昔、亡父の創業した製造会社で、注文品の不良品の%をどれだけ下げられるかが、取引先への信頼を上げる・・・・こんな感じの内容を大人たちが話しているのを子供の頃に聞いていた記憶があります。
今の私の職業に照らし合わせると・・・・・。
練習でできないことは本番ではできないという考えから、練習の段階から譜読みだろうとエチュードの練習だろうと音階練習だろうと、本番で使用しない音色ではさらわないという考えに行きつきました。
この考えに至ったのは、数年前からで、学生時には、とにかく気持ちが入れば、練習した気になっていたし、楽譜の音符が並べば、はい!終了のような練習を(今から考えれば)繰り返していたように思います。
不良品の音(音色・音程など)をいくら時間かけて練習したところで、時間の無駄。
むしろ変な癖がつくより、楽器を弾かないで身体のケアをした方がいい気もします。
どんな難しいパッセージでも、商品になるような音色で、ゆっくりから練習するのが重要でしょう。
テクニックばかりに気をつられても駄目です。お客さんが聞くのは、突き詰めていけば音色だから。