NHK大河ドラマが始まってから今年で50年だそうで、今年は「平清盛」が放送されています。
日本史にもそう興味もない小学生の頃~77年に放送されたのが、この「花神」です。私は前年の「風と雲と虹と」から親父に付き合って、この大河ドラマを見始めていて、裏番組の「西遊記」などは、大河ドラマが終わってから最後の方だけちょろっと見れる感じで、友達との話も合わせていました。翌年の「黄金の日々」も含め、私が印象に残っている大河ドラマはこの3作品です。
生涯が資料乏しく謎に包まれている村田蔵六~のちの大村益次郎が主役のドラマなのですが、村田蔵六以外の人物の出番も多く、司馬遼太郎の小説「花神」、「世に棲む日日」、「十一番目の志士」、「峠」、「酔って候」の5作品を脚本化しただけあります。
ドラマのフィルムが総集編しか残っておらずに、全作品を見ることは出来ませんが、どうしても子供の頃に見た記憶をたどりたくて、総集編を購入しました。
子供の頃の刷り込みとは怖いもので、毎週のように聴いていたドラマのテーマ曲~林光作曲(山田一雄指揮NHK交響楽団)の演奏を聴いて、この頃から私は日本風な現代音楽を好きになっていったのだなぁ~と思いました。そして、幕末の数々のシーンでは、他のドラマで見たとしても、ここには丘があったはずだとか、川が流れていてとか、さも自分が経験したような場面が頭をめぐるのは、この「花神」というドラマの影響が強いんだと感じました。
中村梅之助さん演じる村田蔵六のイメージだけが強かったのですが、あらためてみて、浅丘ルリ子さん他の大役者さん達の若い頃の活躍が目立ちます。ちょい役ですが、好きな島田順司さんが出ていたのにも驚き。
何回見ても面白いドラマです。