フルート四重奏版のW.A.モーツァルト「フィガロの結婚」。
お馴染みのウィーンフィルメンバーによる演奏です。オペラは総合舞台芸術として、評価されています。もちろんオペラの舞台を見るのが一番楽しいですが、時にはその音楽の出汁だけ静かに聴いてみたい事があります。家で一人で聴くのに、フルート四重奏という編成による演奏を聴くのは、楽しい体験です。
家庭で聴くオペラというのは、若干不可能で(現在ならDVD等で聴けます)、当時はオペラの音楽を家庭で楽しむには、演奏家を雇うか自分たちで演奏するしかありませんでした。
なので、当時こういう編曲物の楽譜が制作されたのでしょう。色々な編成でのアレンジがあったのだと思います。ほとんどは、博物館か、歴史の中に消え去ったのだと思います。
フルート四重奏版だけは、楽譜が残っていて最近まで小さな会社から出版されていました。その会社も解散するようなので、また楽譜が手に入りにくくなります。
CDだけでも販売されていて良かったと思うしかありません。