報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

本日の動静 20200229

2020-02-29 22:30:12 | 日記
 JR蕨駅→(京浜東北線各駅停車)→JRさいたま新都心駅→(国際興業バス新都01系統)→与野切敷川バス停→(国際興業バス新都01系統)→白鍬電建住宅バス停→(国際興業バス新都01系統)→北浦和駅西口バス停→(JR京浜東北線快速)→JR蕨駅→(京浜東北線各駅停車)→JR日暮里駅→(常磐線中距離電車)→北千住駅→(都営バス王45系統)→王子駅前バス停→(京浜東北線各駅停車)→JR蕨駅

 北千住駅西口に顕正会員がいやがった。
 恐らく性別と年齢的に女子部員だろう。
 何の変わり映えもしない富士山の写真がでっかく載った例のチラシを片手に立っていた。
 向こうは折伏しているつもりなのだろうが、こちらも大局的に見れば信心活動の1つに繋がる行動をしていたところだ。
 構っているヒマは無く、野暮用が済んだら、さっさと都営バスに乗ってしまった。
 王45系統は1時間に1本しか無く、野暮用が済んだ後で小走りにバス停に向かわなければ乗り遅れるところだったからだ。
 都営バスの中ではローカル線になる系統であっても、Wi-Fiは搭載されていた。
 さすが金のある公営バスは違う。
 日本一の乗客数を誇る神奈川中央交通では、一般路線バスにまでWi-Fiを搭載しているのだろうか。
 あいにくとバス会社では大手に当たる国際興業ですら、一般路線バスにまでWi-Fiは搭載されていない。
 それは富士急バスも同じ。

 取りあえず、“大魔道師の弟子”はあれで一旦終了と致します。
 稲生とマリアは無事にバスタ新宿から夜行バスに乗り、今は雪景色の見られる長野県北部の山奥まで帰れたもよう。
 今度はまた“私立探偵 愛原学”を再開したいと思っておりますが、リアルで冗談抜きのバイオハザードが起こってるんで、時節柄としてそれを取り上げるべきなのか、それとも全くスルーして別の話にするべきか考え中。
 リアルに蔓延しているウィルスは感染者に肺炎を引き起こすだけの病気であり、“バイオハザードシリーズ”のように、感染者を化け物に変えたりするものではないのだが……。
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“大魔道師の弟子” 「東京最後の夜」 2

2020-02-29 10:03:34 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[2月11日21:00.天候:曇 東京都千代田区神田淡路町 らくスパ1010]

 入浴した後はレストランで夕食を取る稲生とマリア。
 もちろん2人とも肉体的に成人年齢なので、酒も入る。
 マリアの場合、見た目や服装で誤解されないよう、ローブは羽織っておく。

 マリア:「えっ、横田理事が!?」
 稲生:「そう。何でも、魔王城に新しくスーパー銭湯を造るんだとか……」
 マリア:「いや、明らかに女王専用浴場だろうが。それにしても、噂は本当だったんだなぁ」
 稲生:「噂?」
 マリア:「温泉を引くって話。元々魔王城はスーパーグレート火山の地脈の上に建てられてるって話だから、温泉を引くくらいワケ無いとは思ってた」
 稲生:「女王陛下は親日家らしいので、日本人として光栄ですね」
 マリア:「安倍(春明)首相に何吹き込まれたんだか……」
 稲生:「横田理事が教えてくれた話によると、ラーメン二郎とか」
 マリア:「んん?」
 稲生:「秋葉原電気街巡りとか」
 マリア:「Huh?」
 稲生:「お台場の大江戸温泉物語やスパリゾートハワイアンズにも行かれたらしい」
 マリア:「日本を超エンジョイしてたのか、あの女王!」
 稲生:「女王陛下って国籍はアメリカでしょう?」
 マリア:「ニューヨーク生まれのニューヨーク育ちらしいな。“魔の者”がそこのマフィアのボスに憑依したのも、女王の影を追って行った故と噂している魔道士もいる」
 稲生:「なるほど。そこで繋がるわけか」
 マリア:「あくまでも、噂だけどね」
 稲生:「アメリカ人がわざわざ日本のハワイ行くかって思ったけど……」
 マリア:「行くんじゃない?だいたい、アメリカ人の何割がハワイ行ったことあるかってアンケート取ってみたら多分、勇太驚くよ」
 稲生:「そんなに少ないのか」
 マリア:「私の所のイギリスもそうだけど、大英帝国時代と違って今は島国だから、そこは日本と同じ。大陸に住んでる人間の感覚はちょっと違うよ」
 稲生:「なるほど……」
 マリア:「私だって、北アイルランドとかは行ったこと無いよ」
 稲生:「僕も四国や九州とかは無いなぁ……」
 マリア:「国内でさえ私達はそんな感じなんだからさ……。ぶっちゃけ、『アメリカ人の70%はニューヨークがどこにあるかを知らない』なんて言うぞ?」
 稲生:「ええっ!?」
 マリア:「そのアメリカより広いロシア出身の師匠に、『ユジノサハリンスクはどこにありますか?』って聞いてみろ?多分答えられないから。師匠はずっと西のセントピーターズバーグ(※)出身なんだから」

 ※英名。ロシア語だとサンクトペテルブルク。アメリカにも同じ名前の町があるが、正しくロシアからの移民が作った町だからである。

 稲生:「水晶玉を使いそうな感じですもんね。でもサンクトペテルブルクって、結構な都会なんでしょう?アナスタシア先生もモスクワ出身だって言いますし、結構有名な巨大都市生まれの方が多いですね」
 マリア:「でも本当に人間として生まれた当初は、ド田舎だったって可能性も……」
 稲生:「ええっ?」
 マリア:「勇太の場合、師匠の見立てでは、前世は仏教の高僧だったという」
 稲生:「あれでしょ?天海僧正でしょ?そんな自覚無いけどなぁ……」
 マリア:「その高僧が生きていた時、この東京は当時からこんな感じだったのか?」
 稲生:「まさか……。天海僧正は江戸時代初期の人で、徳川家康が生きていた頃の人物なので、江戸幕府開府の時はやっぱり田舎だったらしいですよ。まだ鎌倉の方が栄えていたようで……」
 マリア:「勇太は自覚が無いだけで、もし魂の年齢がそうだとしたら、勇太もその頃から生きているということになる」
 稲生:「ええっ!?」
 マリア:「師匠はそれにも興味を持って、勇太をスカウトしたんじゃないかな」
 稲生:「はあ……」
 マリア:「私も他人の肉体を乗っ取って生き永らえる方法は好きじゃないんだ。だけど今、勇太が『合法的な転生』で生き永らえているのなら、そっちの方がいい。師匠はそういうのを研究しているから、師匠もそう思ってると思う」
 稲生:「僕は何の自覚も無いですけどねぇ……」

[同日22:13.天候:曇 千代田区神田駿河台 JR御茶ノ水駅→中央緩行線2181B電車1号車内]

〔まもなく2番線に、各駅停車、武蔵小金井行きが参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックの内側までお下がりください。次は、水道橋に止まります〕

 入浴施設をあとにした稲生とマリアは、最寄りの御茶ノ水駅に移動した。
 そこのコインロッカーから、秋葉原で買った品々を回収する。
 空のバッグに詰めている所は、外国人観光客と同じか。

 稲生:「おっ、元山手線」

 塗装こそラインカラーに準じた黄色(カナリア色)であるものの、外観が特徴的なことで山手線からの転属車であることが分かる。
 また、座席のモケットは変更されていないので、山手線時代の緑色のままである(通常は青色)。

〔御茶ノ水、御茶ノ水。ご乗車、ありがとうございます。次は、水道橋に止まります〕

 最後尾の車両に乗り込む。
 こうすれば新宿駅に到着後、1番バスタ新宿に近い南口近くで降りることができる。
 開かないドアの前に立っていると、発車メロディがホームから聞こえてくる。

 稲生:「あ、そうか。もうこんな時間だから、快速もボチボチ各駅停車になるんだな」

〔2番線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の電車をご利用ください〕

 電車のドアが閉まる。
 御茶ノ水駅にはホームドアが無い為、ドアが閉まるとすぐに発車する。

〔この電車は中央・総武線各駅停車、武蔵小金井行きです。次は水道橋、水道橋。お出口は、左側です。都営地下鉄三田線は、お乗り換えです〕

 快速はまだ走っている時間帯ではあるのだが、時間調整の為、各駅停車にあえて乗った。
 快速よりは空いているというのもある。

 稲生:「先生が退院されたら、また迎えに行きますか」
 マリア:「そういうことになるかな。もっとも、師匠のことだから普通に魔法で帰って来そうだけどね」
 稲生:「交通費が掛からなくていいだろうに、それでも公共交通機関に乗られる理由って……」
 マリア:「ルゥ・ラは意外と魔力を消耗するし、綱領の1つに『乱用禁止』があるからだろう」
 稲生:「そういうものですか」

 まだその瞬間移動魔法が使えない見習いと、一人前に成り立ての魔道士は夜の通勤電車でバスターミナルに向かう。
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