「また買ったのぉ〜??」と奥さんの苦情が聞こえてきそうですが、グァルネリQのベートーヴェン弦楽四重奏曲全集。
グァルネリQのベートーヴェン弦楽四重奏曲全集は、団の晩年に録音したCDを所有しています。
グァルネリQのイメージとしては、アメリカの団体で、私達クァルテットをやっている人には大切なクァルテットの本を出版していただいて、その演奏はあくまでも力強く欧米での高い評価の割には日本では人気があまり高くならなかった団体。同一メンバーで活動した世界記録保持団体。
力強い演奏が時には荒く聞こえてしまうのが特徴・・?(ずれたずれないだけで音楽は評価されるべきではない)音の圧が生を聴くと凄いなぁ〜という印象です。
ある程度、予想した上で、聴き始めた本盤。
1964年に結成されたグァルネリQが、60年代後半に録音された盤で、若さにさらにパワーが加わっているのを予想していましたが、良い意味で裏切られました。
技術的に安定しているだけでなく、晩年に向かっての力強さよりも上品で、知的な感じがする演奏に聞こえます。
晩年の録音は、1回聴いて「すげ〜〜!」の感想。
今回の演奏は、何度聴いても飽きない素敵な演奏の感想を持ちました。
団が長く続くと、色々な色を持った時代があるんだとつくづく思い知らされた次第。この全集は、数あるベートーヴェン弦楽四重奏曲全集の中でも上位にランクイン。
だから同じ曲を同じ演奏団体でも何種類も買ってしまうんだと再確認(病気です。きっと)。