猿神ハヌマーンの力

インドには、神話や英雄の物語を記した２大叙事詩があります。１つは『マハーバーラタ』で、クル王国の王位継承をめぐり、敵対した分家との…

１８日間の戦争を描いています。もう１つが、妻を誘拐されたラーマ王子が魔王ラーヴァナからの奪還を挑む物語『ラーマーヤナ』です。

ザっというとそんなあらすじなんですが、そこにはインドの多くの神々（多神教なので）や英雄が登場し面白いのです。インド映画を見る時…

背景にあるそれらを知っているとより楽しめます。主人公などの名前にも共通します。今は解説書程度ですが、もっと勉強したいと思っています。

その『ラーマーヤナ』で、ラーマ王子を助ける猿軍の大臣がハヌマーンです。ちなみにハヌマーンの活躍が中国に伝わり、『孫悟空』のモデルに。

プラシャーント・ヴァルマ監督「ハヌ・マン」（２３）は、題名通りハヌマーンをモチーフにしたテルグ語映画。手に持つ武器はガダと言います。

山奥の小さな村で、姉のアンジャンマと暮らす青年ハヌマントゥ（テージャ・サッジャー）。気の強い姉とは反対の冴えない青年の彼は…

村の男たちから馬鹿にされていました。そんなある日、幼馴染のミーナークシを助けようとして海に転落した彼は、そこで不思議な石を手にします。

その石には、古代インド神話で活躍する猿の将軍ハヌマーンの力が宿っていたのです。無敵のスーパーパワーを手に入れたハヌマントゥ。

しかし、石を狙う邪悪な組織が彼の前に現れ…果たして？本作でブレイクしたテージャ・サッジャー。最近、テルグ語映画にぞっこん。