エサ箱が干ばつ期のアフリカ大陸並みに干上がって久しい。もう1本釣りすることは叶わないので、こういう買い方をすることが多くなった。
1枚480円で大半がシールドのソーンヒルが纏めてエサ箱に入っていたので、全部根こそぎ拾って来た。ラジオ録音のものは全番号が揃っている
わけではないけれど、こういう機会でもなければ手に入ることはない、それなりに厄介なレコードたち。ビッグ・バンドは人気がないから、
出れば例外なく安いけれど、これがなかなか出回らない。
40年代がピーク期だったこともあり、正規録音が少なく、クロード・ソーンヒルが一番好きな楽団だけにそれが残念でならないけれど、
そういう人は私だけではなかったようで、こうしてラジオ放送音源が残されている。1941年の演奏なんてレコードだとSPしかないから
音質面では期待できないけれど、こういう放送録音の場合は意外に聴ける音質なので、逆にこの方が有難いわけだ。
在宅勤務が定着したおかげで聴く時間はいくらでもあるから、レコードなんて何枚あっても困らない。コロナ禍で世の中が様変わりして
レコード供給も聴く側も状況が一変したので、レコードの買い方もそれに準じて変わっていく。