おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。
昨日は2012年度中小企業白書 118ページの「業種別の新事業展開の検討を始めたときの業績傾向」をみましたが、今日は121ページの「新事業展開がうまくいかなかった場合」をみます。
中小企業・小規模事業者が既存事業の枠を越え新事業展開に挑戦することは、企業自身の成長につながり重要であるが、予期せぬ事態等により失敗につながるケースがあることは言うまでもありません。
過去10年の間に新事業展開を実施又は検討した企業のうち、約半数が失敗を経験しており、また失敗経験がある企業について損失の程度を見ると「ほとんどなかった」が約2割となっており、失敗を経験した企業の大半は何らかの損失を被っていることが分かります。
また、損失の有無別に新事業を中止・撤退した時期を見ると損失が軽微な企業ほど早い段階で新事業の中止・撤退を決断していることが分かります。
そして新事業から中止・撤退した理由では、「期待したほどの市場性・成長性がないと判断した」という回答が最も多くなっています。
これらを踏まえると、新事業展開を実施する際には進出する市場の成長性等について丁寧に情報収集し、失敗した場合の対応まで含めて入念に準備し、市場の動向を見極めながら中止・撤退の判断を迅速に行うことが重要と言えるようです。
松下幸之助氏は、成功の秘訣を問われ「成功するまで続けること」と語っているので、損を出しても続ける執念も大事ですが、神様であっても挑戦した事業の全てが成功した訳ではないので、白書にあるとおり市場性がないと感じたら即時中止・撤退することが重要ですね!
昨日は2012年度中小企業白書 118ページの「業種別の新事業展開の検討を始めたときの業績傾向」をみましたが、今日は121ページの「新事業展開がうまくいかなかった場合」をみます。
中小企業・小規模事業者が既存事業の枠を越え新事業展開に挑戦することは、企業自身の成長につながり重要であるが、予期せぬ事態等により失敗につながるケースがあることは言うまでもありません。
過去10年の間に新事業展開を実施又は検討した企業のうち、約半数が失敗を経験しており、また失敗経験がある企業について損失の程度を見ると「ほとんどなかった」が約2割となっており、失敗を経験した企業の大半は何らかの損失を被っていることが分かります。
また、損失の有無別に新事業を中止・撤退した時期を見ると損失が軽微な企業ほど早い段階で新事業の中止・撤退を決断していることが分かります。
そして新事業から中止・撤退した理由では、「期待したほどの市場性・成長性がないと判断した」という回答が最も多くなっています。
これらを踏まえると、新事業展開を実施する際には進出する市場の成長性等について丁寧に情報収集し、失敗した場合の対応まで含めて入念に準備し、市場の動向を見極めながら中止・撤退の判断を迅速に行うことが重要と言えるようです。
松下幸之助氏は、成功の秘訣を問われ「成功するまで続けること」と語っているので、損を出しても続ける執念も大事ですが、神様であっても挑戦した事業の全てが成功した訳ではないので、白書にあるとおり市場性がないと感じたら即時中止・撤退することが重要ですね!