年齢を重ねてきて、奏者として感じている事の一つに、パワーの持続が難しいと言うこと。
パワー=力みではない事だけは言っておきます。
例えば、本日演奏したP.I.チャイコフスキーのSym.Nr.5なんかは、f(フォルテ)を何個書き込むのだというくらい大きい音(音圧?)を要求するような曲で、何度も同じメロディーを繰り返して心をえぐってくるような作りになっています。
ffで、何十小節も弾かなければならない箇所も多くあり、若い頃ならいざしらず、年齢を重ねてからは、力まないようにしながらも、正直しんどくなってくる事も。特にリハーサル時は途中でその押しつけがましさに無理!ってなる場合も。
しかし、いざ本番になるとリハーサル時にはへばっていたところも何倍の音で弾き続けられるのは、お客様からもらうパワーと自分の体内で生成されたアドレナリンのせいかも。
帰宅後も何度もメロディーが頭の中をぐるぐるして、興奮状態から抜けられず、寝つきが悪くなるのは毎度のこと。
だからあまりチャイコフスキーは演奏したくない。好きな人すみません。