報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

本日の雑感 0215

2015-02-15 19:44:31 | 日記
 学会歌は種類も多く、どれも完成度の高い歌ばかりだ。
 ほんと、軍歌のパクりの多い顕正会とは大違いだな。
 対して法華講の愛唱歌は、長らく覇気の無いものばかりだった。
 恐らく、顕正会の軍歌調や高揚感バリバリの学会歌にトラウマがあったのかと勘繰ってみる。
 と、思うと、妙観講の歌は高揚感があったりと今1つハッキリしない。
 動画サイトでも視聴できるので、1度お試しあれ。

 最近の日蓮正宗愛唱歌に“唱えていこう妙法を”というのができて、ようやく元気な歌が出て来たなと思った。
 “地涌讃徳 東方Projectレボリューション”を作って、御講でアポ無し発表しようと思っていたのだが、徒労に終わったようだ。
 というわけで、件の新曲UP早よ!

 ところで今朝、トチロ〜さんからコメントを頂戴した。
 松野殿御返事からの引用であるが、よくよく見ると、

>法華経を持たざる者をさへ若し持ちやせんずらん、仏性ありとてかくの如く礼拝し給ふ。

 という御文があって、これってもしかして、
「法華経を信仰していない無宗教者であっても、もしかしたらいずれ信仰するかもしれない。それなら仏性があると見なして、礼儀を持って対応せよ」
 とかいう意味じゃないだろうか?
 だとしたら、あっつぁブログリスナーの一部の人達は対応を誤ったな。
 私も無宗教だった頃、あそこを追い出されたクチで、どうせ無宗教だからってんで、随分と厳しい態度で接してきた人達がいたが、結局私はこうして戻ってきたところを見ると、仏性があったと言える。
 いや、自分で言うのも何だけどね。
 それを謗ったのだから、相当なものだろう。
 多摩準急先生も無宗教だったが、まさか噛み付いて行く人がいたとは思わなかったな。
 御受誡者1人減らしたぞ?宿坊信徒の【トチロ〜さんではありません】さんよ?
 ダメだって。無宗教者ほど丁重な扱いをしないと。
 邪宗教信仰者と同じ対応をしようとするから、無宗教からの入信者が減るのだ。
 え?どうせ海外から引っ張ってくるからいいよって?そういう問題じゃないだろう。日本の広宣流布はどうした?
 街頭折伏もいいが、まずそういう勘違い武闘派を何とかしないと。
 ……あ、でも、最近見かけなくなったな。
 ちゃんと、大聖人様は御照覧あそばしておられるようだ。

 火のような信心はやめて、水のような信心を心掛けたい。
 周囲に類焼させるだけさせて鎮火するようなワケの分からん信心は、さすがに……と思う。

 私達の周囲にいるのは、基本的に宗教には無関心の人達だ。
 それをどうにかして、日蓮正宗に目を向けてくれるにはどうしたら良いか?
 “普段着の折伏”が呼び掛けられていたことがあったが、あれもハードルが高い。
 私は見事にコケた。
 無宗教者の人達は、信仰者の信心よりもむしろ普段の所行や功徳などの上辺を見ているから、それが足りない人はやらない方がいい。
 私なんぞ足りないのにそれをやったもんだから、少なくとも私の周囲の中で、新願者に成り得そうな人達はいなくなってしまった。
 申し訳無いが、功徳が出てくるまで誓願はブッちぎらせて頂く他は無い。

 今年度の御命題に、私に何の役に立ちそうも無い。
 無駄飯食いで、申し訳無い。
コメント (4)
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“ユタと愉快な仲間たち” 番外編 「卒業旅行 The 3名様」 10

2015-02-15 15:19:53 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[3月26日18:30.北海道旭川市 稲生ユウタ、マリアンナ・スカーレット、イリーナ・レヴィア・ブリジッド、サトー・コーイチ]

 道内の国道を爆走する違法改造車ワンボックスカー。
 旭川市の看板を通過し、テンションが上がる。

〔……友は悩めり〜♪貧しけれ〜♪キリストの道、我行く〜と♪……〕

「てか、イリーナよォ!せっかくテンション↑↑なのによ〜、こんな歌謡曲流してんじゃねーよ、ああっ!?」
 ハンドルを握るサトーが、CDを差し出したイリーナに文句を言った。
「あら、知らないの?これ、歌謡曲じゃないわよ?」
「ああっ!?」
「これは“森ヶ崎海岸”といって、(ソッカー首領ダイ・サーク池田大作)センセーが19歳の頃、本格的な信心を始める前の心境を綴った歌なのよ?」
「ああっ!?そんなの聞いてねーよ!ああっ!?」
「あなたの耳が悪いの。幹部に戻りたかったら、それくらい理解しなさい。信心興盛の信者なら聴くも涙、歌うも涙の名曲よ。文句ばっか言ってるから、幹部クビになるんじゃない」
「ううっ……反論できねぇよォ……グスン」
(幹部クビになったの、認めるのか……)
 イリーナに破折(?)され、気落ちする横で、心の中でツッコむユタだった。
「じゃあ、もっと元気になる歌でも流しましょうか。ユウタ君、これに切り替えて」
「あ、はい」
 ユタはイリーナから別のCDを受け取り、“森ヶ崎海岸”と入れ替えた。
「で、何の歌なんだ?あ?」
「これは婦人部員なら知らない人はいない、(ソッカー首領ダイ・サーク池田大作)センセーを称える歌よ」
「婦人部だぁ?あのババァども、(ケンショー・イエロー浅井昭衛)センセーを称える歌なんて作ってたのか」

〔……戦う我らの〜♪心意気〜♪嬉しい時も♪悲しい時も♪……〕

「確かにババァ共の声だぜ、ああっ!?」

〔先生〜♪先生♪我らの先生〜♪〕

「そういやホワイトのヤツ、『イエローの健闘ぶりを称える何かが欲しいわ(はあと)』なんて言ってたような気がするが、これだったのか、ああっ!?」
「それは知らないけどね」
「こうしちゃいられねぇ!樺太から帰ったら急いで男子部もオリジナルのセンセーを称える歌を作るぜ!ああっ!?」
「はいはい、頑張ってね〜」
「で、この歌、何て名前だ?ああっ!?」
「“今日も元気で”」
「よーし!じゃあまず叩き台代わりによ〜、このサトー様がよ〜、直々によ〜、『今日も元気で 〜サトー様オリジナル・レボリューション〜』を作ってみるぜ!頼んます!」
「で、作ったらどうするの?」
「来月の幹部会でアポ無し発表してセンセーから大注目だ、ああっ!?これでもオレも一気に幹部に返り咲き、功徳だぜ!ああっ!?」
「うんうん。そうね。きっと大功徳が待ってるわ」
「…………」
 口をあんぐり開けるユタだった。

 そうこうしているうちに、車は旭川駅前に到着。
「着いたぜ、ああっ!?」
「ありがとう。それじゃ、餞別にそのCDはあなたにあげるわね」
「功徳だぜ!んじゃな!」
 サトーはユタ達が降りると、さっさと車を走らせて行った。
「あ、あの、イリーナさん……?」
「んー?なぁに?」
「“今日も元気で”って……確かに、婦人部員がセンセーを称える歌でしょうけど……」
「うんうん、それで?」
「創価学会の婦人部員が、池田センセーを称える歌ですよね???」
「いいじゃない。歌詞だけ見れば、顕正会の婦人部員が浅井センセーを称えるつもりで歌っても、何ら不自然は無いから」
「た、確かに……」
「まあ、そりゃそうですけどね。そういう問題じゃないと思う
「それより、早いとこ夕ご飯にしましょう?お昼はラーメンだけだから、お腹空いちゃった」
「サトー様にバレる前に、さっさと札幌に戻りたいところですが……」
 ユタは時刻表を出しながら、複雑な顔をした。
「もう電車無いの?」
「いえ、ありますけど……」
「んじゃ、最終の札幌行きに乗るつもりで、パーッとやろう。パーッと」
「は、はあ……」
「ほら、マリア、行くわよ!」
「師匠、お元気ですねぇ……。年甲斐もなく……
「……って、最終!?」
 最終の札幌行きは21時55分発である。

[同日21:40.JR旭川駅 ユタ、マリア、イリーナ]

〔「今度の函館線上り列車は、3番線から21時55分発、札幌行きL特急“スーパーカムイ”46号が発車致します。本日の札幌行き、最終列車です。ご利用のお客様は、お乗り遅れの無いよう、お気をつけください」〕

「やっぱり、見え見えのオチになってしまった!」
「分かりやすい、大魔道師様ですこと!」
 ユタとマリアは、酔い潰れたイリーナの両脇を抱えながら高架化したホームに上がった。
 ユタ達が上がると、ちょうど折り返し車内整備が終わって、乗車が開始されたところだった。
「帰りは785系か……」
 イリーナを抱えつつも、折り返し先頭車を狙うユタの鉄ヲタ根性。
 発車までまだ時間があるせいか、車内はそんなに混んでいない。
 イリーナはいつもの通り、1人用の優先席に座らせておいた。
 ユタ達はその前の2人席に座る。

〔「ご案内致します。この電車は21時55分発、函館線上り、札幌行きのL特急“スーパーカムイ”46号です。停車駅は深川、滝川、砂川、美唄、岩見沢、終点札幌の順に止まります。……」〕

「着いた時、イリーナさん起こすの大変そうだなぁ……」
 ユタは後ろに座るイリーナを見て、そう言った。
「その時は私が何とかするから、ユウタ君は心配しないで」
 それに微笑で答えるマリア。
「いつ、サトー様が学会歌だってことに気づくかな?」
「そもそもサハリンに無事に着けるとは思えないが……」
「イリーナさんはロシアのどこ出身なんでしょうか?」
「まあ、少なくともそのサハリン辺りではないと思う。意外と都市部の出身かもしれない」
「なるほど……」

 ユタ達を乗せた最終上り特急は、定刻通りに発車した。
 酔い潰れた大魔道師も乗せて……。

[同日22:00.北海道・音威子府村 サトー]

「ああっ!?これのどこが違法改造なんだよ、ああっ!?」
「いや、だからね、そもそもフルスモーク自体が違法なんだって。ちょっと、車内見せてくれる?」
「広布前夜の魔の嵐には負けねーぜ、ああっ!?」

〔……万葉の歌ぁ♪共々にィ〜♪舞いに舞行け〜♪世紀まで〜♪〕

 警察に道交法違反の数々で捕まるサトー。
 車内にはガチ学会歌が流れているが、全く気付かないのが福運の尽きだったか。
「警部!こいつ、逃走中のケンショー特別指名手配犯ですよ!あの、公安から通達来てる……」
「なにっ!?あのケンショーレンジャーか!?オウムに並ぶ宗教テロリストの!?」

 その後、シャバ世界でサトーを見た者は誰もいない。
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“ユタと愉快な仲間たち” 番外編 「卒業旅行 The 3名様」 9

2015-02-15 02:20:49 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[3月26日14:45.北海道道央・とある町 稲生ユウタ、マリアンナ・スカーレット、イリーナ・レヴィア・ブリジッド]

 イリーナに先導されて着いた場所は、見た目は漢方薬店になっていた。
「こんにちわー」
「いらっしゃい」
 中に入ると、30代くらいの女性が出迎えた。
「あ、センパイ。ちわ!」
「センパイ?」
「一時期、大師匠の下で、魔法薬学を学んでいたことがあったんだよ。私とはその時、知り合ったんだね」
 と、イリーナが紹介する。
「鳥芝葵。表向きは漢方薬扱いだけど、裏の顔はポーリンに次ぐ魔法薬師だよ」
 と、続けた。
「鳥芝です。よろしく」
「ど、どうも……」
 ユタは笑みを浮かべ、鳥芝と握手した。
「このコがセンパイのお弟子さん、第1号ですね?」
 鳥芝はマリアの方を向いた。
「そだよ。……あ、そうか。葵はお初だったね」
「マリアンナ・スカーレットです」
「フム……。センパイ、ちょっと気になることがあるんで、マリアンナさんから診てもいいですか?」
「商売っ気タップリだね。好きにしな」
「? 私はどこも悪くないですが……?」
 マリアは首を傾げた。
「いいから」
 鳥芝の問診は、まるで健康診断における医者の問診のようだ。
 アイスの棒みたいなヤツで喉の奥を見たり、目尻を下げられたり……。
「……あまり、よく眠れてない?」
「えっ?」
「睡眠時間が少なめだね。それも、好き好んで夜更かししてるんじゃない。寝ると悪い夢を見るからだね」
「ええっ!?」
 ユタが驚くと、
「……っ!あー……」
 マリアは急に落ち着きを無くした。
「顔色があまり良くない。特に、目元に隈が残ってる。センパイ、薬を作っていいですか?」
「この際だから、やっちゃって」
 イリーナは腕組みをした状態で頷いた。
「……薬で治るものなんですか?」
 マリアは嘲るような顔になった。
「魔法薬はまだ試してないんだろ?モノは試しってヤツだよ」
 鳥芝は、そう答えた。

 その後、ユタ用の魔法薬も手に入れることができたが……。

[同日17:15.道央のとある町のバス停 上記メンバー]

「むゎってぇーっ!」
 バス停に走る3人、
 しかし、バスは無情にも走り去ってしまった。
「ゆっくりし過ぎたねぇ……」
「あれ、最終バスですよ!どうするんですか!?」
「しょうがない。ヒッチハイクで戻るかぁ……」
「ヒッチハイク!?そう、都合良くは……」
「あるんだな、これが……。アリア、ケータイ貸して」
「はい」
 イリーナはマリアからケータイを借りると、どこかへ電話した。
 時折聞こえて来るやり取りが何とも……。
「この前のケイバ、アタシの占いで全レース儲けたよね?」
 とか、
「所属の組織にバレたらマズいんじゃないの?」
 とか言ってる。
「ま、マリアさん……?」
 ユタが不安そうな顔でマリアを見るが、
「まあ、大丈夫。師匠は顔が広いから」
 マリアは無表情で答えるだけだった。

 それから15分後、ユタ達の前に黒塗りのワンボックスが止まる。
 何故かナンバーが新潟になっていて、しかもこの車、ローダウンして、マフラーも改造され、殆どフルスモークの違法改造車だった。
「あー、遅かったじゃない」
 運転席から顔を覗かせたのは、
「ああっ!?うるせーよ!俺様の車をタクシー代わりにすんじゃねーよ、ああっ!?」
「さ、サトー・コーイチ!?」
「ポテンヒットが出してくんねーからよー!勝手に友情出演だぜっ、ああっ!?」
「原作者さんを呼び捨てにすんなよ。でさぁ……ちょっと、この車で旭川まで乗せてもらいたいわけ?お安い御用でしょう?」
 イリーナは運転席を覗き込んで、サトーと交渉した。
「どうせケンショー幹部もクビになってヒマなんだしぃ……」
「クビって言うな、ああっ!?それに今、俺様は起死回生の北海道広布の足掛かりとして、樺太に行くところなんだからよ~」
「な、何で樺太!?ってか、北海道じゃないし!そもそも日本じゃないし!」
 ユタは目を丸くした。
「ああっ!?センセーがよ、『いいですかー?樺太にはかつて宗門の寺院があったのですね。しかし、第2次世界大戦末期において、突如侵攻してきたソ連に滅ぼされてしまった。しかし堕落した宗門は、未だ樺太の寺院を再開できないでいる』と、仰せだぜ!」
「だから、それと北海道広布とどう関係が……」
「ああっ!?ユタよー、オメーはよー、本当に大学出てんのかよー?樺太は日本の領土だぜっ、ああっ!?」
「今は違うし!北方四島と違って領有権放棄しちゃったし!」
「それより早く乗せてってよ。いずれにせよ、まずは稚内まで行くってことでしょ?てことは、旭川は通り道よね?」
「ああっ!?ロシア女どもよー、それは北方領土を返してからだぜ、ああっ!?」
「いや、私、ロシア出身じゃないし。師匠、そんなこと言ってますよ?」
(↑イギリス出身のマリア)
「困ったわねぇ……。じゃあ、いいわ」
「いつまでも日本ナメてんじゃねぇよ、ああっ!?」
「どうやら話し合いで解決は無理のようね。分かったわ」
 イリーナはローブの中から、魔法の杖を出した。
「いいわ、2人とも。私の魔法で一気に札幌まで帰りましょう。というわけで、今度からケイバは全部1人でやるのね?」
「ううっ……!占いが無かったら、また負けちまうよぉ……グスン……」

 こうして、ついにサトーは折れてしまい、ユタ達は晴れて(?)車中の人となったのである。

[同日17:45.旭川へ向かうサトーの車 ユタ、マリア、イリーナ、サトー]

「ああっ!?で、報酬はタダだとぉ!?ああっ!?」
「当たり前じゃない。私の占いで、いくら取れたと思ってるの?儲けを通算すると、100万は超えるよね?」
「そ、そんなに……!?」
 ユタが驚いてみせると、
「ああっ!?そんな金、ケンショーの御供養(+自分の女、金、メシなど)で全額スッちまったぜ!ワイルドだろぉ~?」
(100万も御供養したのに幹部下ろされたのか……。何かやったのか……)
 と、ユタ。
「はいはい」
「まあ、いいぜ!こうなったら、景気づけにBGMと行くぜ!自慢のウーハーで!」
 サトーはオーディオのスイッチを入れた。
 で、流れて来た歌は当然……。

〔五濁の民を~♪救~わんと~♪〕

「くぅーっ!さすがイエローセンセーだぜっ、ああっ!?シビれるぜぇ~!」
「何がだ!軍歌のパクりだろ!」
 ユタがツッコミを入れた。
「ああっ!?ユタよ~!オメーはよ~!センセーの御心が分かんねーのかよ、ああっ!?」
「知るか!」
「じゃーよ!これならどうだ?ああっ!?これもイケるぜ!」

〔大地揺るがす足音は~♪広宣流布の大行進♪〕

「これのどこがパクりだっつーんだ?ああっ!?」
「確かにこれはパクリじゃないけど……」
「サトー、この歌はどう?北海道の大地を走るのに相応しいわよ?」
 イリーナはローブの中から、CDを出した。
「ああっ!?……んじゃ、掛けてみるぜ。頼んます」
「へいへい」
 助手席に座るユタ、サトーの代わりにCDを差し込む。
「……?何か、静かなイントロだな?あ?」
「確かに……」

〔久遠の光♪妙法の♪広宣流布の♪時来たる♪〕

「初めて聴く歌だぜ、あ?」
「…………。あ」
 そこでユタ、ハッと気づく。
「これ、学会歌じゃありません?」
「ああっ!?このクソアマ!俺様の神聖なクルマにクソ学会歌流しやがって!!」
「なに言ってるの。“東洋広布の歌”は破門前の創価学会はもちろん、妙信講でも歌ってたのよ?あなたの崇拝する浅井会長も歌ってたはずよ?」
「……よくよく聴いてみりゃ、いい歌だぜ」
「てか、顕正会員が『神聖』とか言うなよ……」
 ユタはそこに突っ込んだ。

 車は暗くなった国道をひた走る。
コメント (2)
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