[4月8日17:10.天候:晴 埼玉県さいたま市大宮区 JR大宮駅西口]
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
今日は依頼人と依頼の内容について、その詳細を話し合った。
そしてその帰り、私は大宮駅に向かう路線バスに乗っているというわけだ。
(今年度から新規開業した“けんちゃんバス”。愛原達は『上落合公園前』から乗車した)
私の他には助手の高橋と、依頼人と同じ地域に実家が存在する斉藤絵恋さんと、そこへ遊びに行ったリサが同行している。
愛原:「この辺、色々と店あるなー」
高橋:「まだ、夕方5時台ですが?」
愛原:「都内に入ってからの方が混むだろ。空いてる今くらいの時間に食う方がいいかもな」
高橋:「先生がそう仰るのでしたら……」
バスは路駐の車を追い越して停車した。
運転手:「ご乗車ありがとうございましたー。終点、大宮駅西口です」
前扉が開いて私達は降車口へ向かった。
まだ開業したてでPR中なのか、この時間でも利用者は少なかった。
鉄道博物館方面に行く方は賑わっているようだから、是非ともそうなってほしいと願う。
愛原:「さてと、どこで食べようかな……」
バスを降りて私達は、取りあえず駅とは反対方向に少し歩いた。
高橋:「先生、あそこにも“いきなりステーキ”ありますよ?」
愛原:「つったって、アレだろ?立ち食い形式だろ?座ってゆっくり食おうよ?」
高橋:「店によっては、椅子席のある所もあるらしいですけどね」
愛原:「そうなのか?高橋はステーキが食べたいのか?」
高橋:「いえ、別に何でもいいんですけど……」
愛原:「そういうのが1番困るんだよ。ハッキリ言ってくれ」
高橋:「はあ……。強いて言うなら、先生の食べ残しなら何でもいいです。功徳です」
愛原:「だから、どこかの宗教団体関係者みたいなことを言うじゃない!……もういい!このコ達の意見を聞く!……リサ達は何が食べたい?」
斉藤:「わ、私もリサさんの食べ残しなら……」
愛原:「何でこの作品だけLGBTが多いんだよっ!」
高橋:「やっぱ好きな人の食べ残しって重要ですよ?」
斉藤:「そうですよ、リサさんの叔父様!」
愛原:「ちょっと2人とも、黙っててくれな?」
意外と高橋と絵恋さんは気が合うのかもしれない。
ああ、因みに私はLGBT対象外だからな?
誤解なさらないように。
愛原:「リサの意見を聞く!リサは何がいい?因みに『誰かの食べ残し』という意見は却下だからな?」
リサ:「分かった。それならステーキ」
愛原:「よし、決定。だけど、あの店じゃ立ち食い……」
高橋:「俺がちょっと見て来ますよ」
高橋は先に行って、店の様子を見に行った。
そして、すぐに戻ってきた。
高橋:「大丈夫っス!ぶっちゃけ、椅子席の方が多い店っぽいっス!」
愛原:「そうなのか!それは良かった!」
高橋:「店内もまだ空いてます」
愛原:「よし、そこ採用!」
私達は早速店内に入った。
なるほど、確かに椅子席が多い。
4人用のテーブル席もあって、私達はそこに座ることができた。
愛原:「300グラムとか、結構量があるなぁ」
高橋:「しかもそれが最低限らしいですからね」
愛原:「ま、確変の勝ち分をここで放出するか。遠慮しないで好きな物頼んでいいからな?」
斉藤:「あ、はい。ありがとうございます」
高橋:「先生、俺も出しますから、がっつり行っちゃってください。ええ、もう1キロとか!」
愛原:「そんなに食えねーよ。残したら勿体無い……ハッ!」
高橋:「その時は俺が責任を持って処理します」(`・ω・´)
愛原:「マイリブステーキ300グラムでいいや」
高橋:「えーっ!」
愛原:「『えーっ!』じゃねぇ!」
斉藤:「リサさん、叔父様の言葉に甘えましょう?リサさんも1kgくらい頼んじゃって、食べきれなかったら、わ、わわ……私が……」
愛原&高橋:「そいつは本当に1キロ食うよ?」
斉藤:「えーっ!?」
リサ:「うんうん」
リサは微笑を浮かべて頷いた。
だが……。
リサ:「今日は愛原さん達に合わせる。私も同じ肉300グラムで。腹8分目……よりも少ないけど」
高橋:「足りねーのかよ!先生、どんな胃袋してんスか、こいつは……」
愛原:「深くは考えない方がいいぞ」
何しろBOWだからな。
全種類がそうだというわけではないが、殆どが人喰いだ。
種類によっては人間の肉まるまる一体分は食べてしまうのだから、リサの『牛肉1キロ分でもまだ足りない』というのはあながちウソではないのだろう。
リサは採血だけでなく、逆に何種類かの薬を注射されているが、その中に食欲抑制剤も含まれているという話だ。
高橋:「じゃあ、注文取りに行きましょう」
カウンターに行って注文を取りに行く。
厨房の店員が冷蔵庫から肉の塊を持って来て、その場で注文のグラム数(端数あり。大抵その端数は数グラムほどの余分)を切り分けてくれる。
その様子を見たリサの目と口が、獲物をロックオンしたBOWそのものだった。
愛原:「さ、後は席に戻って待つぞ」
リサ:「はーい」
私はリサの背中を押して席に戻った。
斉藤:「えっ?明日、リサさんが?」
愛原:「仕事の都合で、明日から夜通しの仕事になりそうなんだ。それでもし良かったら、リサが泊まりに行ってもいいかなぁ……なんて」
斉藤:「大歓迎ですよ!」
そうなのだ。
明日は夜の電車で群馬入りし、現地の調査をしなくてはならない。
依頼人がそうして欲しいと言って来たのだ。
こちらとしては高い報酬が約束されているのだから、それくらいワケが無かった。
ただ、リサを1人で置いて行くことになる。
寂しがり屋のリサを置いて行くのはアレなので、絵恋さんに頼んでみたというわけだ。
そしたら、この大歓喜ぶり。
斉藤:「私の部屋のベッド、ダブルなんです!リサさんが一緒に寝ても大丈夫ですよ!」
愛原:「……同衾よろしくとまでは言ってないからね、斉藤さん?」
高橋はもう末期だとして、10代のうちからレズビアンというのもなぁ……。
AV的には最高なのだが。
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
今日は依頼人と依頼の内容について、その詳細を話し合った。
そしてその帰り、私は大宮駅に向かう路線バスに乗っているというわけだ。
(今年度から新規開業した“けんちゃんバス”。愛原達は『上落合公園前』から乗車した)
私の他には助手の高橋と、依頼人と同じ地域に実家が存在する斉藤絵恋さんと、そこへ遊びに行ったリサが同行している。
愛原:「この辺、色々と店あるなー」
高橋:「まだ、夕方5時台ですが?」
愛原:「都内に入ってからの方が混むだろ。空いてる今くらいの時間に食う方がいいかもな」
高橋:「先生がそう仰るのでしたら……」
バスは路駐の車を追い越して停車した。
運転手:「ご乗車ありがとうございましたー。終点、大宮駅西口です」
前扉が開いて私達は降車口へ向かった。
まだ開業したてでPR中なのか、この時間でも利用者は少なかった。
鉄道博物館方面に行く方は賑わっているようだから、是非ともそうなってほしいと願う。
愛原:「さてと、どこで食べようかな……」
バスを降りて私達は、取りあえず駅とは反対方向に少し歩いた。
高橋:「先生、あそこにも“いきなりステーキ”ありますよ?」
愛原:「つったって、アレだろ?立ち食い形式だろ?座ってゆっくり食おうよ?」
高橋:「店によっては、椅子席のある所もあるらしいですけどね」
愛原:「そうなのか?高橋はステーキが食べたいのか?」
高橋:「いえ、別に何でもいいんですけど……」
愛原:「そういうのが1番困るんだよ。ハッキリ言ってくれ」
高橋:「はあ……。強いて言うなら、先生の食べ残しなら何でもいいです。功徳です」
愛原:「だから、どこかの宗教団体関係者みたいなことを言うじゃない!……もういい!このコ達の意見を聞く!……リサ達は何が食べたい?」
斉藤:「わ、私もリサさんの食べ残しなら……」
愛原:「何でこの作品だけLGBTが多いんだよっ!」
高橋:「やっぱ好きな人の食べ残しって重要ですよ?」
斉藤:「そうですよ、リサさんの叔父様!」
愛原:「ちょっと2人とも、黙っててくれな?」
意外と高橋と絵恋さんは気が合うのかもしれない。
ああ、因みに私はLGBT対象外だからな?
誤解なさらないように。
愛原:「リサの意見を聞く!リサは何がいい?因みに『誰かの食べ残し』という意見は却下だからな?」
リサ:「分かった。それならステーキ」
愛原:「よし、決定。だけど、あの店じゃ立ち食い……」
高橋:「俺がちょっと見て来ますよ」
高橋は先に行って、店の様子を見に行った。
そして、すぐに戻ってきた。
高橋:「大丈夫っス!ぶっちゃけ、椅子席の方が多い店っぽいっス!」
愛原:「そうなのか!それは良かった!」
高橋:「店内もまだ空いてます」
愛原:「よし、そこ採用!」
私達は早速店内に入った。
なるほど、確かに椅子席が多い。
4人用のテーブル席もあって、私達はそこに座ることができた。
愛原:「300グラムとか、結構量があるなぁ」
高橋:「しかもそれが最低限らしいですからね」
愛原:「ま、確変の勝ち分をここで放出するか。遠慮しないで好きな物頼んでいいからな?」
斉藤:「あ、はい。ありがとうございます」
高橋:「先生、俺も出しますから、がっつり行っちゃってください。ええ、もう1キロとか!」
愛原:「そんなに食えねーよ。残したら勿体無い……ハッ!」
高橋:「その時は俺が責任を持って処理します」(`・ω・´)
愛原:「マイリブステーキ300グラムでいいや」
高橋:「えーっ!」
愛原:「『えーっ!』じゃねぇ!」
斉藤:「リサさん、叔父様の言葉に甘えましょう?リサさんも1kgくらい頼んじゃって、食べきれなかったら、わ、わわ……私が……」
愛原&高橋:「そいつは本当に1キロ食うよ?」
斉藤:「えーっ!?」
リサ:「うんうん」
リサは微笑を浮かべて頷いた。
だが……。
リサ:「今日は愛原さん達に合わせる。私も同じ肉300グラムで。腹8分目……よりも少ないけど」
高橋:「足りねーのかよ!先生、どんな胃袋してんスか、こいつは……」
愛原:「深くは考えない方がいいぞ」
何しろBOWだからな。
全種類がそうだというわけではないが、殆どが人喰いだ。
種類によっては人間の肉まるまる一体分は食べてしまうのだから、リサの『牛肉1キロ分でもまだ足りない』というのはあながちウソではないのだろう。
リサは採血だけでなく、逆に何種類かの薬を注射されているが、その中に食欲抑制剤も含まれているという話だ。
高橋:「じゃあ、注文取りに行きましょう」
カウンターに行って注文を取りに行く。
厨房の店員が冷蔵庫から肉の塊を持って来て、その場で注文のグラム数(端数あり。大抵その端数は数グラムほどの余分)を切り分けてくれる。
その様子を見たリサの目と口が、獲物をロックオンしたBOWそのものだった。
愛原:「さ、後は席に戻って待つぞ」
リサ:「はーい」
私はリサの背中を押して席に戻った。
斉藤:「えっ?明日、リサさんが?」
愛原:「仕事の都合で、明日から夜通しの仕事になりそうなんだ。それでもし良かったら、リサが泊まりに行ってもいいかなぁ……なんて」
斉藤:「大歓迎ですよ!」
そうなのだ。
明日は夜の電車で群馬入りし、現地の調査をしなくてはならない。
依頼人がそうして欲しいと言って来たのだ。
こちらとしては高い報酬が約束されているのだから、それくらいワケが無かった。
ただ、リサを1人で置いて行くことになる。
寂しがり屋のリサを置いて行くのはアレなので、絵恋さんに頼んでみたというわけだ。
そしたら、この大歓喜ぶり。
斉藤:「私の部屋のベッド、ダブルなんです!リサさんが一緒に寝ても大丈夫ですよ!」
愛原:「……同衾よろしくとまでは言ってないからね、斉藤さん?」
高橋はもう末期だとして、10代のうちからレズビアンというのもなぁ……。