最近はDUの中古CDフロアによく行きます。 例えば、新宿ジャズ館の2Fは新入荷のCDと入荷後数週間のCDが置いてありますが、まあ膨大な数です。
若い頃ならいざ知らず、最近は新入荷の棚を一通りみるだけでも相当疲れます。 それに仕事の合間に立ち寄ることも多いので、ゆっくり物色する
時間もそもそもありません。 更に、猟盤の長い空白期間のおかげで、CDに関する知識量に根本的な問題を抱えています。 だから、きっと
相当な数の見落としをしているはずなのです。 そういう自覚を常に意識しながら、時間を気にしつつ膨大な数のCDを物色するのは、よくよく考えると
けっこう大変なことですね。
こんな有様なので、欲しいと思うものが1枚も見つからない日も少なくない。 腰を曲げたり、しゃがみながら上半身は伸ばしたり、と無理な姿勢を
取ることになるので、身体にも負担がかかります。 そんな時、立ち上がって伸びをしながら部屋の中を見渡すんですが、こんなに中古CDがたくさん
あるのに、俺が欲しいCDは1枚もないなんて・・・・ と不思議な気持ちに襲われることがあります。
そういう作業の中で、何となく自分なりのルールのようなものが出来上がってきます。 あまり有効に機能しているとは思えませんが、
それでも無いよりはマシだと自分を慰めながら、それを守ったり守らなかったりとゆるい日々です。
① 紙ジャケCDは飛ばす
紙ジャケは結局のところ、アナログの名盤の復刻。 古い録音が多くデジタルには根本的に合わないので、聴いても楽しくありません。
アナログ再生できる環境がなければ仕方がないですが、うちは幸いにも機器があるので、レコードを買うほうがいい訳です。
だから、中古の棚を見る時は紙ジャケCDは最初から飛ばします。
②トミフラ、アル・ヘイグ、チェットなどの80年代以降の録音、特に日本制作モノは買わない
現代まで生き残った50年代のビッグネームたちの近年録音というのは無残な記録です。 特に日本のレコード会社が金にモノを言わせて大物たちを
呼び寄せてはムチ打つように録音させました。 何とむごいことをしたんでしょう。 聴いていて、辛くなるだけです。 ジャズのレーベルは
一般的に短命なので後年に再発する際にはスムースにいかないことも多く、すぐに廃盤化するものです。 大物のオリジナル録音で廃盤となれば
食指が動かないわけはないですが、そこそこ高い値段を出しても内容は聴くに耐えず、結局すぐに売りに出すことになります。
➂ 「当店推薦盤」というコメントはバカにしない
どうせ商売の為の宣伝文句でしょ、と思いがちだけど、知識量にハンデがある自分には無数の見たことのない音盤の中からアタリをつけるには
有益な情報の1つです。 他の店ならともかく、DUはコレクター界の良心、マニアの聖地です。 純粋に勧めてくれている、と信じたい。
但し、結局は好みの問題、買うか買わないかは自己責任。 経験的に、勝率は3割くらいか。
④ 3,000円を超えたら原則買わない
中古の値段は内容の良さとは何の関係もないことはもちろんわかっていますが、店舗に行くとこの真理をついつい忘れがちになります。
だがら、デジタルに境界線を引いておくことは重要です。 マイナー盤がマイナーになったのには、それなりの理由があります。
⑤ 投機目的の先物買いはしない
純粋に感動する音楽に出会いたくて買う、この当たり前のことを忘れて投機が目的になったら、その時点でもう愛好家としてはおしまいです。
この手の邪念は音楽への考え方が歪んでいき、やがてそれが当たり前になって、自分も知らないうちに蝕まれていくので怖い。
➅ 欲しいと思った枚数の半分以下だけ買う
買い物というのは、物足りないくらいでちょうどいいのです。
他にもあるような気がしますが、パッと思いつくのはこれくらいです。 傍から見れば馬鹿げた話ですが、自分としてはこういうのは
ゲーム感覚が楽しめてそれなりに面白かったりします。
【 今週の収穫 】
■ Frank Lacy / Live at Smalls ( Smalls Live OFM-044 )
これ、最高のハードバップ・ライヴです。 懐かしい50年代の雰囲気が濃厚なのがたまらない。 現代風のテクニックがバリバリの演奏とは違い、
マイナー調で、程良く粗いアンサンブルで、適度に型崩れしていて、かっこいい。 今でもこんな演奏が聴けるんですねー。 大当たり!
■ Lalo Conversano / My Favorite Songs ( Music Center BA 334CD )
イタリアのベテラントランぺッターによる、ワンホーンのスタンダード集。 濡れたようなトランペットの音が心地よく、クセのない素直な
演奏は悪くないです。 特に、1曲目の "Old Folks" はしみじみといい演奏です。 ただ、この手のアルバムは全部聴き通すのはしんどい。
気に入った特定の曲だけをセレクトして聴くと、長く付き合えます。
若い頃ならいざ知らず、最近は新入荷の棚を一通りみるだけでも相当疲れます。 それに仕事の合間に立ち寄ることも多いので、ゆっくり物色する
時間もそもそもありません。 更に、猟盤の長い空白期間のおかげで、CDに関する知識量に根本的な問題を抱えています。 だから、きっと
相当な数の見落としをしているはずなのです。 そういう自覚を常に意識しながら、時間を気にしつつ膨大な数のCDを物色するのは、よくよく考えると
けっこう大変なことですね。
こんな有様なので、欲しいと思うものが1枚も見つからない日も少なくない。 腰を曲げたり、しゃがみながら上半身は伸ばしたり、と無理な姿勢を
取ることになるので、身体にも負担がかかります。 そんな時、立ち上がって伸びをしながら部屋の中を見渡すんですが、こんなに中古CDがたくさん
あるのに、俺が欲しいCDは1枚もないなんて・・・・ と不思議な気持ちに襲われることがあります。
そういう作業の中で、何となく自分なりのルールのようなものが出来上がってきます。 あまり有効に機能しているとは思えませんが、
それでも無いよりはマシだと自分を慰めながら、それを守ったり守らなかったりとゆるい日々です。
① 紙ジャケCDは飛ばす
紙ジャケは結局のところ、アナログの名盤の復刻。 古い録音が多くデジタルには根本的に合わないので、聴いても楽しくありません。
アナログ再生できる環境がなければ仕方がないですが、うちは幸いにも機器があるので、レコードを買うほうがいい訳です。
だから、中古の棚を見る時は紙ジャケCDは最初から飛ばします。
②トミフラ、アル・ヘイグ、チェットなどの80年代以降の録音、特に日本制作モノは買わない
現代まで生き残った50年代のビッグネームたちの近年録音というのは無残な記録です。 特に日本のレコード会社が金にモノを言わせて大物たちを
呼び寄せてはムチ打つように録音させました。 何とむごいことをしたんでしょう。 聴いていて、辛くなるだけです。 ジャズのレーベルは
一般的に短命なので後年に再発する際にはスムースにいかないことも多く、すぐに廃盤化するものです。 大物のオリジナル録音で廃盤となれば
食指が動かないわけはないですが、そこそこ高い値段を出しても内容は聴くに耐えず、結局すぐに売りに出すことになります。
➂ 「当店推薦盤」というコメントはバカにしない
どうせ商売の為の宣伝文句でしょ、と思いがちだけど、知識量にハンデがある自分には無数の見たことのない音盤の中からアタリをつけるには
有益な情報の1つです。 他の店ならともかく、DUはコレクター界の良心、マニアの聖地です。 純粋に勧めてくれている、と信じたい。
但し、結局は好みの問題、買うか買わないかは自己責任。 経験的に、勝率は3割くらいか。
④ 3,000円を超えたら原則買わない
中古の値段は内容の良さとは何の関係もないことはもちろんわかっていますが、店舗に行くとこの真理をついつい忘れがちになります。
だがら、デジタルに境界線を引いておくことは重要です。 マイナー盤がマイナーになったのには、それなりの理由があります。
⑤ 投機目的の先物買いはしない
純粋に感動する音楽に出会いたくて買う、この当たり前のことを忘れて投機が目的になったら、その時点でもう愛好家としてはおしまいです。
この手の邪念は音楽への考え方が歪んでいき、やがてそれが当たり前になって、自分も知らないうちに蝕まれていくので怖い。
➅ 欲しいと思った枚数の半分以下だけ買う
買い物というのは、物足りないくらいでちょうどいいのです。
他にもあるような気がしますが、パッと思いつくのはこれくらいです。 傍から見れば馬鹿げた話ですが、自分としてはこういうのは
ゲーム感覚が楽しめてそれなりに面白かったりします。
【 今週の収穫 】
■ Frank Lacy / Live at Smalls ( Smalls Live OFM-044 )
これ、最高のハードバップ・ライヴです。 懐かしい50年代の雰囲気が濃厚なのがたまらない。 現代風のテクニックがバリバリの演奏とは違い、
マイナー調で、程良く粗いアンサンブルで、適度に型崩れしていて、かっこいい。 今でもこんな演奏が聴けるんですねー。 大当たり!
■ Lalo Conversano / My Favorite Songs ( Music Center BA 334CD )
イタリアのベテラントランぺッターによる、ワンホーンのスタンダード集。 濡れたようなトランペットの音が心地よく、クセのない素直な
演奏は悪くないです。 特に、1曲目の "Old Folks" はしみじみといい演奏です。 ただ、この手のアルバムは全部聴き通すのはしんどい。
気に入った特定の曲だけをセレクトして聴くと、長く付き合えます。