まずは1を選んだ場合……。
[11月10日19:00.天候:晴 東京都渋谷区 NHK報道フロア・スタジオ]
アナウンサー:「こんばんは。夜7時のニュースをお伝えします。今日午後1時頃、東京都◯◯区××の雑居ビルで爆発があり、この事故でビルの中にいた3人が死亡、15人が重軽傷を負いました」
リポーター:「はい、こちら現場上空に来ています!ご覧頂けますでしょうか?爆発のあったビルからは黒煙が噴き出しています!えー、事件は午後1時頃、大きな爆発音と共に発生しました。このビルの3階に入居する愛原学探偵事務所から突然大きな爆発音と共に、ビルの………で………」
アナウンサー:「えー、途中で映像が乱れました。大変申し訳ありませんでした。この爆発事故で、現場となった愛原学探偵事務所の愛原学さん、高橋正義さん、高野芽衣子さんと連絡が取れなくなっており、現場からはその3人と思われる遺体が発見されております。ここ数日の間、全国の探偵事務所に『怪人千面相』を名乗る人物から手紙爆弾が送付されるという事件が発生しており、警察で関連性を調べています」
私立探偵 愛原学 Bad End...
4を選んだ場合……。
[11月10日13:30.天候:晴 東京23区内某所 愛原学探偵事務所]
私は高野氏に相談することにした。
高野:「え?手紙に硬い物ですか?」
愛原:「そうなんだ。私は最初、便箋か何かしか入っていないものと思ったんだけどね。……何か、カードみたいなもの?が入っていそうな感じなんだ」
高野:「でも、ボスは廃棄せよと仰ったんでしょう?でしたら、そうするべきだと思いますけど?」
愛原:「ま、まあ、そうだな」
高野:「貸してください」
高野君は封筒を私から取り上げると、それをシュレッダーに掛けた。
そして……。(→「1を選んだ場合」に戻る」)
では、3を選んだ場合……。
私はボスに相談することにした。
が!
愛原:「しまった。ボスの電話番号が分からない」
そうなのだ。
ボスはいつも非通知で掛けて来たり、或いは公衆電話から掛けて来るのだ。
その為、私はボスの正体を全く知らない。
バリトンボイスの男だということは電話越しで分かっているのだが、これとて地声かどうかすら分からない。
私が悩んでいると、高橋が話し掛けて来た。
高橋:「先生、どうかなさいましたか?」
愛原:「ああ、高橋君。実は……」
私は高橋君に事情を話した。(ここより5を選んだ場合と合流する)
高橋:「え?手紙に硬い物ですか?」
愛原:「そうなんだ。私は最初、便箋か何かしか入っていないものと思ったんだけどね。……何か、カードみたいなもの?が入っていそうな感じなんだ」
高橋:「だったら、開けてみましょうよ」
愛原:「でもねぇ、ボスは廃棄せよと仰ったんだよ?」
高橋:「俺はボスより、先生の洞察力を信じます」
愛原:「おいおい……」
高橋:「いいから開けてみましょう」
高橋君はビッと封筒の口を開けた。
高橋:「先生、これは……?」
愛原:「んん?」
中に入っていたのは2枚の手紙とカードキーだった。
1枚はボスの言う通り、金を振り込めといったものだった。
しかし、もう1枚は違った。
『愛原先生へ。このカードは鍵になっています。必ず役に立ちますので、持って行ってください』
と書かれていた。
末尾には、『トイレの花子さん リサ・トレヴァー』と。
愛原:「リサ!?リサなのか!?」
高橋:「先生、これは一体……!?」
忘れもしない。
霧生市のバイオハザード事件の時、日本アンブレラ(アンブレラ日本支部とも。正式名称はアンブレラ・コーポレーション・ジャパン)の研究所で会った仮面の少女。
学校の怪談によくある“トイレの花子さん”よろしく、女子トイレの奥から2番目の個室にいるというベタな噂通りであった。
実際はタイラントをも従える人型の化け物と言っても良い。
アメリカのオリジナル版は、リサ・トレヴァーとタイラントには全くの接点は無かったようだが……。
日本版のリサとタイラントは、しっかり交流していた。
日本版タイラントは研究所の自爆装置に巻き込まれて死亡、リサは私達と一緒にトラックで脱出した。
その後、町を包囲していた自衛隊に保護されたが、そこで私達はリサと別れることになる。
死んだとは聞かされていないので、恐らく政府の研究機関にでもいるのだろうと思ったが……。
高橋:「先生、どう思います?」
愛原:「分からん」
私はカードを手に取った。
大きさはクレカとほぼ同じ。
カードキーということは、ホテルの客室ドアみたいに差し込んで使うか、或いはSuicaやPasmoのようにして使うのかもしれない。
しかし、どこで?
愛原:「少なくともリサは生きているということだ」
高橋:「どうしてここの住所を知っているんでしょうか?」
愛原:「別れ際に俺の名刺を渡したことがある。それで分かったんだろう。どこかで元気にしてくれていればいいんだが……」
高橋:「何に使えって言うんでしょうか?」
愛原:「分からんが、何だかロクでもないことに巻き込まれそうな気がする」
高橋:「それがボスの仰っていた予言ですか?」
愛原:「ああ、なるほど。その可能性もあるな」
とにかく、あのリサからの手紙と贈り物だ。
私は取っておくことにした。
そしてこの選択が、後に大きな戦果をもたらすことになる。
続く
[11月10日19:00.天候:晴 東京都渋谷区 NHK報道フロア・スタジオ]
アナウンサー:「こんばんは。夜7時のニュースをお伝えします。今日午後1時頃、東京都◯◯区××の雑居ビルで爆発があり、この事故でビルの中にいた3人が死亡、15人が重軽傷を負いました」
リポーター:「はい、こちら現場上空に来ています!ご覧頂けますでしょうか?爆発のあったビルからは黒煙が噴き出しています!えー、事件は午後1時頃、大きな爆発音と共に発生しました。このビルの3階に入居する愛原学探偵事務所から突然大きな爆発音と共に、ビルの………で………」
アナウンサー:「えー、途中で映像が乱れました。大変申し訳ありませんでした。この爆発事故で、現場となった愛原学探偵事務所の愛原学さん、高橋正義さん、高野芽衣子さんと連絡が取れなくなっており、現場からはその3人と思われる遺体が発見されております。ここ数日の間、全国の探偵事務所に『怪人千面相』を名乗る人物から手紙爆弾が送付されるという事件が発生しており、警察で関連性を調べています」
私立探偵 愛原学 Bad End...
4を選んだ場合……。
[11月10日13:30.天候:晴 東京23区内某所 愛原学探偵事務所]
私は高野氏に相談することにした。
高野:「え?手紙に硬い物ですか?」
愛原:「そうなんだ。私は最初、便箋か何かしか入っていないものと思ったんだけどね。……何か、カードみたいなもの?が入っていそうな感じなんだ」
高野:「でも、ボスは廃棄せよと仰ったんでしょう?でしたら、そうするべきだと思いますけど?」
愛原:「ま、まあ、そうだな」
高野:「貸してください」
高野君は封筒を私から取り上げると、それをシュレッダーに掛けた。
そして……。(→「1を選んだ場合」に戻る」)
では、3を選んだ場合……。
私はボスに相談することにした。
が!
愛原:「しまった。ボスの電話番号が分からない」
そうなのだ。
ボスはいつも非通知で掛けて来たり、或いは公衆電話から掛けて来るのだ。
その為、私はボスの正体を全く知らない。
バリトンボイスの男だということは電話越しで分かっているのだが、これとて地声かどうかすら分からない。
私が悩んでいると、高橋が話し掛けて来た。
高橋:「先生、どうかなさいましたか?」
愛原:「ああ、高橋君。実は……」
私は高橋君に事情を話した。(ここより5を選んだ場合と合流する)
高橋:「え?手紙に硬い物ですか?」
愛原:「そうなんだ。私は最初、便箋か何かしか入っていないものと思ったんだけどね。……何か、カードみたいなもの?が入っていそうな感じなんだ」
高橋:「だったら、開けてみましょうよ」
愛原:「でもねぇ、ボスは廃棄せよと仰ったんだよ?」
高橋:「俺はボスより、先生の洞察力を信じます」
愛原:「おいおい……」
高橋:「いいから開けてみましょう」
高橋君はビッと封筒の口を開けた。
高橋:「先生、これは……?」
愛原:「んん?」
中に入っていたのは2枚の手紙とカードキーだった。
1枚はボスの言う通り、金を振り込めといったものだった。
しかし、もう1枚は違った。
『愛原先生へ。このカードは鍵になっています。必ず役に立ちますので、持って行ってください』
と書かれていた。
末尾には、『トイレの花子さん リサ・トレヴァー』と。
愛原:「リサ!?リサなのか!?」
高橋:「先生、これは一体……!?」
忘れもしない。
霧生市のバイオハザード事件の時、日本アンブレラ(アンブレラ日本支部とも。正式名称はアンブレラ・コーポレーション・ジャパン)の研究所で会った仮面の少女。
学校の怪談によくある“トイレの花子さん”よろしく、女子トイレの奥から2番目の個室にいるというベタな噂通りであった。
実際はタイラントをも従える人型の化け物と言っても良い。
アメリカのオリジナル版は、リサ・トレヴァーとタイラントには全くの接点は無かったようだが……。
日本版のリサとタイラントは、しっかり交流していた。
日本版タイラントは研究所の自爆装置に巻き込まれて死亡、リサは私達と一緒にトラックで脱出した。
その後、町を包囲していた自衛隊に保護されたが、そこで私達はリサと別れることになる。
死んだとは聞かされていないので、恐らく政府の研究機関にでもいるのだろうと思ったが……。
高橋:「先生、どう思います?」
愛原:「分からん」
私はカードを手に取った。
大きさはクレカとほぼ同じ。
カードキーということは、ホテルの客室ドアみたいに差し込んで使うか、或いはSuicaやPasmoのようにして使うのかもしれない。
しかし、どこで?
愛原:「少なくともリサは生きているということだ」
高橋:「どうしてここの住所を知っているんでしょうか?」
愛原:「別れ際に俺の名刺を渡したことがある。それで分かったんだろう。どこかで元気にしてくれていればいいんだが……」
高橋:「何に使えって言うんでしょうか?」
愛原:「分からんが、何だかロクでもないことに巻き込まれそうな気がする」
高橋:「それがボスの仰っていた予言ですか?」
愛原:「ああ、なるほど。その可能性もあるな」
とにかく、あのリサからの手紙と贈り物だ。
私は取っておくことにした。
そしてこの選択が、後に大きな戦果をもたらすことになる。
続く