廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

一度やめると、その後は楽になります。

G.W.の吉祥寺で散財する

2017年05月02日 | Jazz雑記


昨日は吉祥寺へ行って猟盤を愉しんだ。 吉祥寺に行くのは半年ぶりくらいで、普段は基本的に行かない。 直線距離だと大したことないんだけれど、
東京の鉄道は横糸ばかりで縦糸が少なくて、行くのに不便だから、というただそれだけの理由だ。 若い頃ならそういうことは何も厭わなかったのに、
最近はこういうことが億劫になる。 

わざわざセールの合間の日にちを選んだのは、そもそもセールには興味が無いことに加えて、人でごった返す店内で探すのが大嫌いだから。 案の定、
店内にいたお客は私一人だったので、ゆっくりと探して、品定めに時間をかけて、誰にも気兼ねすることなく試聴して選ぶことができた。 ジャズのレコードが
買える店が3つ隣接しているので、3軒はしごして5枚を選んだ。 全部で3万円ちょっと、すっかり散財してしまった。





独盤で、2,800円。 もう少し安い値段で買いたかったけど、店頭ではあまり見かけることがないからこれくらいで手を打った。
全編ソプラノサックスで単調な内容だという印象しかないけど、西独盤は聴いたことがなかったので一度聴いてみたかった。 印象は変わるかな?





5,000円。 ずっしりと重たいフラットディスク、RVG刻印が嬉しい。 ビ・バップとハード・バップの端境期の音楽だけど、そのミックス具合いが
結構気に入っている。 サヴォイはとにかく人気が無いから、いい内容なのに値段が安い。





5,600円。 RVGカッティングで聴くドナルド・バードのワンホーン曲が最高。 ブルーノートには無いこの編成に重要な価値がある。 
でも、サヴォイはとにかく人気がない。 ジャケットのせいなんだろうなあ。





あまりにも大量に流通していて昔の稀少価値がすっかり地に落ちたけど、とにかくきれいな状態のものが無くて今まで買う機会がなかった。
ここにきてようやく状態のいいものにぶつかった。 色別割引適用の30%オフで、15,000円。 このコンディションならお買い得だと思う。
久し振りに聴いたけど、ものすごくいい音で鳴るので驚いた。





ようやくチリチリいわない盤を見つけた。 もう4年くらい探していたかもしれない。 このレコード、盤面にキズが無くても材質の問題なのか、
チリチリいう盤ばかりで困っていたので、これは嬉しかった。 ケニー・バレルの最高傑作だし。 色別割引適用の40%オフで、2,500円。


セールなんかに行かなくても、丁寧に探せばいいレコードはいくらでも見つかる。 そのためにも、静かな環境で猟盤をゆっくりと愉しむのが一番なんじゃ
ないだろうか。 大型連休はそれができるからいいよなあ、と思う。


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