果を意識しての発言なのかもしれません。

 ところで、この中国から発せられたストレートな質問に対して、日本国は、どのように答えるのでしょうか。中国が期待しているのは日本国側が膝を折る形での応諾なのでしょうが、これまでの中国の行動を見ておりますと、日本国としては、否定的な回答とならざるを得ないことでしょう。その理由は、第1に、これまでも再三してきたように、中国は、国際法に対する遵法意識が低く、無法国家の中国をそのまま受け入れると、法の支配に基づく国際秩序が根底から覆されるからです。国際法は、数世紀にも及ぶ人類の努力の賜物であり、多くの犠牲を払いながら築き上げられてきたものです。中国によって台無しにされますと、人類の損失は計り知れず、全ての諸国は”無法地帯”に放り出されてしまいます。第2の理由は、中国は、国連憲章にも謳われている主権平等の原則を否定し、冊封体制の復活を目論んでいることです。王外相の”中国は過去の歴史上のあるべき状態に戻っただけ…”とする発言にも、高慢な盟主意識が垣間見られます。日本国は、”日の出処の天子”の上表文で知られるように、中国歴代王朝の冊封体制に組み込まれることなく独立国家であり続けましたが、他のアジア諸国が中国の属国化することを認めるわけにはゆきません。第3に、中国が、未だに共産主義国家であることです。共産主義思想が内包する狡猾なる野蛮性は、人類に多くの不幸と災禍をもたらしてきました。侵略をも共産主義を以って正当化し、いつ何時、牙を剥くかもしれない国を受け入れることは、一般の諸国にとりましてはあまりにもリスクが高すぎるのです。餌食になるかもしれませんので…(チベットや東トルキスタン等の惨状…)。

 日本側からの率直な回答が、中国が、国際社会から批判を受け、拒絶される理由に思い至り、自らを省みる機会となることを望むばかりです。そして、第4の理由があるとしますと、それは、他国の正当なる批判にも耳を貸さず、論理矛盾もものともせず、自らを変えずに他者を強圧的に変えようとする、中国の自己中心的で頑迷な態度なのではないかと思うのです。

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コメント (4)
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