[7月24日23:00.天候:雨 宮城県仙台市青葉区 スーパーホテル仙台・広瀬通り]
愛原:「さーて、夜も遅くなってきたし、そろそろ寝るとするか。今日も疲れたし」
風呂上がり、私は部屋に戻って高橋やリサと晩酌していた。
もちろん、リサはジュースであるが。
リサ:「…………」
リサのヤツ、一番先に船を漕いでやがる。
高橋:「おう、リサ。そこは先生のベッドだ。そこで寝るんじゃねぇ」
リサ:「クー……スー……
」
リサが一番運動して食べたのだから、眠くなりやすいと言えば当然だ。
それに、私の前では時折マセるが、まだ15歳の子供だ。
愛原:「どれ、俺がお姫様抱っこで連れて行ってやるか」
リサ:(^_-)
その時、私はリサが一瞬片目だけ開けたのを見逃さなかった。
ははぁ、こいつワザと私のベッドで寝る為に寝たふりしていたな。
あわよくば、私にお姫様抱っこされるので反応したのだろう。
ならば……。
愛原:「高橋、高橋」
私は小声で高橋を呼び寄せた。
高橋:「はい?」
愛原:「リサも寝ちゃったことだし、2人でこっそり『仙台駅限定!激甘ずんだケーキ』でも食おうか?」
高橋:「え?そんなのいつの間に買ったんスか?さすが先生っス」
リサ:「ケーキ?!私も食べたい!」
リサは慌てて飛び起きた。
リサ:「あ……!」
愛原:「やっぱり……」
高橋:「ほお……!」
その後、高橋に頭を拳でグリグリ攻撃されるリサ。
高橋:「テメェは先生を騙そうとしやがって!あぁ!?」
リサ:「ごめんなさーい!」
愛原:「まあまあ、高橋。この辺にしといてやれ」
高橋:「はあ、先生がそう仰るのでしたら……」
高橋は素直に手を離した。
リサ:「先生!早くケーキ!」
愛原:「冗談だよ。あるわけねーだろ」
リサ:「ええ~っ!」orz
高橋:「へっ、まだガキのくせに先生を騙そうとした罰だ!」
リサ:「しくしくしくしく……
」
あーあ、泣いちゃった……。
高橋:「ウソ泣きやめろ。先生は騙せても俺は騙せねーぞ」
愛原:「さすが女殺しのイケメン……って、おい!」
高橋:「あっ……!」
今度は私が高橋をグリグリ攻撃。
愛原:「騙されやすいくらい非モテで悪かったなぁーっ!!」
高橋:「サーセン!い、いや、すいません!」
リサ:「ちっ……」(←本当にウソ泣きだった)
愛原:「さっさと歯磨きして寝ろ、オマエら!」
高橋:「はいはいーっ!」
リサ:「おやすみなさー!」
高橋はバスルームに駆け込み、リサは隣の部屋に戻った。
リサの部屋とは、室内の扉で繋がっている。
私がこちら側からドアを閉めようとすると……。
リサ:「ヤダ!閉めないで!」
愛原:「いいのか?」
リサ:「1人ぼっちは嫌なの!」
愛原:「しかし、家では1人で寝てるじゃないか」
リサ:「あれはマンションの部屋自体が私にとっては1つの部屋みたいものだし、先生が1人で寝ろって言うから……」
ということは、ここで私が『ここでも1人で寝ろ』と命令すれば聞くのだろう。
愛原:「マンションの自分の部屋は気に入らないか?」
リサ:「素敵な部屋だよ。研究所みたいな地下牢でもなければ、殺風景な倉庫みたいな部屋でもないし……」
旧アンブレラの連中、日本版リサ・トレヴァー達にどんな生活させてたのやら……。
アメリカのオリジナルも、洋館の敷地内の掘っ立て小屋で寝泊まりしていたらしいが……。
リサ:「生き延びれたリサ・トレヴァーの特権なんだって思うよ」
愛原:「人喰い生物兵器でありながら、1人も人喰いをしなかった御褒美でもある」
日本版リサ・トレヴァーの用途には単なる実験体の他、『体内に有するゾンビウィルスを散布する』というのもあることが分かっている。
だが、人の姿のままでは効率が悪いと判断されたのか、実用化はされていない(結局はゾンビのように噛み付いたり、触手を通して流し込んだり、排泄物に混ぜる程度)。
ゾンビウィルスを撒き散らす者として、2013年にアメリカや香港で発生したバイオテロで使用されたBOWの出現まで待つことになる。
ウィルスの散布に特化したBOWの為、辛うじて2足歩行であるだけで、外見は醜悪な物となっている。
愛原:「分かった。じゃあ、ドアは開けておくよ」
リサ:「ありがとう」
愛原:「寝惚けて襲いに来ないように」
リサ:「分かった。先生は私を襲いに来ていいからね?」
愛原:「え?」
バンッ!(バスルームのドアが思いっ切り開けられる音)
高橋:「くぉらっ!」
リサ:「ちぇっ。私は本当にいいのに……」
愛原:「命がいくつあっても足りないような気がするなぁ……」
高橋:「先生、ガチで騙されちゃダメですよ?リサのヤツ、絶対小悪魔どころか、大人になったら、とんでもない悪女になりそうです」
愛原:「そうなのか。そうなる前に、ちゃんと躾とかしなきゃダメかなぁ……」
高橋:「そうですよ」
リサ:「躾けして!」
リサは自分の部屋から鞭と蝋燭を持って来た。
リサ:「これで……これで私を引っ叩いて!そしたらわたし、きっとイイコに……」(;゚∀゚)=3ハァハァ
愛原:「これ、AV業界では『躾』じゃなく、『調教』っていうんだよね」
高橋:「てか、鞭と蝋燭どっから持って来やがった!?」
愛原:「よくこんなの知ってるな。どこで覚えた?」
リサ:「日本アンブレラの研究所」
リサが人間からBOWに改造された時、彼女はまだ小学生くらいだったはずだ。
そんな幼女に何しやがったんだ、旧アンブレラの連中は……。
高橋:「先生。やっぱリサは別の意味でも化けモンですよ」
愛原:「リサを預かった時点で、そんなのは想定内だ。とにかく、歯磨きは終わったのか?」
高橋:「俺は終わりました」
リサ:「私はまだ」
愛原:「俺も歯磨きするから、リサも早く歯磨きして寝ろ」
リサ:「はーい」
何だか急に賑やかな夜になってしまった。
いつの間にか雨足は静かになっていたので、何とかゲリラ豪雨はやり過ごせたようである。
愛原:「さーて、夜も遅くなってきたし、そろそろ寝るとするか。今日も疲れたし」
風呂上がり、私は部屋に戻って高橋やリサと晩酌していた。
もちろん、リサはジュースであるが。
リサ:「…………」
リサのヤツ、一番先に船を漕いでやがる。
高橋:「おう、リサ。そこは先生のベッドだ。そこで寝るんじゃねぇ」
リサ:「クー……スー……
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リサが一番運動して食べたのだから、眠くなりやすいと言えば当然だ。
それに、私の前では時折マセるが、まだ15歳の子供だ。
愛原:「どれ、俺がお姫様抱っこで連れて行ってやるか」
リサ:(^_-)
その時、私はリサが一瞬片目だけ開けたのを見逃さなかった。
ははぁ、こいつワザと私のベッドで寝る為に寝たふりしていたな。
あわよくば、私にお姫様抱っこされるので反応したのだろう。
ならば……。
愛原:「高橋、高橋」
私は小声で高橋を呼び寄せた。
高橋:「はい?」
愛原:「リサも寝ちゃったことだし、2人でこっそり『仙台駅限定!激甘ずんだケーキ』でも食おうか?」
高橋:「え?そんなのいつの間に買ったんスか?さすが先生っス」
リサ:「ケーキ?!私も食べたい!」
リサは慌てて飛び起きた。
リサ:「あ……!」
愛原:「やっぱり……」
高橋:「ほお……!」
その後、高橋に頭を拳でグリグリ攻撃されるリサ。
高橋:「テメェは先生を騙そうとしやがって!あぁ!?」
リサ:「ごめんなさーい!」
愛原:「まあまあ、高橋。この辺にしといてやれ」
高橋:「はあ、先生がそう仰るのでしたら……」
高橋は素直に手を離した。
リサ:「先生!早くケーキ!」
愛原:「冗談だよ。あるわけねーだろ」
リサ:「ええ~っ!」orz
高橋:「へっ、まだガキのくせに先生を騙そうとした罰だ!」
リサ:「しくしくしくしく……
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あーあ、泣いちゃった……。
高橋:「ウソ泣きやめろ。先生は騙せても俺は騙せねーぞ」
愛原:「さすが女殺しのイケメン……って、おい!」
高橋:「あっ……!」
今度は私が高橋をグリグリ攻撃。
愛原:「騙されやすいくらい非モテで悪かったなぁーっ!!」
高橋:「サーセン!い、いや、すいません!」
リサ:「ちっ……」(←本当にウソ泣きだった)
愛原:「さっさと歯磨きして寝ろ、オマエら!」
高橋:「はいはいーっ!」
リサ:「おやすみなさー!」
高橋はバスルームに駆け込み、リサは隣の部屋に戻った。
リサの部屋とは、室内の扉で繋がっている。
私がこちら側からドアを閉めようとすると……。
リサ:「ヤダ!閉めないで!」
愛原:「いいのか?」
リサ:「1人ぼっちは嫌なの!」
愛原:「しかし、家では1人で寝てるじゃないか」
リサ:「あれはマンションの部屋自体が私にとっては1つの部屋みたいものだし、先生が1人で寝ろって言うから……」
ということは、ここで私が『ここでも1人で寝ろ』と命令すれば聞くのだろう。
愛原:「マンションの自分の部屋は気に入らないか?」
リサ:「素敵な部屋だよ。研究所みたいな地下牢でもなければ、殺風景な倉庫みたいな部屋でもないし……」
旧アンブレラの連中、日本版リサ・トレヴァー達にどんな生活させてたのやら……。
アメリカのオリジナルも、洋館の敷地内の掘っ立て小屋で寝泊まりしていたらしいが……。
リサ:「生き延びれたリサ・トレヴァーの特権なんだって思うよ」
愛原:「人喰い生物兵器でありながら、1人も人喰いをしなかった御褒美でもある」
日本版リサ・トレヴァーの用途には単なる実験体の他、『体内に有するゾンビウィルスを散布する』というのもあることが分かっている。
だが、人の姿のままでは効率が悪いと判断されたのか、実用化はされていない(結局はゾンビのように噛み付いたり、触手を通して流し込んだり、排泄物に混ぜる程度)。
ゾンビウィルスを撒き散らす者として、2013年にアメリカや香港で発生したバイオテロで使用されたBOWの出現まで待つことになる。
ウィルスの散布に特化したBOWの為、辛うじて2足歩行であるだけで、外見は醜悪な物となっている。
愛原:「分かった。じゃあ、ドアは開けておくよ」
リサ:「ありがとう」
愛原:「寝惚けて襲いに来ないように」
リサ:「分かった。先生は私を襲いに来ていいからね?」
愛原:「え?」
バンッ!(バスルームのドアが思いっ切り開けられる音)
高橋:「くぉらっ!」
リサ:「ちぇっ。私は本当にいいのに……」
愛原:「命がいくつあっても足りないような気がするなぁ……」
高橋:「先生、ガチで騙されちゃダメですよ?リサのヤツ、絶対小悪魔どころか、大人になったら、とんでもない悪女になりそうです」
愛原:「そうなのか。そうなる前に、ちゃんと躾とかしなきゃダメかなぁ……」
高橋:「そうですよ」
リサ:「躾けして!」
リサは自分の部屋から鞭と蝋燭を持って来た。
リサ:「これで……これで私を引っ叩いて!そしたらわたし、きっとイイコに……」(;゚∀゚)=3ハァハァ
愛原:「これ、AV業界では『躾』じゃなく、『調教』っていうんだよね」
高橋:「てか、鞭と蝋燭どっから持って来やがった!?」
愛原:「よくこんなの知ってるな。どこで覚えた?」
リサ:「日本アンブレラの研究所」
リサが人間からBOWに改造された時、彼女はまだ小学生くらいだったはずだ。
そんな幼女に何しやがったんだ、旧アンブレラの連中は……。
高橋:「先生。やっぱリサは別の意味でも化けモンですよ」
愛原:「リサを預かった時点で、そんなのは想定内だ。とにかく、歯磨きは終わったのか?」
高橋:「俺は終わりました」
リサ:「私はまだ」
愛原:「俺も歯磨きするから、リサも早く歯磨きして寝ろ」
リサ:「はーい」
何だか急に賑やかな夜になってしまった。
いつの間にか雨足は静かになっていたので、何とかゲリラ豪雨はやり過ごせたようである。