[7月24日21:00.天候:雨 宮城県仙台市青葉区中央 スーパーホテル仙台・広瀬通り]
夕食会が終わり、ホテルに戻る途中でコンビニに立ち寄っていたら雨が降って来た。
愛原:「危ねぇ!間に合った!」
高橋:「いや、でも、ちょっと濡れちゃったっスね」
リサ:「お菓子は濡れてない」
愛原:「そりゃ良かったな。よし、着替えて温泉入ろう」
部屋のドアは鍵でもカードキー式でもなく、暗証番号式である。
エレベーターに乗って、私達の泊まっている客室に向かった。
それから部屋に入る。
因みに、リサも一緒に入った。
リサは隣の部屋なのだが、実は一緒に入っても大丈夫なのである。
何故なら……。
高橋:「3人は狭ェから、オマエは隣の部屋に行け」
リサ:「いいじゃん、別にぃ」
愛原:「ま、とにかく着替えるから、リサも隣の部屋に行って着替えろ」
リサ:「分かったよ」
リサはそう言って、部屋の中から隣の部屋に向かった。
実は私達の泊まっている部屋はコネクティングルームと言って、隣の部屋同士が室内から行き来できる構造になっているのである。
もちろん、途中にはドアが2つある。
それぞれのドアには内鍵が付いていて、それぞれが室内から鍵を開けない限り、両方のドアが開くことはない。
高橋はそれを確認すると、私達の部屋側からそのドアを閉めて鍵を掛けた。
高橋:「先生、化け物は排除しましたぜ?」
愛原:「オマエ、ラスボスクラスをナメんじゃねぇぞ?」
私は急いでドアを開けた。
すると、そのドアの向こうでは、第一形態に戻ったリサが険しい顔をして右手を変化させようとしているところだった。
ラスボスクラスどころか、大ボスクラスであっても、ドアを閉めればそれでOKなんてことはない。
そのドアをブチ破ったり、壁をブチ破ったりして追い掛けて来ることなんて朝飯前なのだ。
リサ:「お兄ちゃん……!」
愛原:「分かった分かった。もうドアは閉めないから」
高橋:「ちっ、俺と先生の夜の一時を……」
リサ:「私だけ除け者にしたら許さないから」
愛原:「分かったから早く着替えろ。……っと、善場主任からメールだ。ちょっと待っててくれ」
リサは再び隣の部屋に向かった。
今度はドアを閉められないよう、警戒しながら……。
高橋:「善場の姉ちゃん、何ですって?」
愛原:「山形での協力ありがとうだって」
高橋:「ありがとうって、俺達ドライブしかしてないっスよ?」
愛原:「リサが寝惚けて変化してくれたせいで、BSAAが出動しただろ?」
高橋:「あー、そうっスね」
愛原:「元々はBSAA極東支部日本地区本部が自衛隊と共同訓練を行う予定だったらしいんだ。リサが暴走したという想定で」
高橋:「その訓練台ってことですか」
愛原:「そう。奇しくもリサが寝惚けて第2形態まで変化してくれたおかげで、BSAAの持つBOW探知機の精度確認と、出動訓練ができたってことで、その御礼」
高橋:「元々はどんな訓練だったんスか?」
愛原:「バイオテロ組織がリサを浚って逃走したので、その追跡作戦の模擬訓練だって」
高橋:「そんなこと聞いてないっスよ!?」
愛原:「事前に教えたら、俺達が不自然な動きをするんじゃないかって。バイオテロ組織は、まだBSAAに追跡されているということは知らないテイだから」
高橋:「今度からは自衛隊の駐屯地近くを通る時も要注意っスね」
愛原:「別に自衛隊の駐屯地に、いつもBSAAがいるってわけじゃないよ。むしろカテゴリー的には国連軍のようなものだから、どちらかというと米軍基地にいることが多い」
高橋:「後で謝礼とかあるんスか?」
愛原:「取りあえず、レンタカーの延滞料金分は出してくれるってさ」
高橋:「何スか、それ……」
私達も着替えて、それから大浴場に向かった。
その前に、汚れ物の洗濯に当たる。
幸いこのホテルにはコインランドリーがある為、それを利用した。
リサのヤツ、服はともかく、下着とかも私には隠さずそのまま袋から出して洗濯機に入れている。
リサの下着も黒系が多い。
これは私や高橋が、シャツやパンツは黒系を着ることが多いので、リサも真似したらしい。
なので私は、私達には気にせず、もっと明るい色の下着を着けた方が良いと言ったことがある。
学校に行く時はそうしているみたいだが、旅行の時は黒系が多い。
愛原:「洗濯の後で乾燥機にも掛けないとな。少し時間が掛かるみたいだ。まあ、当たり前か。また後で来よう」
高橋:「これで帰った後で、洗濯とかしなくて済みます」
愛原:「そうだな」
コインランドリーから出ると、今度は大浴場に向かう。
高橋:「先生!この不肖の弟子、高橋正義が先生の御背中を流して差し上げます!」
愛原:「あー、分かった分かった。じゃあ、頼むよ」
高橋:「お任せください!」
こういう所に来ると、高橋は必ず私の背中を流したがる。
愛原:「ふー……これだな」
背中を流してもらうと、私達は湯船に浸かった。
ホテルの大浴場なので、そんなに内装は派手なものではないし、露天風呂があるわけでもないが、それでも足が伸ばせる天然温泉があるのは素晴らしい。
仙台市街では、ホテルにこういった大浴場を設けることは珍しくない。
ビジネスホテルではこのスーパーホテルやドーミーインがそうだし、天然温泉ではないようだが、三井ガーデンホテルにもある。
シティホテルだと、ホテルモントレ仙台もそう。
元々は温泉施設を造るつもりはなかったそうだが、建設工事中に偶然温泉を掘り当ててしまい、急きょ他のホテルモントレには無いスパ施設を造ったという逸話がある。
高橋:「いやー、これっスね」
愛原:「また、風呂上がりのビールが格別なんだな、これが」
高橋:「もちろん、買って来て冷蔵庫に入れてあります。おつまみもありますんで」
愛原:「よしよし。それじゃ、温まったところで上がるか」
高橋:「はい。ところで先生」
愛原:「ん?」
高橋:「先生はサウナには入られないんですね」
愛原:「そうだな。高橋、俺は夏の暑い時期に、わざわざ辛い物を食べて汗をかこうってヤツの気がしれないんだ」
高橋:「はあ」
愛原:「そういうヤツは、『夏の暑い時期に、わざわざクソ暑い部屋に入って汗をかこうってヤツの気がしれない』わけだよ」
高橋:「これも名探偵の格言ですね!メモっておきます!」
愛原:「……せんでいい」
もっとも、『だったら夏の暑い時期に、熱い温泉に入って汗をかこうってヤツの気がしれない』とツッコまれても、私は反論できないのだがw
とにかく私達は温泉から出ると、体を拭いて浴衣を着ることにした。
さすがに脱衣所はエアコンが効いていて、そこでしばらく汗を退かせようと思っていたのだが、大浴場の外でリサが待っていると思い、早めに出ることにした。
リサ:「待ってたよ。早く部屋に戻って、晩酌しよう!」
本当に大浴場の外では、浴衣姿のリサが待っていた。
愛原:「オマエは飲めないぞ。それより、今度は洗濯機から乾燥機に入れないと」
リサ:「おっ、そうだった」
再びコインロッカーに行き、洗濯機から乾燥機へと洗濯物を移し替える。
もちろんそのまま入れるのではなく、一着ずつ伸ばして入れるのだが、やはりリサは私達の前では下着も平気で目の前で伸ばして入れているのである。
もちろん家族だからそこまで気を使わなくてもいいのだろうが、しかし恥じらいの無さに少し心配することがあるのは……。
リサ:「私の『旦那様』だからだね!?分かる分かる!」(;゚∀゚)=3ハァハァ
愛原:「『親心』だよ」(・д・)チッ
夕食会が終わり、ホテルに戻る途中でコンビニに立ち寄っていたら雨が降って来た。
愛原:「危ねぇ!間に合った!」
高橋:「いや、でも、ちょっと濡れちゃったっスね」
リサ:「お菓子は濡れてない」
愛原:「そりゃ良かったな。よし、着替えて温泉入ろう」
部屋のドアは鍵でもカードキー式でもなく、暗証番号式である。
エレベーターに乗って、私達の泊まっている客室に向かった。
それから部屋に入る。
因みに、リサも一緒に入った。
リサは隣の部屋なのだが、実は一緒に入っても大丈夫なのである。
何故なら……。
高橋:「3人は狭ェから、オマエは隣の部屋に行け」
リサ:「いいじゃん、別にぃ」
愛原:「ま、とにかく着替えるから、リサも隣の部屋に行って着替えろ」
リサ:「分かったよ」
リサはそう言って、部屋の中から隣の部屋に向かった。
実は私達の泊まっている部屋はコネクティングルームと言って、隣の部屋同士が室内から行き来できる構造になっているのである。
もちろん、途中にはドアが2つある。
それぞれのドアには内鍵が付いていて、それぞれが室内から鍵を開けない限り、両方のドアが開くことはない。
高橋はそれを確認すると、私達の部屋側からそのドアを閉めて鍵を掛けた。
高橋:「先生、化け物は排除しましたぜ?」
愛原:「オマエ、ラスボスクラスをナメんじゃねぇぞ?」
私は急いでドアを開けた。
すると、そのドアの向こうでは、第一形態に戻ったリサが険しい顔をして右手を変化させようとしているところだった。
ラスボスクラスどころか、大ボスクラスであっても、ドアを閉めればそれでOKなんてことはない。
そのドアをブチ破ったり、壁をブチ破ったりして追い掛けて来ることなんて朝飯前なのだ。
リサ:「お兄ちゃん……!」
愛原:「分かった分かった。もうドアは閉めないから」
高橋:「ちっ、俺と先生の夜の一時を……」
リサ:「私だけ除け者にしたら許さないから」
愛原:「分かったから早く着替えろ。……っと、善場主任からメールだ。ちょっと待っててくれ」
リサは再び隣の部屋に向かった。
今度はドアを閉められないよう、警戒しながら……。
高橋:「善場の姉ちゃん、何ですって?」
愛原:「山形での協力ありがとうだって」
高橋:「ありがとうって、俺達ドライブしかしてないっスよ?」
愛原:「リサが寝惚けて変化してくれたせいで、BSAAが出動しただろ?」
高橋:「あー、そうっスね」
愛原:「元々はBSAA極東支部日本地区本部が自衛隊と共同訓練を行う予定だったらしいんだ。リサが暴走したという想定で」
高橋:「その訓練台ってことですか」
愛原:「そう。奇しくもリサが寝惚けて第2形態まで変化してくれたおかげで、BSAAの持つBOW探知機の精度確認と、出動訓練ができたってことで、その御礼」
高橋:「元々はどんな訓練だったんスか?」
愛原:「バイオテロ組織がリサを浚って逃走したので、その追跡作戦の模擬訓練だって」
高橋:「そんなこと聞いてないっスよ!?」
愛原:「事前に教えたら、俺達が不自然な動きをするんじゃないかって。バイオテロ組織は、まだBSAAに追跡されているということは知らないテイだから」
高橋:「今度からは自衛隊の駐屯地近くを通る時も要注意っスね」
愛原:「別に自衛隊の駐屯地に、いつもBSAAがいるってわけじゃないよ。むしろカテゴリー的には国連軍のようなものだから、どちらかというと米軍基地にいることが多い」
高橋:「後で謝礼とかあるんスか?」
愛原:「取りあえず、レンタカーの延滞料金分は出してくれるってさ」
高橋:「何スか、それ……」
私達も着替えて、それから大浴場に向かった。
その前に、汚れ物の洗濯に当たる。
幸いこのホテルにはコインランドリーがある為、それを利用した。
リサのヤツ、服はともかく、下着とかも私には隠さずそのまま袋から出して洗濯機に入れている。
リサの下着も黒系が多い。
これは私や高橋が、シャツやパンツは黒系を着ることが多いので、リサも真似したらしい。
なので私は、私達には気にせず、もっと明るい色の下着を着けた方が良いと言ったことがある。
学校に行く時はそうしているみたいだが、旅行の時は黒系が多い。
愛原:「洗濯の後で乾燥機にも掛けないとな。少し時間が掛かるみたいだ。まあ、当たり前か。また後で来よう」
高橋:「これで帰った後で、洗濯とかしなくて済みます」
愛原:「そうだな」
コインランドリーから出ると、今度は大浴場に向かう。
高橋:「先生!この不肖の弟子、高橋正義が先生の御背中を流して差し上げます!」
愛原:「あー、分かった分かった。じゃあ、頼むよ」
高橋:「お任せください!」
こういう所に来ると、高橋は必ず私の背中を流したがる。
愛原:「ふー……これだな」
背中を流してもらうと、私達は湯船に浸かった。
ホテルの大浴場なので、そんなに内装は派手なものではないし、露天風呂があるわけでもないが、それでも足が伸ばせる天然温泉があるのは素晴らしい。
仙台市街では、ホテルにこういった大浴場を設けることは珍しくない。
ビジネスホテルではこのスーパーホテルやドーミーインがそうだし、天然温泉ではないようだが、三井ガーデンホテルにもある。
シティホテルだと、ホテルモントレ仙台もそう。
元々は温泉施設を造るつもりはなかったそうだが、建設工事中に偶然温泉を掘り当ててしまい、急きょ他のホテルモントレには無いスパ施設を造ったという逸話がある。
高橋:「いやー、これっスね」
愛原:「また、風呂上がりのビールが格別なんだな、これが」
高橋:「もちろん、買って来て冷蔵庫に入れてあります。おつまみもありますんで」
愛原:「よしよし。それじゃ、温まったところで上がるか」
高橋:「はい。ところで先生」
愛原:「ん?」
高橋:「先生はサウナには入られないんですね」
愛原:「そうだな。高橋、俺は夏の暑い時期に、わざわざ辛い物を食べて汗をかこうってヤツの気がしれないんだ」
高橋:「はあ」
愛原:「そういうヤツは、『夏の暑い時期に、わざわざクソ暑い部屋に入って汗をかこうってヤツの気がしれない』わけだよ」
高橋:「これも名探偵の格言ですね!メモっておきます!」
愛原:「……せんでいい」
もっとも、『だったら夏の暑い時期に、熱い温泉に入って汗をかこうってヤツの気がしれない』とツッコまれても、私は反論できないのだがw
とにかく私達は温泉から出ると、体を拭いて浴衣を着ることにした。
さすがに脱衣所はエアコンが効いていて、そこでしばらく汗を退かせようと思っていたのだが、大浴場の外でリサが待っていると思い、早めに出ることにした。
リサ:「待ってたよ。早く部屋に戻って、晩酌しよう!」
本当に大浴場の外では、浴衣姿のリサが待っていた。
愛原:「オマエは飲めないぞ。それより、今度は洗濯機から乾燥機に入れないと」
リサ:「おっ、そうだった」
再びコインロッカーに行き、洗濯機から乾燥機へと洗濯物を移し替える。
もちろんそのまま入れるのではなく、一着ずつ伸ばして入れるのだが、やはりリサは私達の前では下着も平気で目の前で伸ばして入れているのである。
もちろん家族だからそこまで気を使わなくてもいいのだろうが、しかし恥じらいの無さに少し心配することがあるのは……。
リサ:「私の『旦那様』だからだね!?分かる分かる!」(;゚∀゚)=3ハァハァ
愛原:「『親心』だよ」(・д・)チッ