報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

小説の途中ですが、ここで謗法参拝のもようをお伝えします。 20200213

2020-02-13 20:30:45 | 日記
 

 東急蒲田駅で撮影した発車標。
 東急電鉄でもローカル線の池上線は、行き先表示もシンプルである。

 

 往路に乗車した東急7000系。
 たった3両編成なのに中間車はボックスシート付き(既に先客がいたので、撮影できなかった)。

 

 池上駅のホームにある看板。
 池上駅は大規模な改修工事を行っており、看板も仮設である。

 

 池上駅の構内踏切。
 地方ローカル線でもなかなか珍しくなった構内踏切が、東京23区内で現役の駅がここ。

 

 池上本門寺最寄りの出口の外観。

 

 上記の写真とは逆向きに撮った写真。
 駅名どころか、路線名の由来にもなった池上本門寺の案内がすぐに出ている。
 東急池上線は路線名から分かるように、池上本門寺の参拝客輸送の為に敷設された鉄道である。
 当時はまだ東急電鉄という鉄道会社ではなかった。
 このように、大規模寺社参拝客輸送の為に敷設された鉄道は日本では珍しくも何とも無い。
 関東では川崎大師へのアクセス鉄道として敷設された大師線が京浜急行のルーツだし、今でこそ成田空港へのアクセスとして有名になった京成電鉄も、元々は成田山新勝寺への参拝客輸送の為に立ち上げられた鉄道会社だ。
 他にも、西新井大師輸送の為の東武大師線とか……。
 尚、東海地方ではJR身延線の前身となった富士身延鉄道が浅間大社や身延山久遠寺の参詣輸送の為に敷設されている(中央本線と東海道本線を繋ぎ、国策的にも重要な路線ということで、後に政府に買い取られた)。
 大石寺はこの時スルー扱いだったが、後に創価学会が頑張ってくれたね。
 考えてみれば、JR身延線は大石寺参詣者と久遠寺参詣者が混在することになる。

 

 参道入口の門。
 仲見世もここから。

 

 大石寺で言うところの総門に当たる。
 総門であり、三門ではないので門扉が付いている。
 日蓮正宗も含め、三門には門扉を付けないのがルールになっている。
 これは釈尊の教えで、「一切衆生がいつでも仏道に入れるように」とのことから、三門は閉じない(だから門扉は必要ない)のだという。
 日蓮正宗でこのことが教えられることはないが、でもちゃんと踏襲している。

 

 で、これが三門。
 上述したように、こちらには門扉が無い。
 で、入ってすぐ両脇に大石寺の三門と同じ者が仁王立ちしているのも一緒だった。
 但し、阿修羅を踏ん付けていることはなかった。

 

 因みに総門を潜って三門に至るまでに96段の石段を登らなくてはならない。
 総本山の久遠寺もガチ登山させられるというし、如何に大石寺がバリアフリーなのかお分かり頂けるだろう。
 尚、撮影した時は普通に縦向きなのに、こちらにアップロードしたら横向きになってしまう。
 どうしてこうなるのか分からないし、修正の仕方が分からないのでこのままアップさせて頂くことになるが、御容赦願いたい。

 

 これも横向きで申し訳ない。
 境内に建てられている日蓮大聖人の像である。
 右手には御念珠を持っておられるのが分かるが、どうして左手で「いいね!」されているのか分からない。
 尚、かつてここには政治家の星亨の像が建てられていたのだという。

 

 で、池上本門寺と言えば力道山の墓所があることでも有名。
 しっかり見てきましたよ。

 

 これが五重塔。
 大石寺と同じく、西を向いている。

 

 おわっ、心霊写真!?
 ……なワケない。
 どうやら私の指が写り込んでしまったようだ。
 本当にデジタル機器には弱い人間なのである。
 ここに写っているのは御会式桜の看板。
 日蓮大聖人御入滅の際に咲いたという桜のことだ。

 

 これがその桜。
 今日の時点で少し咲いているのが分かる。
 つまり、冬桜ということだ。

 

 大石寺で言うところの奉安堂。
 寺宝が収められており、まるで法道院の本堂みたいに椅子が並べられている。
 恐らく大石寺と同様、信徒のみにしか公開されないのだろう。
 法道院を引き合いに出したのは、ざっと見た限り、広さがその本堂くらいだと思ったからだ。

 
 

 大坊である。
 ここに日蓮大聖人が寄り掛かって法を説かれたという柱が公開されている。
 そもそも私やトチロ~さんが池上本門寺に行ってみようと思ったのは、この前の御講の時、御住職からこの柱のことを聞いたからだ。
 この柱は非公開ではなく、まるで大石寺の御影堂のような感じで、靴を脱いで中に入ることができる。
 但し、書いてはいないものの、さすがに撮影は禁止だろうと思い、撮影まではしなかった。
 尚、この大坊、その柱の左には常住御本尊が安置されている。
 かなり近くまで行って見ることができるので、御本尊を間近で見たい人はいいかもしれない。
 大石寺の御本尊も見ようと思えば見れるが、どうしても信徒として憚れる部分がある。
 しかし、どうせここは謗法の地だし、ということで気兼ね無く見れるのである。
 御住職も大学生時代に件の柱を見られ、この寺の僧侶に話を聞かれたとのこと。
 ところがその僧侶の説明が明らかに一般人向けであった為(御住職方は身分を明かして話を求めておられている)、最後には質問会のような状態になり、御住職方の僧侶ならではの難しい質問に、ついにその僧侶はギブアップしてしまったという。

 

 入口にはこんな説明書きが。
 日蓮大聖人を拝んでいる身としては、心をくすぐる文面になっている。
 ところで写真には出していないのだが、うちの御住職の話では、池上本門寺は身延派日蓮宗の中でも比較的大石寺に化儀が近いのだと仰る。
 その為か、この池上本門寺のことを、巷では「池上派」と呼ぶこともあるようだ。
 でも、やはり日蓮宗は日蓮宗だ。
 この本門寺境内にあっても、「日蓮大聖人」と書かれていたり、「日蓮大菩薩」と書かれていたりとまるで統一性が無い。
 また、境内に毘沙門天や稲荷大明神を祀る神社があったりと、恐らくこれは「御本尊に書かれているもの全てを拝まなくてはならない」という考えに基づいているのではなかろうか(つまり、御本尊の意味を理解していない)。
 あと、寺務所に尼僧がいたね。
 これは日蓮正宗とは大きな違いだ。
 「女人成仏」(女人は成仏できないという爾前経の教え)に捉われているのかと思いきや、そこはちゃんと法華経の教え通りになっているようだ(法華経では女人も成仏できることになっている)。
 では、どうして日蓮正宗に尼僧がいないのか、【お察しください】。

 

 帰りの池上駅のホームから撮影した五反田方向。
 都内にありながら、静かな光景である。

 

 復路は旧型の1500系。
 これもいずれは地方私鉄に売却されることになるのだろうか。

 

 蒲田駅に到着後、無人となった車内を撮影。
 まるで地方私鉄のようだ。

 

 1500系の運転台。
 この中央に配置されたワンハンドルマスコンは、JRでは採用されていない。

 

 池上本門寺で入手した戦利品。
 もちろん無料配布されているものをゲット。

 

 日蓮宗でも機関紙は出している。
 これも無料配布されていた。
 内容は当たらず障らずのものばかり。
 大白法や慧妙には必ずある邪宗(または異流儀)破折や体験発表はもちろんのこと、法主上人の説法すら載っていないという体たらくだった(せいぜい、『御法主猊下はこのように仰いました』程度のこと)。
 でも、こういうお寺にも熱心な信徒はいるらしく、数珠を持って境内を歩く人がいた。
 その数珠の形は日蓮正宗と同じ。
 だけど、大坊に上がってみて、そこで熱心に合掌している信徒さんがいたけども、誰1人として唱題をしている人はいなかった。
 どうやら唱題だの、勤行で経を上げることは僧侶のやることで、信徒のやることではないと考えているようである。
 ……もしかして、数珠は持っていても、御経本は持っていない?
 本場の唱題とやらを披露してやれば良かったかなw

 色々と考えさせられることの多かった見学だった。
 まず、一般人でも気軽に入れるよう、敷居は低くしていることが分かった。
 法を下げてまで敷居を下げる必要は無いと思うが、しかし一般人的感覚からすれば密教のような状態になっている大石寺は、もう少し敷居を下げても良いのではないかと思った。
 それと、化儀的には大石寺に比較的近いとはいうが、やはり日蓮宗は本尊に迷っているとはよく言ったものだ。
 まるで、御本尊に書かれている物全てを拝まなければならないという認識に捉われているのかと思ったほどだ。
 で、やはり釈尊が上で日蓮大聖人が下と考えている所も他の日蓮宗と同じようである。
 あ、因みにお寺で人生相談の受付なんてやってた。
 これは日蓮正宗でもやっていいのではないかな。
 恐らくこれが、日蓮宗における折伏なのかもしれない。
 一般人の人生相談に乗り、そこで日蓮宗の教えを諭すことで折伏とする……のならまだ殊勝なんだけど、インチキ占い師みたいなことやってたら、あとはガチ勢に任せることにしよう。
 あと、あちこちに賽銭箱が置かれていた。
 もちろん、私もトチロ~さんもビタ一文出さなかったよ。
 謗法への布施は重罪だからね。
 でも、本当にあちこちに置かれていたw

 

 他のお寺に類を見ないプチ賽銭箱。
 日蓮大聖人が使われていたという井戸の横にある。
 御札は入りませんw
 ……そこまでして賽銭が欲しいか。
 財政が苦しいお寺には見えなかったのだが。

 とにかく、いい勉強にはなった。
 これなら千葉の清澄寺や誕生寺、そして佐渡へ行ってみるのも面白いかもしれない。
 時間があれば、だが。
コメント (3)
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“大魔道師の弟子” 「強かな魔道士」

2020-02-13 08:36:53 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[1月30日12:14.天候:曇 東京都江東区森下 都営地下鉄森下駅大江戸線ホーム→大江戸線1114A電車先頭車内]

〔まもなく3番線に、両国、春日経由、都庁前行き電車が到着します。ドアから離れて、お待ちください〕

 エレーナにポーリン宛の手紙を渡した稲生とマリア。
 これでイリーナに頼まれた使いは終わり、あとは昼食でも食べて帰るだけのはずだ。
 だが、そこにエレーナが付いてきた。
 彼女は代休として今日は非番であった。

 稲生:「鈴木君に知られたら怒られそうだなぁ……」
 エレーナ:「あいつは専門学校があるはずだぜ。だからこの時間は学校だぜ」
 稲生:「学校ねぇ……」
 マリア:(鈴木にチクるか。いや……あいつとは話したくない……)

 電車がやってくる。
 往路の新宿線よりも小型の車両で、ワンマン運転である。
 今度は先頭車に乗る為か、あまり強い風に晒されることはなかった。

〔もりした、森下。都営新宿線は、お乗り換えです〕

 マゼンタ色の電車に乗り込む。
 今現在のところ、その色に関連する悪魔と契約している魔道士はこの中にいないので、その姿を見ることはできない。
 すぐに短い発車メロディが流れる。
 乗降ドアとホームドアが一緒に閉まると、電車が動き出した。

〔次は両国(江戸東京博物館前)、両国(江戸東京博物館前)。JR総武線はお乗り換えです。お出口は、右側です〕
〔The next station is Ryogoku(Edo-Tokyo Hakubutukan-mae)(E12).Please change here for the JR Sobu line.〕

 エレーナ:「で、昼食は何にするんだぜ?」
 稲生:「御徒町のステーキ屋」
 エレーナ:「おっ、いきなりボリューミーだな」
 稲生:「『いきなりステーキ』じゃないよ」
 エレーナ:「そうは言ってねー」
 稲生:「マリアさん、あまり魚は食べれないから」
 マリア:「最近は食べれるようになったけど、率先して……というわけじゃ……」
 エレーナ:「稲生氏と寿司屋に行けるまで頑張るんだぜ」
 マリア:「寿司……」
 稲生:「意外なのはリリィがよく魚を食べることだね。フランス人ってあんまり魚食べないイメージだけど……」
 エレーナ:「あいつはブルターニュ辺りの生まれだからな。あの辺はよく魚食うらしいぞ」
 稲生:「ほお……」

[同日12:22.天候:雪 東京都台東区上野 都営地下鉄上野御徒町駅→上野6丁目]

〔上野御徒町、上野御徒町。銀座線、日比谷線、JR線はお乗り換えです〕

 電車が下車駅に止まる。
 乗り換え駅になっているせいか、ここでの乗降数は比較的多い。

 稲生:「JR御徒町駅はあっちか……」

 もっとも、御徒町駅に行くにはもっと後ろの車両に乗っておいた方が良い。

 マリア:「この町にも魔法具屋が?」
 エレーナ:「ああ、あるぜ。商店街の中に隠れてるんだぜ」
 稲生:「アキバと御徒町にはありそうだねぇ……」

 改札口を出て右に曲がり、JR御徒町駅に向かう。

 稲生:「こっちだよ」

 地上に出ると再び雪に当たった。

 稲生:「寒いねぇ……」
 エレーナ:「まあ、こんなもんだろ」
 マリア:「こんなものだろうな」

 気候がだいたい日本と同じ国からやってきた2人の魔女には、雪は珍しくも何とも無く、特筆することは無いようである。

 稲生:「この横断歩道を渡った先にある」
 エレーナ:「あー、やっぱ商店街の中か」
 マリア:「ギルドのバザール……」
 エレーナ:「魔界ネタか」
 稲生:「ギルドのバザール……RPGみたい」
 エレーナ:「いや、アルカディアシティの話だから」

 そして商店街の中に入り、お目当ての店に行く。

 店員:「いらっぃしゃませ!何名様ですか?」
 稲生:「3名です」
 店員:「ただいまテーブル席が満席ですので、そちらにお名前を書いてお待ちください」
 稲生:「お昼時じゃしょうがないね」
 エレーナ:「私がウクライナ語で書こうか?」
 マリア:「アホか。日本では名前を書いたヤツが奢るっていうルールがあるんだぞ」
 エレーナ:「そんなの知らねーし!」
 稲生:「マリアさんも少し間違えてる。ま、マリアさんのルールに則って僕が日本語で書くよ」
 エレーナ:「さすが稲生氏!太っ腹~!」
 マリア:「そこはイケメンって言ってやれよ……」

 でも、マリアも言わない。

 稲生:「飛行機事故、どうなったかな?」

 稲生は待っている間、スマホを取り出した。

 稲生:「うーん……。状況は最悪らしいな」
 エレーナ:「頭から墜ちたらしいから、そうだろうな。ポーリン先生の予言だと思ったけど、イリーナ先生の魔法によるものだというんであれば、イリーナ先生から予告されてただけかもしれねーな」

 何か強大な魔法を使い、それが他に影響を及ぼすことが予見される場合、それを門内に予め通達しなければならないという掟がある。
 もしもこの墜落機に同門の士が乗り込む予定とあらば、大変なことになるからだ。
 こうして行使されたということは、そのようなことは無かったということになる。

 しばらくして店内に入れた稲生達はテーブル席についた。

 稲生:「ランチやってる」
 エレーナ:「セットはライスとスープとサラダが付くか」
 マリア:「お腹空いた。私もステーキ行く」
 エレーナ:「酒は行くか?」
 稲生:「いや、いいよ。ウーロン茶で」
 エレーナ:「マリアンナを酔わせてヤるんじゃないのか?」
 稲生:「いや、しないから!」
 マリア:「酔わせる意味が分からん……」
 エレーナ:「因みにリリィに酒飲ませちゃダメだぜ?」
 稲生:「もう知ってるよ」

 以前、酔っぱらったリリアンヌに寝込みを襲われたことのある稲生。
 もちろん、後でエレーナからキツいお仕置きを受けた。

 エレーナ:「飛行機が墜ちたということは、私らの飛行制限が解除されたってことだな。午後からは『魔女の宅急便』再開だぜ」
 稲生:「本当に飛行制限出てたんだねぇ……」
 マリア:「オマエは絶対カネもらったら、制限スルーして飛ぶくせに……」
 エレーナ:「いや、高く飛ばねーし」
 稲生:「低くは飛ぶんだ……」
コメント (1)
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