リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

豪邸に閉じこもって育つと

2016年11月02日 | 日々の風の吹くまま
11月2日(水曜日)。大雨注意報発令中。風もあってかなりの荒れ模様。もっとも、11月は
平均的に一番荒れることが多いし、厄介ものの「パイナップル特急」が団子でやって来るこ
とが多い時期だから、文句を言ってもしょうがないか。とにかく、今日はカレシがあれこれの
事情でスカイプレッスンが何と3回になってしまったので、ワタシはだらだらしながら洗濯をし
たり、ポットローストを仕込んだり、ちょこっと仕事をしたり。(そういえばもう2日一歩も外に
出ていないなあ・・・。)

1回目はロシア人の翻訳者志望の学生ヤナ。どうもスカイプの接続が悪いようだけど、ヤナ
が住んでいるところは吹雪模様なんだそうで、こっちの嵐とダブルパンチということか。ラン
チ後の2回目はドイツに住むエスター。EUでは北米より一足先に夏時間から標準時に切り
替わったので少々時間が混乱。でも、接続状況はまあまあ。最後は東京のN君。旅行中は
ホテルで3回の対面レッスンをこなしたがんばり屋。(最後のレッスンではワタシは7ヵ月の
赤ちゃんのお守りをさせてもらって、ちょっとだけおばあちゃん気分で楽しかった。)接続は
上々だったんだけど、キッチンで電子レンジがオンになったらプッツン。へえ、そういうことも
あるんだ・・・。

MacLean’s誌に、ウェストバンクーバーの高台にあるお屋敷街「ブリティッシュプロパティー
ズ」の未就学児の43%が就学能力に達していないと言う記事があった。あそこは戦後まで
非白人とユダヤ人は入れないという盟約があった、目立った「上流社会」のない西部カナダ
でたぶん唯一それらしい人たちが住んでいたところだけど、時代の流れには勝てず、今で
はアジアや中東からの大金持が増えて、問題の43%のほとんどはその二世たち。セキュリ
ティ装置でがんじがらめの豪邸内で住み込みのナニーと過ごすことが多くて、近所の子供と
の交流がないために、英語だけじゃなくて、コミュニケーションや社交の能力も育たっていな
いということらしい。なにしろ会員制カントリークラブはあってもコミュニティセンターや公園は
ないってんだから・・・。

ふと、東京などのマンションの高層階で1日のほとんどを専業主婦の母親だけを相手に過
ごす子供の発達状況も似たようなものかもしれないと思ったけど、社会的スキルが未熟な
まま育つ人間が増えたら、社会全体にとって由々しきことじゃないのかなあ。何よりも子供
がかわいそう・・・。