らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.37

2012年07月04日 23時59分35秒 | ヴィオラ
 この道のプロになろうと決めてから、昔、剣道を頑張っていたこともあり少し体育会系的な考えをもっていました。精神的なもので上達するために「~道」のように考えてしまっていました。

 上達するためには、「ヴィオラ道」!これしかないと思い、色々試行錯誤しながらやってきましたが、完成形が見えないまま音楽人生終わるのは、ある意味ストイックでかっこいい事かもしれませんが、最近大きく考えが変わってきた自分に気づき始めました。

 演奏していて、ちぃ~~とも楽しくないし、ちぃ~とも幸せを感じられない自分がいました。自分には厳しいけど、他人にはもぉ~~と厳しいという矛盾した道でした。

 不安定な職業とは言え、とりあえず毎月の給料も保証される身分なのですから、もう少し楽しく演奏できないものか??最近はよく考えるようになりました。

 オーケストラというのは、ストレス抜きでは考えられない職業ですが、その原因は、待遇・人間関係・自分のレベルの低さ・他人との音楽性の違いなどに凝縮されると思います。

 その中でも人間関係! 自分が感じるように他人は感じないものだし、どちらが上という話でもありません。そんな時はついつい上手くいかないのは他の人や環境のせいだと思ってしまうのが普通です。以前の自分は全くその通りの人間で、同僚の顔など見ると気分が悪くなるほど!現場に出勤拒否症が出る寸前でした。いつ辞めようかと真剣に考える毎日でした。人間嫌いに拍車がかかり、いっつも不機嫌!

 そんな気分で数年過ごしてきましたが、何がどうこうしたわけではないのですが、同僚一人一人をリスペクトすることにしたのです。性別・レヴェル・年すべては関係なく、全て音楽家としてリスペクトすることにしました。

 そうするとどうでしょう!どんなに自分が聞きたくない他人の音でも受け入れられるようになってきました。心も毎日毎日軽くなって行く感じが・・・・。

 オケに就職して今が一番心が軽いんですよ最近!

 演奏する事が以前と違って面白い!楽しいかも!なんて思い始めちゃっています。

 だぁ~~い嫌いな人もいなくなりました。みんなが同僚なんです。仲間と呼ぶとくさいので止めますが、音楽を一緒に奏でる人たちです。

 どぉ~んなに自分と違う価値観だって、自分の気持ち次第という結論に落ち着きました。めでたし!

 さて、Mozart!

 
コメント (4)
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