廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

一度やめると、その後は楽になります。

今週の成果

2015年03月07日 | Jazz CD
DUの新宿ジャズ館の新着棚を総入れ替えした、というので行ってみました。 どれどれ、と見ていきますが、うーん、ない・・・・
仕方ないのでレギュラー棚をピンポイントで漁って何とか1枚つまみ、1Fで新品を1枚買いました。





■ Diana Krall / Wallflower  ( Verve/Universal 0602547018618 )

現役シンガーで、私が唯一、新作が出れば必ず買うのがこの人です。 

ロック、ポップスの名曲をデヴィッド・フォスターのアレンジで歌う、という何とも安易な企画にも関わらす、これが至高の傑作になっています。
ジャズとかポップスとかいう話などはとっくに高い次元で超越しており、凄みを感じます。

ジャズアルバムを作らなきゃ、という枠を取っ払うことでこんなにも自由に音楽を展開できる才能と実力があることが羨ましいです。
今週は毎日聴いていました。 きっと、これからもずっと愛聴し続けることになるでしょう。 
もう十分エスタブリッシュメントなんですから、好きなだけこういう自分のやりたいことをやって欲しいと思います。

それにしても、カッコいいジャケットです。


■ Pat Martino / Footprints  ( Muse BRJ-4529 )

私自身ギターを弾くので、この人の凄さはよくわかっているのですが、技術的な凄さだけではなくこの人独自の暗さ、憂鬱さ、そして
艶めかしさが結晶のように凝縮されていて、音楽的な深い満足感をもらえる素晴らしいアルバムです。

ピアノレスのツインギター構成ですが、もう1人はドライヴ感のあるバッキングに徹しているのでパットのギターを邪魔することはありません。
オクターブ奏法でもの悲しくメロディーを歌わせて、切ない哀感を上手く表現しています。 傑作中の傑作。

ギターという楽器の本当の魅力を教えてくれる人です。 うまく弾く人は無数にいても、こういう感銘を与えてくれる人はあまりいません。



コメント
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