リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~もうちょっとかな/川べりの風景

2023年04月10日 | 日々の風の吹くまま
4月9日(日曜日)。(ブリュッセル)☀⛅。自主隔離3日目。きのう1日昼間のうちに眠り過ぎて、早くに目が覚めてしまったそうだけど、カレシはまだ喉が痛いだけで、かなりよく眠れたようで何より。今日は復活祭。カナダでは月曜日も法定休日ではないけど休みで三連休になる人もいるけど、ヨーロッパではどうなんだろうな。勤めていた会計事務所は確定申告の季節だからと休みにはならず、当然のように休みの公務員のカレシが寝坊を決め込んでいるのを横目で見ながら、ひとりで起きて、ひとりで朝ご飯を食べて、ひとりでバスで出勤したっけな。その確定申告の季節に、歳入庁の職員がストに入るとかなんとかというニュース。タイミングを選んだということだろうけど、ワタシがトルドー君だったら、還付を期待できない納税者の申告期限を2ヵ月くらい先延ばしするかな。申告と同時に納税しなければならない人たちが喜ぶと思うけどねえ。

朝ご飯が終わって、さあて、という頃に、ミハイから「検査しに行っていいですか」という電話。まだ3日目なのに、もう検査を始めるのか。タマシュは4日目か5日目からと言っていたから、いい兆候かも。抗原検査のキットを2つ持って来て、まずワタシ。綿棒を入れられて、くすぐったさに笑い出してしまったけど、最初の日はちょっと緊張していたのが、私たちがまじめにプロトコルに従っているせいか、けさはもうかなり打ち解けた雰囲気。そうだよね。私たちは文句がないからいいけど、クルーズ船のような閉ざされた環境でクレーマーが暴れまくったら手に負えないもの。カレシが「何度も検査をやって慣れてるんでしょ?」と聞いたら、「そうなんです」。つまり、クルーズ中に乗客のコロナ感染が発覚するのは珍しくないってことかな。乗船前にワクチン接種の証明は要求するけど、EUでもどこでもうるさい入国制限を取り払ってしまっているから、誰かがウィルスを持って乗って来ることは十分にあり得るもんね。私たちだって、たぶん船に乗る前に1泊したアムステルダムのホテルが感染源の第一候補だと疑っているしね。大きな声でいいたかないけど、中国人の団体客で混んでいたので、つい、もしやってなるわけ。そんな話をしているうちに、ワタシの結果は、おおっ、陰性だっ。やったぁ。

次にカレシの番で、検体を垂らしてじぃ~っと見ていたら、下の方(陽性)の方がだんだんピンク色になって来た。ミハイが「まだですねえ」。でも、上の方(陰性)ほどは濃くならないので、はっきり陽性というわけでもないようで、「もう一度検査してみましょう」。ということは、もしかして、悪くしても陽性と陰性の境目くらいなのかな。しばらくしてミハルが検査キットを持って来て、もう一度カレシを検査。今度は残念ながら、もうちょっと陽性寄りの2本の線。あぁ~あ。でも、ミハイが「ツアーに行く人たちがほとんど出た後で、マスクをして船の外に出るといいですよ。運動するとか、何なら街に出てみるとか。プロトコルは船の上だけのルールですからね」。おお、ありがたいね。もう3日もまともに歩いてないから、足腰が弱ってしまわないかと心配になっていたところ。さっそく、午後のツアーが出たのを見計らって、マスクをしてロビーに出て、フロントのヴァネッサに「行ってらっしゃぁい」と送られて船の外へ。ブリュッセルのクルーズターミナルということだけど、停泊しているのは私たちのだけ。中心街からはかなり遠いみたいな感じで、とりあえず川に沿って遊歩道をてくてく。往復で30分ほどのウォーキングをして来て、ああ、気分さっぱり。





私たちArts Clubグループはアムステルダム~ブリュッセル、ブリュッセル~アムステルダムの1週間のコースを2つ組み合わせた周遊コースだけど、前半コースのグループや個人客はブリュッセルで下船して、午後になって後半コースの客が乗って来る。窓の外に着いた観光バスから降りて来たのは中年のグループで、メタボ腹に野球帽と言うおっちゃんたちのいでたちは、いかにもアメリカ人だぞ!と言う感じ。タクシーで来る個人客とは対照的なのがおもしろい。ブリュッセルを出たのは6時過ぎで、川べりに家族連れや釣り糸を垂れる人。見ていたら、手を振っているおじさんたちがいたので、窓を開けて手を振ったら、何を言ってるのかわからないけど大きな声が帰って来た。そのうち船が止まったので外を見たら、閘門の中。後ろのゲートが閉まり、水位がどんどん下がって、やがて前方のゲートが開いて、船は前進。パナマ運河のミニチュア版と言ったところで、実際に通過するところを見られたのはうれしいね。再びのどかな川べりの風景に戻って、ワインとビールを楽しみながらの晩ご飯。