今週も少しつまみました。
■ Barga Jazz / Sound & Score ( Philology W731 )
エンリコ・ラヴァ他の現代イタリア実力派が集まったモダン・ビッグバンド、スタジオ録音です。 ヒット率が1~2割程度のビッグバンドで
ようやく聴けるものに出会いました。
複数時期に様々な編成で録音されたものをまとめたもののようで2枚組ですが、どれもきちんとジャズのメインストリームの路線に乗った
正統派の見事な演奏で、アンサンブルは重厚でリズムも流れるようにスムーズ、サウンドもうるさくなく、アレンジのセンスがいいです。
グイグイとドライヴするタイプではなく、じっくりと聴かせる演奏となっていて、しっかりと音楽を聴いたなあという満足感に浸れます。
ビッグバンドのいいところは、これに尽きます。 スモール・コンボではなかなかこういうのは味わえないし、特にイタリアものでは絶対に
あり得ない話ですが、ビッグバンドとなると話は違ってきます。
■ Sonny Sharrock, Peter Brotzmann / Last Exit ( J!Mco Records JICK-89178 )
ソニー・シャーロック、ペーター・ブロッツマン、ビル・ラズウェル、ロナルド・シャノン・ジャクソンらによる世紀末的破壊系。
今どきこんなの誰も聴かないのか、600円です。
まあ、一言で言うと、キング・クリムゾンの激しい部分だけを繋ぎ合わせたような音楽です。 ブロッツマン、相変わらず血管がブチ切れそうな感じ
ですが、大丈夫だったんでしょうか? 心配になります、これじゃ。 シャーロックのギターもホントにカッコいい。 この人はギターの特性を
よく知っていると思います。 どうすればカッコいい効果を出せるかを熟知している。
これはフリージャズというよりは、マインド的には完全にロックの範疇だと思います。 ハードバップ胸焼けへの処方箋ではなく、
気合いを入れなきゃいけない時に聴こうと思います。
■ Bob Degen Trio feat. Zbigniew Namyslowski / Friday Night Live at The "A-Trane" Berlin ( Dr.Jazz Records DJ8615-2 )
アメリカ人ピアニスト、ドイツ人ドラマー、ポーランドのサックス奏者らによるベルリンでのライヴ録音。
これはズビグニェフ・ナミスウォフスキのサックスを聴くアルバムで、これが艶やかで硬質な輝かしい音に聴き惚れる素晴らしいアルバム。
この人は60年代からムザやデッカへの録音を皮切りに比較的多くの音盤があるのでマニアには知られた存在ですが、私はちゃんと聴いたことが
ありませんでした。
録音の良さも手伝って、この人の魅力が十二分に伝わってきます。 演奏は普通のモダンジャズですが、演者の魅力で聴かせるという
ジャズの名盤の王道を行く仕上がりです。 さすがにベテランらしく、演奏には積み上げられてきたものからくる落ち着きが漂います。
■ Bertil "Jonas" Jonasson / Turn Around ( Four Leaf Clover Records FLCCD 173 )
今週一番の当たりはこれ。 何者か全く知りませんでしたが、これは "ジャケ買い"です。 古い廃盤レコードを思わせるジャケット。
まさか、CDでジャケ買いするとは思いませんでした。
スウェーデンのテナー奏者で、ワンホーン、ストリングス入りなど、楽曲毎に編成を変えていて上手く変化をつけています。
この人のテナーはボワッと膨らんだ暖色系の音ですがパッセージラインがしっかりしているので、締まった演奏になっています。
どの曲も適度な長さなのでダレることもなく、いい印象を持ったまま聴き終えられます。
どこか懐かしい感じが全体に漂い、古き良き時代の名残りと現代的な感覚が上手く融合した音楽になっていて、ある種の理想像が提示されています。
■ Barga Jazz / Sound & Score ( Philology W731 )
エンリコ・ラヴァ他の現代イタリア実力派が集まったモダン・ビッグバンド、スタジオ録音です。 ヒット率が1~2割程度のビッグバンドで
ようやく聴けるものに出会いました。
複数時期に様々な編成で録音されたものをまとめたもののようで2枚組ですが、どれもきちんとジャズのメインストリームの路線に乗った
正統派の見事な演奏で、アンサンブルは重厚でリズムも流れるようにスムーズ、サウンドもうるさくなく、アレンジのセンスがいいです。
グイグイとドライヴするタイプではなく、じっくりと聴かせる演奏となっていて、しっかりと音楽を聴いたなあという満足感に浸れます。
ビッグバンドのいいところは、これに尽きます。 スモール・コンボではなかなかこういうのは味わえないし、特にイタリアものでは絶対に
あり得ない話ですが、ビッグバンドとなると話は違ってきます。
■ Sonny Sharrock, Peter Brotzmann / Last Exit ( J!Mco Records JICK-89178 )
ソニー・シャーロック、ペーター・ブロッツマン、ビル・ラズウェル、ロナルド・シャノン・ジャクソンらによる世紀末的破壊系。
今どきこんなの誰も聴かないのか、600円です。
まあ、一言で言うと、キング・クリムゾンの激しい部分だけを繋ぎ合わせたような音楽です。 ブロッツマン、相変わらず血管がブチ切れそうな感じ
ですが、大丈夫だったんでしょうか? 心配になります、これじゃ。 シャーロックのギターもホントにカッコいい。 この人はギターの特性を
よく知っていると思います。 どうすればカッコいい効果を出せるかを熟知している。
これはフリージャズというよりは、マインド的には完全にロックの範疇だと思います。 ハードバップ胸焼けへの処方箋ではなく、
気合いを入れなきゃいけない時に聴こうと思います。
■ Bob Degen Trio feat. Zbigniew Namyslowski / Friday Night Live at The "A-Trane" Berlin ( Dr.Jazz Records DJ8615-2 )
アメリカ人ピアニスト、ドイツ人ドラマー、ポーランドのサックス奏者らによるベルリンでのライヴ録音。
これはズビグニェフ・ナミスウォフスキのサックスを聴くアルバムで、これが艶やかで硬質な輝かしい音に聴き惚れる素晴らしいアルバム。
この人は60年代からムザやデッカへの録音を皮切りに比較的多くの音盤があるのでマニアには知られた存在ですが、私はちゃんと聴いたことが
ありませんでした。
録音の良さも手伝って、この人の魅力が十二分に伝わってきます。 演奏は普通のモダンジャズですが、演者の魅力で聴かせるという
ジャズの名盤の王道を行く仕上がりです。 さすがにベテランらしく、演奏には積み上げられてきたものからくる落ち着きが漂います。
■ Bertil "Jonas" Jonasson / Turn Around ( Four Leaf Clover Records FLCCD 173 )
今週一番の当たりはこれ。 何者か全く知りませんでしたが、これは "ジャケ買い"です。 古い廃盤レコードを思わせるジャケット。
まさか、CDでジャケ買いするとは思いませんでした。
スウェーデンのテナー奏者で、ワンホーン、ストリングス入りなど、楽曲毎に編成を変えていて上手く変化をつけています。
この人のテナーはボワッと膨らんだ暖色系の音ですがパッセージラインがしっかりしているので、締まった演奏になっています。
どの曲も適度な長さなのでダレることもなく、いい印象を持ったまま聴き終えられます。
どこか懐かしい感じが全体に漂い、古き良き時代の名残りと現代的な感覚が上手く融合した音楽になっていて、ある種の理想像が提示されています。