昔から作曲家が指定した楽器ではない楽器で、作品を演奏する事は行われていました。
作曲年代にバラツキがある(ロマン派の作品は少ないです)ヴィオラの楽曲の中で、バルトークのヴィオラ協奏曲をチェロで演奏したり、ブラームスやショスタコーヴィチのソナタをチェロで演奏したりされる機会をたまに見ました。
そもそもヴィオラの作品は、ヴァイオリンやチェロに比べて少ないし、クラシックファンなら誰でも知っているような作曲家の作品も少ないと言えます。
最近の若いヴィオラ奏者は、昔の奏者のようにオリジナルにこだわりを持ち続けるより、自分の気に入った他楽器の作品を編曲して演奏する人が増えているように思えます。
本CDもそんなCD。
収録曲
・C.レベッカ・クラーク:ヴィオラとピアノのためのソナタ(1919)
・P.ヒンデミット:ソナタ Op.11-4(1919)
・C.ドビュッシー:チェロとピアノのためのソナタ ニ短調(1915)~ヴィオラとピアノ版
・武満 徹:鳥が道に降りてきた(1994)
・G.エネスコ:演奏会用小品(1906)
ヴィオラのオリジナル作品が並んでいる中で、C.ドビュッシーのチェロソナタをヴィオラで演奏しています。
学生の頃、チェロ科の学生がこの曲を学んでいるのを見て、良い作品だなぁと思った記憶があります。C.ドビュッシーは大好きですから本当に心から羨ましくて・・・・・・。
ヴィオラで演奏するのが一般的になるようだったら、是非演奏したいものです。
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