らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

Bach ピアノ独奏作品集 ヒューイット

2019年07月21日 23時59分59秒 | お気に入りのCD
 世の中でピリオド音楽というジャンル?が、大手を振って歩けるようになった頃(昔は変わり者のやるマニア集団だと思われていた・・・)を過ぎて、現在はむしろバロックや古典派の音楽などは、ピリオド楽器(通常はコピー楽器)を使用したり、奏法をしないと一部から偽物扱いを受けるような風潮になってきていると思う。現代の楽器で演奏するならば、ピリオド系から影響を受けなければ(ふり??)、何も分かっていない奏者だと言われる事もある。

 自分の中では、ピリオドの教育を受けてきたわけでもないし、そのままただの物まねで演奏するには、少し違和感を感じるようになってきた。

 時代の流行として諦めて、現代楽器で演奏するバロックを演奏の善し悪しではなく、それだけで否定するようなかわいそうな人達がいるのも百歩譲って認めましょう。

 しかし、ヴィヴァルディを演奏しているイムジチ合奏団や、バッハを演奏している現代ヴァイオリニスとを頭から否定するのは、自分は絶対に止めようと思っている。(むしろこういう方がすき)。

 そこでヒューイットである。

 バッハをFAZIOLIのピアノなどで、演奏する彼女。もちろん言わずと知れたバッハ音楽の大巨匠だが、あらためてバッハの音楽の素晴らしさを感じることが出来た。

 良い曲〜素晴らしい作曲家による素晴らしい作品は、結局何の楽器で演奏しようが、優れた音楽家の前では、形から入る音楽奏者の音楽より人の心を打つのだとあらためて思うのである。

 15枚組のこのCDボックスは、リヒテルの平均律全集と並んで、私の超お気に入りピアノアルバムになった。
HMVジャパン
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