[7月24日16:33.天候:曇 宮城県仙台市宮城野区苦竹 JR苦竹駅→仙石線1672S列車先頭車内]
昼食を取った後は再びラウンドワンに戻り、今度はゲームに興じた。
さすがにクレーンゲームはやらなかったが、そこでもリサは熱中したあまり……。
リサ:「暑い暑い」
クーラーの効いた店内にも関わらず、汗をかいていた。
愛原:「どうだ?少しは気分転換できたか?」
リサ:「うん、できた」
もっとも、リサが見た不思議な夢については後で善場主任に報告しなくてはならないだろう。
愛原:「それじゃ、一旦戻るか。戻ってホテルにチェックインしよう。荷物もその時、置いて行けばいいだろう」
高橋:「そうですね」
〔ピンポーン♪ まもなく2番線に、上り列車が参ります。黄色い線の内側まで、お下がりください〕
ここでも接近放送は簡易的なものである。
ホームの屋根は一部にしか掛かっておらず、吹き曝しのホームに強い風が吹く。
高橋:「先生。何だか雲行きが怪しいですよ?」
愛原:「うーん……。こりゃ、ガチでゲリラ豪雨降るかなぁ……」
リサ:「学校で夏休み前の怪談をやった時に似てる……」
HIDの眩い前照灯を点けて、4両編成の電車がやってくる。
隣の小鶴新田駅始発の電車ということもあり、車内は空いていた。
今度は先頭車に乗り込み、空いている座席に座った。
発車ベルもメロディも無く、遠くから微かに車掌の笛の音が聞こえてきて、それからドアが閉まる。
因みに仙石線用に改造されてから、ドアチャイムも鳴るようになった(音色は首都圏のJR車内で流れる運行情報のチャイムに酷似している)。
電車が走り出す。
コロナ対策として、一段下降式の窓も少し開けられており、そこから生暖かい風が吹き込んで来る。
まだ風が生暖かいうちは、ゲリラ豪雨の心配は無いか?
これが冷たくなると、ゲリラ豪雨に注意である。
〔「次は陸前原ノ町、陸前原ノ町です。お出口は、左側です」〕
ところで、私が少しリサのことで気になることがある。
リサはボウリングや体感ゲームなどで運動したことで汗をかいた。
その汗が匂うのである。
いや、他の人にはどう匂うかは分からない。
だが、私にはリサの汗の匂いがフェロモンたっぷりの『女の匂い』に感じて仕方がなかった。
愛原:「リサ、だいぶ汗かいただろ」
リサ:「うん。学校の体育以外で、こんなに運動して汗かいたの、久しぶり」
愛原:「そうか。夏休みになったことだし、運動不足になならないよう、少しは外に出て運動した方がいいのかもな」
リサ:「私もそう思う。学校のプールはコロナ対策で使えなくなっちゃったし……」
愛原:「そうなのか……」
リサ:「まあ、サイトーんちのプールに入らせてもらえばいいことだけど」
愛原:「そうだよなぁ……。せっかく夏なんだから、プールとかには入りたかったよな。今度考えておくよ」
リサ:「! おー!」
愛原:「それとリサ、ホテルに着いたら風呂入って着替えろよ」
リサ:「えっ?」
高橋:「あー、そうですね。オマエ、汗臭いぞ」
リサ:「ええっ?!」
愛原:「いや、まあ、臭くはないけど、気になる人は気になるから着替えた方がいいな」
リサ:「先生、私の匂い、嫌い?」
愛原:「いや、嫌いじゃないけどさ……」
リサ:「えへへ……ありがとう」
これが人喰いをしたヤツらだと、もっと体臭がキツい。
恐らくリサ・トレヴァーなどの人間からの改造BOWは、体臭がしやすい体質になるのだろう。
それが尚、人喰いをしていると尚更というわけだ。
うちのリサは人喰いをしたことがないので、そこまで匂うわけではない。
[同日16:42.天候:曇 仙台市青葉区中央 JRあおば通駅]
〔「まもなく終点、あおば通、あおば通です。お出口は、変わりまして左側です。仙台市地下鉄南北線は、お乗り換えです。お降りの際、車内にお忘れ物、落とし物の無いよう、ご注意ください。今日もJR東日本をご利用頂きまして、ありがとうございました」〕
終点のあおば通駅に差し掛かる。
尚、隣の仙台駅とは500メートルほどしか離れていない。
ポイントを渡る関係で、電車が大きく揺れた。
リサ:「着替えがあと一着しかない」
愛原:「そうなのか。ホテルにコインランドリーがあるから、後で洗濯すればいいさ」
リサ:「分かった」
電車が到着してドアが開く。
高橋:「ここから歩いて行けるんですか?」
愛原:「一応な」
地下ホームであるが、地下鉄のホームと違って、そんなに深い所にあるわけではない。
改札口を出ると、今度は地上の出口へ向かった。
エスカレーターとエレベーターはあるのだが、エスカレーターは途中までしか無い。
行きと違って荷物の増えたリサだが、それでも難無く担いで怪談を昇った。
愛原:「で、ここが青葉通。ホテルは広瀬通にあるから、この道を通って行こう」
幸いまだ雨は降っておらず、強めの風が吹いているだけであった。
しかしスマホの天気予報を見る限り、夜には降って来るようである。
高橋:「先生、夕食会は何を食べる予定で?」
愛原:「寿司にしようと思う。一応回らない寿司だけど、あまり高い予算にならないようにな」
高橋:「てことはあれですね。リサにはセーブしてもらわないとってとこですね」
愛原:「そういうことだ」
リサ:「後でスイーツ出る?」
愛原:「……まあ、前向きに善処します」
政治家がこれを言うと、【お察しください】。
高橋:「俺は先生と一緒に食事ができるなら何でもいいです」
愛原:「そうか。……何だか雨が降りそうだ。少し急ごう」
今年の夏の天気は、予報そのものがころころ変わる年のようだ。
昼食を取った後は再びラウンドワンに戻り、今度はゲームに興じた。
さすがにクレーンゲームはやらなかったが、そこでもリサは熱中したあまり……。
リサ:「暑い暑い」
クーラーの効いた店内にも関わらず、汗をかいていた。
愛原:「どうだ?少しは気分転換できたか?」
リサ:「うん、できた」
もっとも、リサが見た不思議な夢については後で善場主任に報告しなくてはならないだろう。
愛原:「それじゃ、一旦戻るか。戻ってホテルにチェックインしよう。荷物もその時、置いて行けばいいだろう」
高橋:「そうですね」
〔ピンポーン♪ まもなく2番線に、上り列車が参ります。黄色い線の内側まで、お下がりください〕
ここでも接近放送は簡易的なものである。
ホームの屋根は一部にしか掛かっておらず、吹き曝しのホームに強い風が吹く。
高橋:「先生。何だか雲行きが怪しいですよ?」
愛原:「うーん……。こりゃ、ガチでゲリラ豪雨降るかなぁ……」
リサ:「学校で夏休み前の怪談をやった時に似てる……」
HIDの眩い前照灯を点けて、4両編成の電車がやってくる。
隣の小鶴新田駅始発の電車ということもあり、車内は空いていた。
今度は先頭車に乗り込み、空いている座席に座った。
発車ベルもメロディも無く、遠くから微かに車掌の笛の音が聞こえてきて、それからドアが閉まる。
因みに仙石線用に改造されてから、ドアチャイムも鳴るようになった(音色は首都圏のJR車内で流れる運行情報のチャイムに酷似している)。
電車が走り出す。
コロナ対策として、一段下降式の窓も少し開けられており、そこから生暖かい風が吹き込んで来る。
まだ風が生暖かいうちは、ゲリラ豪雨の心配は無いか?
これが冷たくなると、ゲリラ豪雨に注意である。
〔「次は陸前原ノ町、陸前原ノ町です。お出口は、左側です」〕
ところで、私が少しリサのことで気になることがある。
リサはボウリングや体感ゲームなどで運動したことで汗をかいた。
その汗が匂うのである。
いや、他の人にはどう匂うかは分からない。
だが、私にはリサの汗の匂いがフェロモンたっぷりの『女の匂い』に感じて仕方がなかった。
愛原:「リサ、だいぶ汗かいただろ」
リサ:「うん。学校の体育以外で、こんなに運動して汗かいたの、久しぶり」
愛原:「そうか。夏休みになったことだし、運動不足になならないよう、少しは外に出て運動した方がいいのかもな」
リサ:「私もそう思う。学校のプールはコロナ対策で使えなくなっちゃったし……」
愛原:「そうなのか……」
リサ:「まあ、サイトーんちのプールに入らせてもらえばいいことだけど」
愛原:「そうだよなぁ……。せっかく夏なんだから、プールとかには入りたかったよな。今度考えておくよ」
リサ:「! おー!」
愛原:「それとリサ、ホテルに着いたら風呂入って着替えろよ」
リサ:「えっ?」
高橋:「あー、そうですね。オマエ、汗臭いぞ」
リサ:「ええっ?!」
愛原:「いや、まあ、臭くはないけど、気になる人は気になるから着替えた方がいいな」
リサ:「先生、私の匂い、嫌い?」
愛原:「いや、嫌いじゃないけどさ……」
リサ:「えへへ……ありがとう」
これが人喰いをしたヤツらだと、もっと体臭がキツい。
恐らくリサ・トレヴァーなどの人間からの改造BOWは、体臭がしやすい体質になるのだろう。
それが尚、人喰いをしていると尚更というわけだ。
うちのリサは人喰いをしたことがないので、そこまで匂うわけではない。
[同日16:42.天候:曇 仙台市青葉区中央 JRあおば通駅]
〔「まもなく終点、あおば通、あおば通です。お出口は、変わりまして左側です。仙台市地下鉄南北線は、お乗り換えです。お降りの際、車内にお忘れ物、落とし物の無いよう、ご注意ください。今日もJR東日本をご利用頂きまして、ありがとうございました」〕
終点のあおば通駅に差し掛かる。
尚、隣の仙台駅とは500メートルほどしか離れていない。
ポイントを渡る関係で、電車が大きく揺れた。
リサ:「着替えがあと一着しかない」
愛原:「そうなのか。ホテルにコインランドリーがあるから、後で洗濯すればいいさ」
リサ:「分かった」
電車が到着してドアが開く。
高橋:「ここから歩いて行けるんですか?」
愛原:「一応な」
地下ホームであるが、地下鉄のホームと違って、そんなに深い所にあるわけではない。
改札口を出ると、今度は地上の出口へ向かった。
エスカレーターとエレベーターはあるのだが、エスカレーターは途中までしか無い。
行きと違って荷物の増えたリサだが、それでも難無く担いで怪談を昇った。
愛原:「で、ここが青葉通。ホテルは広瀬通にあるから、この道を通って行こう」
幸いまだ雨は降っておらず、強めの風が吹いているだけであった。
しかしスマホの天気予報を見る限り、夜には降って来るようである。
高橋:「先生、夕食会は何を食べる予定で?」
愛原:「寿司にしようと思う。一応回らない寿司だけど、あまり高い予算にならないようにな」
高橋:「てことはあれですね。リサにはセーブしてもらわないとってとこですね」
愛原:「そういうことだ」
リサ:「後でスイーツ出る?」
愛原:「……まあ、前向きに善処します」
政治家がこれを言うと、【お察しください】。
高橋:「俺は先生と一緒に食事ができるなら何でもいいです」
愛原:「そうか。……何だか雨が降りそうだ。少し急ごう」
今年の夏の天気は、予報そのものがころころ変わる年のようだ。