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アイスホッケーのプレーオフは白いタオルを振って応援

2024年04月23日 | 日々の風の吹くまま
4月22日(月曜日)。☀。きのうのんびりしたせいか、よく眠った感じ。朝方の空気はまだちょっと冷っとしているけど、日が差せば気温は2桁。だって5月が目の前なんだから、そう来なくちゃ。そろそろ衣替えの時期だし、冬の室内着の七分袖のTシャツはみんな同じところに穴が開いちゃったから、もう半袖。寒いと思ったらチュニックを羽織ればいいもの。

ウォーキングに行く途中のエレベーターに20階で乗って来たヘルメットを手に持ったパパと黄色いヘルメットをかぶった男の子の2人連れ。おはようと声をかけたら、息子君はちゃんと「おはよう」。学校に行くところ?と聞いたら「保育園に行くところ」。じゃあ、友だちと遊べるのねえと言ったら「うん」。そこでカレシが「そのヘルメット、いいね」と言ったら、息子君はヘルメットをなでながら「これ、もう古いヤツなの。新しいのが欲しいんだけどね」とパパの方をちらりと見たので、笑って見ていたパパは爆笑。保育園児にしては大人びた話し方が何ともおかしかったけど、ご当人は真顔で「ちょっときつくなって来たから新しいのがいるんだ」と言うので、なるほど、頭が大きくなったからきついってことね。何たって頭の中も育ち盛りだもんね。ロビー階に着いて玄関から歩道に出たら、「Have a good day」、「You too」と挨拶を交わして右と左。マンションでは、エレベーターに乗り合わせたらちょっぴり世間話をするか、少なくとも降りるときにこういう軽い挨拶を交わすことがほとんど。アジア人はなぜかひたすら「話しかけんな」オーラを出しまくる人が多いのは対人文化の違いなのかなあ。

きのうはアイスホッケーのスタンレー杯プレーオフ第1ラウンドの第1戦で、久々にプレーオフに進出したバンクーバー・カナックスの対戦相手はナッシュヴィル・プレデターズ。プレーオフの定番になっているのが白いタオル。もう42年も昔の1982年、カナックスがプレーオフに進出できるかどうかというシカゴでの試合で審判の1人にノーゴールにされるやら、連続してペナルティを取られるやらで、腹を立てた当時のニールソン監督がスティックの先に降伏を示す白いタオルを付けて高々と差し上げ、同調した選手2人と共に退場になったのが事の始まり。シカゴから帰って来たチームをファンが白いタオルを振って迎え、その後の試合でもアリーナは白いタオルの波。勢いづいたカナックスは決勝まで進んでニューヨーク・アイランダースに負けたけど、そこからプレーオフの試合で白いタオルを振って応援する「タオル・パワー」と呼ばれる慣習が始まったのだった。今アリーナの外にはタオルを掲げたニールソン監督の銅像が立っている。で、きのうの第1戦で試合前にリンクの中央で白いタオルをかけたスティックを差し上げていたのは、今年の1月初めに試合に必ず付き添っていたお父さんを交通事故で亡くした14歳のホッケー選手。ホッケーを愛したお父さんへのトリビュートと少年への激励だそうな。未来のカナックスのスター選手になるかもしれない少年のタオル・パワーが全開したようで、試合はカナックスが4対2で初戦を飾って幸先の良いスタート。


(バンクーバー・カナックスがX(ツイッター)に載せた写真)

バンクーバーでのアイスホッケーについては他にもいろいろいろなエピソードがあって、未だに忘れられていないのが前回プレーオフで決勝に進出した2011年の「スタンレー杯暴動」。ホッケー関連の暴動は初めてのことじゃないんだけど、ボストン・ブルインズとの決勝最終戦で惜しくも負けてスタンレー杯を逃して、その直後にバンクーバーのダウンタウンで大規模な暴動が発生。放火や略奪で荒れ狂う中で、路上に横たわっている女性に男性がキスをしている1枚の写真が世界のメディアを駆け巡って大ヒット。(Getty Images所有になっているけど、Stanley Cup riot kissingで画像をググれば見られる。)たまたまバーからの帰り道に暴動に巻き込まれて警察隊に押し倒され、動転して半狂乱になっているガールフレンドを落ち着かせようとしたんだそうで、付き合って半年だったという2人はその後結婚して男性の母国のオーストラリアに移り、今では子供もできて西オーストラリアのパースで彼はクラフトビールのパブを営み、彼女はエンジニアになって仲良く暮らしているそうな。プレーオフ第2戦は明日。はて、どうなるかな。がんばれ、カナックス!


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