今週は少しつまむことができました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/3c/ad947cfbb68361eab39e9e7240b360e1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/3a/b184a673bb2faa71edb2c25193e807d5.jpg)
■ Jean Toussaint / Impressions Of Coltrane ( September CD 5104 )
店頭試聴で良かったので購入。 テナーのワンホーンで、コルトレーンの曲で固めたトリビュート作品です。
何者なのかはよくわかりませんが、ギュッと引き締まったいい音でナチュラルに吹いていてとてもいいです。 特にコルトレーンの影を
感じるようなところはなく、自身のスタイルで無理することもなく演奏しています。
バックのピアノトリオが上手い演奏で、これが拾い物です。 この3人だけでアルバムを出せばいいのに、と思うくらいです。
特に、ピアノの Jason Rebello という人の澄んだ音が素晴らしい。 そのしっかりした演奏のおかげで、アルバム全体の印象がぐっと
引き上げられています。 やはり、ワンホーンはバックが重要です。
聴き手に媚びるようなところが全く無く、硬派な内容だと思います。 非常にオーソドックスで落ち着き払ったマナーのいい演奏です。
こういうのはちょっと珍しいかもしれません。 退屈でダルいスタンダードがない、というも成功の一因だと思います。
コルトレーンの演奏とは真逆の、スローバラードとして演奏される "Central Park West" がまるで涼しい夜風に吹かれているような感じで、
これが何と言っても素晴らしい。
地味は地味なのでしょっちゅう聴こうという感じにはならないにしても、折に触れて聴きたくなるような感じで、これは当たりです。
■ Anthony Braxton / Town Hall 1972 ( P.J.L MTGJ 2535 )
かつてスイングジャーナル誌はこのアルバムに "Seal of Approval" を付けたし、ファンの中にはブラクストンの最高傑作という人もいるので
聴くのを楽しみにしていたのですが、どうも私にはさほどピンときませんでした。
この人はあきらかにアメリカのフリージャズではなく欧州フリージャズを意識していて、感情よりも知性を前面に出してきます。
このアルバムで聴かれるフレーズもブロッツマンのものによく似ていますが、もう少し単調だったりします。 その割に全体的には
かなり手の込んだ凝った音楽になっており、よく考えているのは伝わってきます。
デイヴ・ホランドのベースの暗い音色が全体を支配していてこれは好ましい。 でも、録音のせいかもしれませんが、アルトにあまり力を
感じません。 全体的に、少し考えすぎだったような気がします。 ライヴなんだし、もっと直情的でよかったんじゃないかと思います。
おかずを作り過ぎた夕食の献立のようです。
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■ Jean Toussaint / Impressions Of Coltrane ( September CD 5104 )
店頭試聴で良かったので購入。 テナーのワンホーンで、コルトレーンの曲で固めたトリビュート作品です。
何者なのかはよくわかりませんが、ギュッと引き締まったいい音でナチュラルに吹いていてとてもいいです。 特にコルトレーンの影を
感じるようなところはなく、自身のスタイルで無理することもなく演奏しています。
バックのピアノトリオが上手い演奏で、これが拾い物です。 この3人だけでアルバムを出せばいいのに、と思うくらいです。
特に、ピアノの Jason Rebello という人の澄んだ音が素晴らしい。 そのしっかりした演奏のおかげで、アルバム全体の印象がぐっと
引き上げられています。 やはり、ワンホーンはバックが重要です。
聴き手に媚びるようなところが全く無く、硬派な内容だと思います。 非常にオーソドックスで落ち着き払ったマナーのいい演奏です。
こういうのはちょっと珍しいかもしれません。 退屈でダルいスタンダードがない、というも成功の一因だと思います。
コルトレーンの演奏とは真逆の、スローバラードとして演奏される "Central Park West" がまるで涼しい夜風に吹かれているような感じで、
これが何と言っても素晴らしい。
地味は地味なのでしょっちゅう聴こうという感じにはならないにしても、折に触れて聴きたくなるような感じで、これは当たりです。
■ Anthony Braxton / Town Hall 1972 ( P.J.L MTGJ 2535 )
かつてスイングジャーナル誌はこのアルバムに "Seal of Approval" を付けたし、ファンの中にはブラクストンの最高傑作という人もいるので
聴くのを楽しみにしていたのですが、どうも私にはさほどピンときませんでした。
この人はあきらかにアメリカのフリージャズではなく欧州フリージャズを意識していて、感情よりも知性を前面に出してきます。
このアルバムで聴かれるフレーズもブロッツマンのものによく似ていますが、もう少し単調だったりします。 その割に全体的には
かなり手の込んだ凝った音楽になっており、よく考えているのは伝わってきます。
デイヴ・ホランドのベースの暗い音色が全体を支配していてこれは好ましい。 でも、録音のせいかもしれませんが、アルトにあまり力を
感じません。 全体的に、少し考えすぎだったような気がします。 ライヴなんだし、もっと直情的でよかったんじゃないかと思います。
おかずを作り過ぎた夕食の献立のようです。