[7月23日01:30.天候:晴 宮城県遠田郡美里町某所 愛原公一の家]
リサ:「うへへへ……!そんなことしてぇ……先生のヘンタイ……!オシッコプレイ好きなのぉ……?」
リサはどうやら愛原と【ぴー】する夢を見ているようだ。
さすがに愛原や高橋とは、襖1つ隔てた隣の間で寝ている。
リサ:「ん……?」
だが、いいところで目が覚めてしまった。
リサ:「何だ……夢か……。オシッコプレイ、いい所だったのに……」
これで小さな子供ならオネショでもしているところだが、さすがに肉体年齢15歳のリサではそのようなことはない。
リサ:「……本当にトイレ行きたくなってきた」
というわけでリサは布団から出るとトイレに向かった。
廊下は消灯されていて真っ暗である。
だが第一形態に戻っているリサは、持ち前の暗視能力で、廊下の照明も点けずにトイレに向かった。
恐らく知らない者が見たら、『鬼娘』の接近に絶叫を上げ、特殊部隊の者は手持ちの銃火器を発砲することだろう。
そんなリサでも、全く照明の点いていないトイレは不気味に思ったらしく、それは点灯させた。
リサ:「眩しい……」
元公民館の集会所だったトイレということもあってか、公一1人で住むには広いものとなっている。
元々は男女別に分かれていたそうだが、さすがに公一1人で住むのにそんなにトイレの数は必要ではなく、女子トイレの部分は改築の際に閉鎖されてしまった。
その為、男子トイレが共用トイレとなっている。
蛍光灯の灯りが煌々と光る中、リサは個室に入って用を足した。
田舎の公民館のトイレだと、和式便器がまだまだ現役だろうが、改築の際に洋式便器に交換された。
これは公一のような老人は、逆に和式便器は使いにくいからである。
その為、小便器は昔ながらの朝顔タイプでありながら、個室だけやたら新しいタイプの洋式便器というアンバランスなものだった。
リサ:「ふっ……」
リサは男子用小便器を見て、あることを思い出した。
リサ・トレヴァーが軟禁されていたアンブレラの研究施設には、リサ・トレヴァー達が使うトイレがあった。
それは通常の便器ではなく、『女性用小便器』であった。
これは1971年までTOTOで製造されていたもので、1964年の東京オリンピックで会場となった国立競技場にも設置されていたという。
これは便座に腰かけなくても、女性が中腰で小用を足せるような設計になっていたという。
1964年のオリンピック会場に設置されたのは、女性選手がいちいちユニフォームを脱ぎ着する手間を省けさせる為だという。
しかし男性目線で設置されたものであった為、当の女性達には不評であったらしく、全国に普及することはなく、1971年に製造中止となっている(女性がトイレの個室を必要とするのは、何も用を足すだけではないでしょう?当時の男性開発者は、そういう着眼点が不足していたようである)。
しかし1971年までは製造されていたわけなので、少なくとも20世紀最後まで存在していた所は存在していたようである。
これは作者が幼少の頃(1980年代半ば)の話だが、母親に連れられて、とある仙台市内の百貨店に行った。
母親がトイレに行ったので、作者も一緒に行った。
まだ作者が幼稚園くらいの頃の話なので、そんな幼児が一緒に女子トイレに行っても別に問題は無かった。
その時、とても奇妙な便器がトイレの奥に鎮座していたのを覚えている。
女性客は誰もその便器を使用しておらず、他の普通の便器は個室になっているのに、その便器だけカーテンで仕切られているだけであった。
幼児用の便器は別に存在していたので、それ用でもない。
今から思えば、あれは女性用の小便器だったのではないか。
母親にあれは何かと聞いた記憶はあったが、母親はまともに答えてくれなかったと思う。
本当に知らなかったのか、本当は知っていたが幼児に下品な答えをしたくなかったのか、それは分からない。
尚、それから何十年か経って母親に同じ質問をしてみたが、そんな便器があったことは覚えていないという。
その百貨店はあの後、何度か経営者が変わっているが、建物の内装自体はそんなに変わっていない……ので、まさか今でも存在しているとは思えないが……。
男子トイレにはかような便器が1つも存在していないのは、この目で現認している。
リサ:「ん?」
用を足し終えたリサがトイレットペーパーで後処理をしようとした時だった。
壁の向こうから、何か機械が作動するような音が聞こえた。
トイレ内に響く機械音は、換気扇の音だけだ。
それとは別に、機械が動く音がしたのだ。
何かモーターが動くような音だった。
リサ:「何だろう?」
用を足し終えてトイレから出ると、リサは音がした方に向かった。
まず、隣にあるのは潰された女子トイレ。
完全に扉がコンクリートで塗り込められて、言われないとそこにもトイレがあったことは分からないようになっている。
で、更に廊下を進むと、次にあるのが仏間だった。
今、仏間には公一で寝泊まりしているはずだ。
しかし、その部屋からは機械の音がしなかった。
長くて尖った耳は人間の耳よりも聴力が優れているが、中から聞こえてくるのは扇風機の音くらいである。
この辺りは夏の夜は涼しいのか、気温も23度前後である。
その為、愛原と高橋も窓を開けて(網戸は閉めている)扇風機を点けていた。
それと同じことを公一もしているのだろう。
しかし、トイレの壁から聞こえて来たような機械の音はしなかった。
リサ:「ん?」
襖の隙間から仏間を覗くと、仏壇の下の地袋から公一が出て来た。
そして、観音扉となっている地袋を閉めると、あのナンバーロック式の鍵を閉めている。
リサ:(こんな夜中にどうしたんだろう?)
リサは首を傾げながら、自分の部屋に戻った。
これがマンガやアニメなら予期せず大きな音を立ててしまい、中の者に気づかれて襲われるなんて展開があったりするものだが、ベタ過ぎる展開はさすがにどうかと思うので、今回はそのような展開はしないこととする。
リサは普通に部屋に戻ると、再び布団に潜り込んだ。
リサ:「うへへへ……!そんなことしてぇ……先生のヘンタイ……!オシッコプレイ好きなのぉ……?」
リサはどうやら愛原と【ぴー】する夢を見ているようだ。
さすがに愛原や高橋とは、襖1つ隔てた隣の間で寝ている。
リサ:「ん……?」
だが、いいところで目が覚めてしまった。
リサ:「何だ……夢か……。オシッコプレイ、いい所だったのに……」
これで小さな子供ならオネショでもしているところだが、さすがに肉体年齢15歳のリサではそのようなことはない。
リサ:「……本当にトイレ行きたくなってきた」
というわけでリサは布団から出るとトイレに向かった。
廊下は消灯されていて真っ暗である。
だが第一形態に戻っているリサは、持ち前の暗視能力で、廊下の照明も点けずにトイレに向かった。
恐らく知らない者が見たら、『鬼娘』の接近に絶叫を上げ、特殊部隊の者は手持ちの銃火器を発砲することだろう。
そんなリサでも、全く照明の点いていないトイレは不気味に思ったらしく、それは点灯させた。
リサ:「眩しい……」
元公民館の集会所だったトイレということもあってか、公一1人で住むには広いものとなっている。
元々は男女別に分かれていたそうだが、さすがに公一1人で住むのにそんなにトイレの数は必要ではなく、女子トイレの部分は改築の際に閉鎖されてしまった。
その為、男子トイレが共用トイレとなっている。
蛍光灯の灯りが煌々と光る中、リサは個室に入って用を足した。
田舎の公民館のトイレだと、和式便器がまだまだ現役だろうが、改築の際に洋式便器に交換された。
これは公一のような老人は、逆に和式便器は使いにくいからである。
その為、小便器は昔ながらの朝顔タイプでありながら、個室だけやたら新しいタイプの洋式便器というアンバランスなものだった。
リサ:「ふっ……」
リサは男子用小便器を見て、あることを思い出した。
リサ・トレヴァーが軟禁されていたアンブレラの研究施設には、リサ・トレヴァー達が使うトイレがあった。
それは通常の便器ではなく、『女性用小便器』であった。
これは1971年までTOTOで製造されていたもので、1964年の東京オリンピックで会場となった国立競技場にも設置されていたという。
これは便座に腰かけなくても、女性が中腰で小用を足せるような設計になっていたという。
1964年のオリンピック会場に設置されたのは、女性選手がいちいちユニフォームを脱ぎ着する手間を省けさせる為だという。
しかし男性目線で設置されたものであった為、当の女性達には不評であったらしく、全国に普及することはなく、1971年に製造中止となっている(女性がトイレの個室を必要とするのは、何も用を足すだけではないでしょう?当時の男性開発者は、そういう着眼点が不足していたようである)。
しかし1971年までは製造されていたわけなので、少なくとも20世紀最後まで存在していた所は存在していたようである。
これは作者が幼少の頃(1980年代半ば)の話だが、母親に連れられて、とある仙台市内の百貨店に行った。
母親がトイレに行ったので、作者も一緒に行った。
まだ作者が幼稚園くらいの頃の話なので、そんな幼児が一緒に女子トイレに行っても別に問題は無かった。
その時、とても奇妙な便器がトイレの奥に鎮座していたのを覚えている。
女性客は誰もその便器を使用しておらず、他の普通の便器は個室になっているのに、その便器だけカーテンで仕切られているだけであった。
幼児用の便器は別に存在していたので、それ用でもない。
今から思えば、あれは女性用の小便器だったのではないか。
母親にあれは何かと聞いた記憶はあったが、母親はまともに答えてくれなかったと思う。
本当に知らなかったのか、本当は知っていたが幼児に下品な答えをしたくなかったのか、それは分からない。
尚、それから何十年か経って母親に同じ質問をしてみたが、そんな便器があったことは覚えていないという。
その百貨店はあの後、何度か経営者が変わっているが、建物の内装自体はそんなに変わっていない……ので、まさか今でも存在しているとは思えないが……。
男子トイレにはかような便器が1つも存在していないのは、この目で現認している。
リサ:「ん?」
用を足し終えたリサがトイレットペーパーで後処理をしようとした時だった。
壁の向こうから、何か機械が作動するような音が聞こえた。
トイレ内に響く機械音は、換気扇の音だけだ。
それとは別に、機械が動く音がしたのだ。
何かモーターが動くような音だった。
リサ:「何だろう?」
用を足し終えてトイレから出ると、リサは音がした方に向かった。
まず、隣にあるのは潰された女子トイレ。
完全に扉がコンクリートで塗り込められて、言われないとそこにもトイレがあったことは分からないようになっている。
で、更に廊下を進むと、次にあるのが仏間だった。
今、仏間には公一で寝泊まりしているはずだ。
しかし、その部屋からは機械の音がしなかった。
長くて尖った耳は人間の耳よりも聴力が優れているが、中から聞こえてくるのは扇風機の音くらいである。
この辺りは夏の夜は涼しいのか、気温も23度前後である。
その為、愛原と高橋も窓を開けて(網戸は閉めている)扇風機を点けていた。
それと同じことを公一もしているのだろう。
しかし、トイレの壁から聞こえて来たような機械の音はしなかった。
リサ:「ん?」
襖の隙間から仏間を覗くと、仏壇の下の地袋から公一が出て来た。
そして、観音扉となっている地袋を閉めると、あのナンバーロック式の鍵を閉めている。
リサ:(こんな夜中にどうしたんだろう?)
リサは首を傾げながら、自分の部屋に戻った。
これがマンガやアニメなら予期せず大きな音を立ててしまい、中の者に気づかれて襲われるなんて展開があったりするものだが、ベタ過ぎる展開はさすがにどうかと思うので、今回はそのような展開はしないこととする。
リサは普通に部屋に戻ると、再び布団に潜り込んだ。