報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「冬のペンション殺人事件」 大団円

2017-12-21 19:36:33 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[12月10日14:00.天候:曇 ペンション“ドッグ・アイ”]

 安沢:「主犯は愛原、共犯は高橋だ!」
 桂山:「ほ、ホンマかいな!?」
 男子大学生A:「すっげー!リアルコナンじゃん!?寝てねーけど」
 高橋:「てめぇ、いい加減なこと言うな!!」

 高橋は立ち上がって、安沢氏の胸倉を掴んだ。

 高橋:「ぶっ殺す!!」
 愛原:「皆さん、聞きましたか!?助手とはいえ探偵ともあろう者が、このように軽々しく『ぶっ殺す』なんて言うんですよ?犯人以外の何者でもないでしょう!」
 愛原:「は、犯人はヤス!」
 高野:「は?」
 大沢:「あ、あの……ちょっとよろしいでしょうか?」

 大沢氏が手を挙げた。

 大沢:「この図面、私は見たことが無いんですが……?」

 と、意外なことを言った。

 桂山:「お、おいおい、大沢君?キミはこのペンションのオーナーやろ?ダクトの図面くらい見とらんのかい?」
 大沢:「いえ、見ていますよ。でもこれは、私の見覚えのある図面ではありません」
 安沢:「な、何言ってるんですか、オーナー?さっき私にこの図面を渡したじゃありませんか?」
 大沢:「確かにお渡ししましたが、この図面ではありませんよ?」
 高橋:「おい、安沢!キサマ、どういうことだ!?」
 安沢:「オーナー、それはひどい!どういうことですか!?」
 大沢:「どういうことも何も、私はそんな図面をお渡ししてませんって」

 これは一体、どういうことなんだ?

 愛原:「あ、あの……」
 安沢:「殺人犯は黙ってろ!!」
 高橋:「キサマが黙れ!」
 桂山:「ええからええから。容疑者にも弁明があるやろ。言わせてやりぃや」
 愛原:「オーナーがお渡しした図面と、今ここで安沢氏が開いた図面は違うんですか?」
 大沢:「そうなんです」
 愛原:「どこが違うと?」
 大沢:「先ほどご説明した通り、乾燥室のダクトは今現在、205号室のの中を抜けています。そして、201号室と205号室は繋がっていません」
 安沢:「じゃあ、この図面は何なんだ!?」
 大沢:「それはこれから行う改築の図面ではないでしょうか?205号室にあのダクトが通っていると見栄えが悪く、騒音の苦情の元になるので、業者に対応してもらうことにしたんですよ。このスキーシーズンが終わったらね」
 安沢:「でも201号室と205号室が……」
 高野:「ねぇ、これってエアコンのダクトのヤツでしょ?何も201号室だけでなく、全部の部屋と繋がってるよ?」
 安沢:「それは……その……」
 高橋:「けっ、お粗末な探偵め」
 安沢:「だが実際、ハンドガンの射撃の腕前からして、あんた達が疑い深いんだ」
 桂山:「外から誰か進入しよったっちゅう可能性は無いんか?」
 愛原:「皆さん、部屋の窓は開けなかったでしょう?鍵も掛けてましたよね?」
 桂山:「そらもう、外は極寒の世界やさかい」
 女子大生A:「あ、でも、ウチら、暖房効き過ぎて、ちょっと開けたかも」
 愛原:「なにっ!?」
 安沢:「何でそんな肝心なこと言わなかったんだ!?」
 男子大生B:「でも、すぐに寒くなったんで閉めましたよ。もちろん、誰か入って来たことはないッス」
 女子大生B:「自分達いるのに、そこで誰か飛び込んで来たら大騒ぎだもんねぇ」
 愛原:「それもそうだな。私の推理では、犯人は安沢さんなんですよ」
 桂山:「なにっ!?」
 安沢:「こらぁ!罪をなすり付ける気か!?」
 愛原:「さっきの銃の腕前の件についてですが、安沢さんはどうなのか聞いてませんよ?」
 安沢:「……わ、私は銃は玩具以外持ったことは無い」
 愛原:「そのオモチャの銃はベレッタでしたか?」
 安沢:「そんなの覚えてないよ」
 愛原:「スーツの男性……田中一郎さんが持っていた銃は何でしたか?」
 安沢:「ベレッタだろ?」
 愛原:「どうして、ベレッタだって分かるんですか?」
 安沢:「それは……。!」

 その時、安沢氏は自分が重大なミスを犯したことに気付いたようだ。

 安沢:「さっき部屋を調べさせてもらって、その時に確認したんだ」
 愛原:「警察の捜査に支障が無い程度ですから、そんなにマジマジとは見れませんよね?それで分かった?」
 安沢:「わ、分かったよ」
 愛原:「銃は玩具しか持ったことがなく、それもどんな銃を持ったのかも分からないようなあなたが?」
 安沢:「な、何が言いたい!?」
 愛原:「あのベレッタ、奇妙な持ち方をしてるんですよ」
 安沢:「奇妙な持ち方?」
 愛原:「左手に持っていたんです」
 安沢:「だから何だ?私は昨日の夕食の時に見ていたが、田中氏は左利きだった」
 大沢:「私もチェックインの手続きに立ち会わせて頂きましたが、確かに田中様は左手でボールペンを持っていました」
 愛原:「それだとおかしいんですよ。もし田中氏が自分で銃を調達できるような立場にある人間だとしたら、利き手がどちらであれ、銃は必ず右手で構えることを知ってるはずなんです」
 桂山:「! そ、そうか!確かに、洋画のアクションなんかでも、左利きの人物やのに、必ず銃は右手で引き金引いとるな!?」
 安沢:「自殺する人間が、そんなこといちいち考えるものか!だいいち、あの銃が田中氏のものかも怪しいぞ!」
 愛原:「と、言いますと?」
 安沢:「爺さんのヤツかもしれないじゃないか。それで田中氏が銃を奪い、咄嗟に利き手の左手で撃ったということも考えられる!」
 愛原:「ええ。河童さんを射殺する際は、それでいいかもしれません。ですが、自分で死ぬ時は?」
 安沢:「どうせ死ぬんだ。いちいち右手に持ち替えることもあるまい」
 愛原:「そうですね。それもあるかもしれません。でも田中氏の場合、そもそも拳銃自殺ができないんですよ」
 大沢:「どういうことですか?」

 私はソファの下に隠していたショットガンを取り出した。
 一応念の為、弾は全部出しておく。

 桂山:「手際いいな〜」
 愛原:「これでも霧生市のバイオハザードを生還したもので。高橋君、これで自殺のフリをしてくれないか?」
 高橋:「は、はい」
 愛原:「大丈夫。弾は全部抜いたから」

 高橋は最初、自分のこめかみに銃口を当てた。
 だが、その後で首に向けたりする。

 高橋:「先生!ショットガンじゃ、筒が長くて無理です!」
 愛原:「だろうね」
 安沢:「何をやってるんだ?」
 愛原:「まだ分からないのかい?サイレンサーが付いたままじゃ、長過ぎて引き金を引けないんだよ!」
 安沢:「!!!」
 愛原:「因みに今、高橋にやってもらったのは、あのベレッタにサイレンサーを付けると、このショットガン並みの長さになるんですよ。もし田中氏が河童氏を射殺した後、自分も自殺しようとしたならば、サイレンサーを外さないとダメなんだ。しかも、あの死体、普通にこめかみを撃ってたし」
 大沢:「こめかみを撃てば、死ぬだろ?」
 愛原:「いいえ。あのベレッタでは死にません」
 大沢:「はあ!?」
 桂山:「何やて!?」
 愛原:「霧生市のバイオハザードに巻き込まれた時、私達はゾンビの頭を狙いました。だけど、当たっているのに何故か奴らは倒れてくれなかったんです。ゾンビだからと言ってしまえばそれまでですが、途中まで同行してくれた刑事さんが教えてくれましたよ。『脳幹を攻撃しなければ、頭だけ攻撃しても奴らは死なない。それは生きてる人間と同じだ』ってね」
 高野:「そうよ!だから私達、最後の方は首とか心臓とかを攻撃したんだった!頭を吹き飛ばすより、大量出血させた方が倒すの楽だったもんね!」
 愛原:「こめかみを撃っても脳幹は傷つかないんです。それでも死ぬことがあるのは、それによる大量出血だったり、そもそも銃の威力が強くて頭自体が吹き飛ぶからなんです。ハンドガンだったら、マグナム辺りね。もし本当に死にたいんだったら、銃口を口に入れて、口の中に向かって撃つんです。だけどあの状態だと、銃身が長くて撃てないんですよ。1人じゃ」
 桂山:「それでどうして、安沢君が犯人やと思うんや?」
 愛原:「私達ですらよく調べなかったら分からなかった田中氏の銃がベレッタだと1番先に分かったのは、安沢さん、あなただった」
 安沢:「あ、あれは……」
 愛原:「ジョージが吠えまくったのに部屋から出てこなかったのも、ジョージには犯行後部屋から出てくる所を見られて、『犯人はヤス!』とでも吠えられるのが嫌だったからでしょう?」
 安沢:「い、言い掛かりだ」
 愛原:「オーナー、ジョージをここへ連れて来てもらえませんか?もしかしたら、返り血の臭いや火薬の匂いが染み付いたのをジョージが教えてくれるかもしれない」
 安沢:「そ、そんなことはない!あの時、血の付いた服は……。!!!」

 安沢氏は、どうやら探偵にも犯罪者にも向いていないようだ。
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“私立探偵 愛原学” 真犯人は……?

2017-12-21 10:19:27 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[12月10日12:00.天候:雪 ペンション“ドッグ・アイ”]

 大沢敏子:「あの、お客様方、もしよろしかったら、昼食を用意したのでどうぞ」
 高野芽衣子:「えっ?いいんですか?」
 敏子:「はい。雪で御出発できないのは仕方が無いですし……」
 高野:「ありがとうございます。……さて、センセー達を呼んでこよう」

 食堂からは魚の匂いが漂って来る。
 それで私は、昼食の時間がやってきたと気付いた。

 高橋正義:「先生、乾燥室にスキー用具を置いているのは、あの大学生の連中だけです」
 愛原学:「ありがとう。……社長達はスキーしに来たわけじゃないんですね」
 桂山社長:「大阪へ帰ったら、年末の追い込みや。その前に英気を養いに、大沢君のペンションで過ごす。これがここ数年のワシらの習慣でな」
 愛原:「もし今日、天気が良かったら、どうなさるおつもりだったんですか?」
 桂山夫人:「温泉巡りをする予定でした。このペンションを拠点にして、白馬の温泉を楽しむのが今回のプランでした」

 このペンションにも大浴場はあるが、お世辞にも広いわけではないし、しかも人工のものだ。
 天然温泉は、この近くにも湧いているらしい。
 但し、この猛吹雪では……おや?少し外が明るくなったような……?
 なるほど、天気予報通りだな。
 昼過ぎには雪が止んで、やっと太陽が顔を出すとのことだ。
 この時に通行止めになっている村道の除雪が行われ、やっと警察がここに来てくれるという寸法だ。

 愛原:「そうでしたか」
 桂山:「それより、何ぞええ匂いしよるなぁ……」
 高野:「先生!お昼ご飯ですって」
 愛原:「そうか。昼食代は別途かな」
 高野:「別にいいじゃない、それくらい」
 愛原:「それもそうだな」

 食堂に行くと、ペンションにしては珍しい和定食がテーブルの上に置かれていた。

 桂山:「大沢君、こないなとこで和食とはええ趣向やな?」
 大沢:「申し訳ありません。本当は賄い食の流用なんです。まさか、村道が通行止めになって、お客様方が出発できないということまでは滅多に無いものですから……」

 当の除雪車がスリップして事故るほどの猛吹雪だったらしい。
 中にいては、凄い吹雪だったとくらいにしか分からないものだが……。
 それで大事を取って、吹雪が止み次第、除雪作業を再開するとのこと。
 それが午後か。

 高野:「でも美味しそう。事務所の近所の居酒屋さんを思い出すね」
 愛原:「ああ、そうだな」

 私の事務所は小さな雑居ビルの中にある。
 その1階は居酒屋で、ランチもやっている。
 近所にはもう一軒居酒屋があり、そこのランチの定食も人気が高い。
 私は定食に箸をつけた。

 愛原:「ん?」

 何故か安沢氏がこっちを見ていた。
 何か用なのだろうか?

 高野:「最近は箸を左手に持っていても、何も言われなくなったよね」
 愛原:「大昔の話だろ、それ?俺が子供の頃に聞いた話だぞ?」
 高橋:「あ?」

 私達のテーブルで箸を左手に持っているのは高橋だけ。
 つまり、高橋は左利きだ。
 安沢氏は右利きかな?
 桂山夫妻は2人とも右利きのようだ。
 大学生グループは、半々といったところ。
 やっぱり全体的に、日本人は右利きが多いってことだな。

 愛原:「ん!?」
 高野:「なに?どうしたの?」
 高橋:「先生?」

 私はこの時、何かが浮かんだ。
 田中氏の死体の状況。
 そして、生前の田中氏の状況……。

 敏子:「お茶のお代わり、いかがですか?」
 愛原:「ああ、すいません。ほら、高橋君も」
 高橋:「俺は水がいい」
 高野:「もー!これはサービスなんだから、自分で取って来なさいよ」
 高橋:「なにっ!?」
 桂山:「ええよええよ。大沢君達、好きでやっとることや。な?」
 大沢:「そうです。気になさらないでください」
 愛原:「すいません」

 敏子さんは高橋にお冷やの入ったグラスを持って来た。
 で、代わりに空になった湯呑み茶碗を返す。
 ……うん、やっぱりだ。
 とはいえ、あの死体はおかしい。
 何故なら……。
 私は霧生市のバイオハザード事件での一幕を思い出した。
 高橋君が初めて銃を手にした時、警察官の高木氏は何と言っていたか……。
 私は立ち上がった。

 愛原:「あの、皆さん……。もし良かったら、昼食後、ここに残って頂けませんか?もしくはロビーの方に……」
 高橋:「先生、犯人が誰か分かったんですか!?」
 高野:「マジで!?」
 安沢:「それなら、私も犯人が分かった。私もそれを公表しよう」

 何だって!?
 あれ?もしかしたら私、推理間違えた???
 いや、だって、私の推理する犯人は……。

[同日13:00.天候:雪 ペンション“ドッグ・アイ”ロビー]

 外は吹雪が止み、小雪が舞う程度にまで天候が回復してきた。
 雲も薄くなり、外も更に明るくなっている。
 大沢氏の情報によると、ようやく除雪が再開されたそうだ。

 安沢:「まず205号室で死んでいるお2人は、心中ではなかったということです。れっきとした、第三者による殺人……」

 安沢氏が先に喋ると、ロビー内がざわついた。

 安沢:「愛原さん達が色々と調べていたようですが、私も改めて部屋の様子を伺いにいきました。もちろん、警察の捜査に支障を来さない程度にね」

 私はまずは黙って彼の話を聞いた。

 安沢:「死体は弾が2〜3発ほど撃ち込まれていたようでした。しかも、外した痕がありません。全て死体に命中しているんです。愛原さん、霧生市のバイオハザードを生き抜いたあなたなら分かりますね?それが何を意味しているのか」
 愛原:「銃を撃った犯人は、相当射撃の腕前がある人間ということだ。俺も高橋も、最初は全くゾンビに弾が当たらなかったからな」

 撃っていくうちに、何とかコツを掴んだといった感じだ。

 安沢:「皆さんの中で、射撃に自身のある方はいらっしゃいますか?」

 すると、大沢氏も手を挙げた。

 大沢:「シーズオフの時、地元の猟友会に参加して活動することはありますが……」

 それでこのペンションには、大沢氏所有の猟銃が置いてあるのだ。

 安沢:「撃ったことあるのは、ショットガンとライフルだけですか?」
 愛原:「そうです」
 安沢:「すると、ハンドガンは撃ったことがない?」
 大沢:「ええ」
 安沢:「ゲームとかだと、初期装備がハンドガンで、その次がショットガン、後半でライフルを手に入れるのがベタな法則ですね。確かに威力的にはそうなんですが、実はハンドガンの方が扱いにくいんですよ。愛原さん、それは分かりますね?」
 愛原:「ええ、まあ……」

 ハンドガンに慣れた後ということもあるだろう。
 その次に手に入れたショットガンは、意外にも扱いやすかった記憶がある。

 安沢:「なのに205号室の人達は、その扱いにくいハンドガンで一発も外さず撃ち殺されたのですよ。そして、室内は密室トリックだった……ように見せかけて、実は密室ではなかったんです。205号室には、乾燥室からのエアーダクトが構造上通っています。しかしその金網は、何故かネジが全部外され、ダクト内から接着剤で固定されていたのですよ」
 桂山:「つまり、犯人はダクトの中を通って、あのスーツの男と爺さんを殺したっちゅうことか?」
 安沢:「そうです。その入口はどこにあるのか?」
 愛原:「乾燥室だろ?乾燥室からのエアーダクトだって言ってるんだから。俺も乾燥室から、そのダクトへの侵入は可能だということを確認した」
 安沢:「ふっふっふ……!愛原、敗れたり!!」
 愛原:「なに!?」
 安沢:「あの乾燥室のダクトは、205号室の中なんて通っていなかったんだよ!」
 愛原:「な、何だってー!?」
 安沢:「この図面を見たまえ!」

 安沢氏はテーブルの上に図面を置いた。
 それは、このペンションのダクトがどう通っているかの図面だった。

 安沢:「これが乾燥室からのダクト。だが、見てみろ。実際は205号室と203号室の間を通り抜けて、外に排気されるようになっている」
 桂山:「と、ということは?」
 安沢:「では、205号室にあったあのダクトは何なのか?どこに通じているのか?それを私は発見しました」
 愛原:「何なんだ?」
 安沢:「何なんだとはトボけてるな?あんたの部屋、暖房入れたままか?」
 愛原:「ああ」
 安沢:「205号室の暖房を切ったのに、何故かあのダクトからはまだ風の音がしたんだよな?」
 愛原:「そうだ」
 安沢:「違うよ。あれはあんたの部屋の暖房の風だよ。この図面を見ろ。もう1つ、ダクトが書いてあるだろ?それはどこに繋がってると思う?……201号室だ。201号室は誰が泊まってる?」

 私達だ……。

 安沢:「あの霧生市のバイオハザードで拳銃の扱いに長け、かつ密室状態を人工的に作り出せる者はただ2人。つまり、ここにいる愛原学と高橋正義が犯人だ!!」

 た、大変だ!このままでは私達が犯人にされてしまう!

 1:「そ、そうです。私達が犯人です」
 2:「あれは高橋君のやったことで!」
 3:急いで外へ逃亡する。
 4:「犯人はヤス!」
 5:ソファの下の猟銃を乱射する。
 6:大沢さん、助けてーっ!
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