だって見たいんだもん!

映画と共に生きてきた私。大好きな映画と芝居と絵画をメモします。

WTCを忘れない

2007-07-19 23:12:18 | 演劇
舞台の形式のひとつに、“リーディングドラマ”というものがあります。舞台の上で演技ではなく、セリフだけで物語を語っていくものです。思い浮かぶのは、青井陽治さん演出で、ロングラン公演しているパルコ劇場の“ラヴレターズ”(A.R.ガーニー作)です。90年8月に始まったこの公演も、7月で17周年を迎える名作です。

舞台の上には、大きめなイスが2つ。物語は、8歳のアンディとメリッサの出会いからはじまります。お互いが交わす手紙を読むことで、時代や環境、心や体の変化を表現していきます。観客はセリフだけで、まるで場面転換している本物の舞台を見ているような気分になるのです。この作品は、お勧めです。

そんなリーディングドラマが、またひとつ上演されます。9月、銀座の博品館劇場でたった5日間、7回の公演。それが、「ザ・ガイズ ~消防士たち~ 」です。原作・脚本は、アン・ネルソン。

2001年9月11日、アメリカで起きた同時多発テロ。あれから3週間たった日曜日。NYのワールドトレードセンターでの大惨事で、8人の部下を失くした消防隊長ニック(津嘉山正種)は、数日後の葬式で弔辞を読むことになっています。しかし、事件の衝撃は収まるはずもなく、言葉を失った彼は白紙の原稿用紙に向かったまま…。

しかたなくニックは、友人を通じてある女性ジャーナリストに会うことに。ジョーン(三田和代)は言います。弔辞は事件のことを語るのではなく、遺族のために亡くなった彼らのことを語れば良いのだと。どんな人だったのか…そのことを語るのだと…。そして2人が綴りはじめた文章とは?

私は、かねてから津嘉山さんのファンで、舞台はほぼ欠かさず見ています。津嘉山さんもかつて“ラヴレターズ”に出演しました。91年2月12日公演、お相手はツレちゃんこと、鳳蘭さん。もちろん、見ました。三田さんも大好きな女優さん。90年9月23日に出演、お相手は細川俊之さん。

お2人は、91年8月以降に何度も再演しています。リーディングドラマの要は、セリフのうまさ。津嘉山さんと三田さんの名前だけで必見です!もちろん、見ます!楽しみ♪

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