威勢の良いタイトルの記事が目に止まりました。論者は小幡績(
慶大教授)氏です。
⇒https://toyokeizai.net/articles/-/619077?page=3
1.日本は世界と「真逆」
・インフレで欧米では中央銀行が政策金利を急激に引き上げ、株
価が暴落している。
・スタグフレーション(経済停滞&物価高)で、世界経済は「長
期停滞」局面に入りつつあるが、日本だけが世界と正反対。
・日本のインフレ率は2%程度、英国は10%、米国は8%。
2.円安:異次元金融緩和を普通の金融緩和にすれば、直ちに解
消する。
・「連続指値オペ」(10年物の国債金利の指定利回り)を直ちに
止める。
・イールドカーブコントロール(10年物の金利をゼロ程度に抑え
込む)を止めれば、異常な円安は直ちに解消する。
・今の円安は、日銀の単純なテクニカル手段のミス。
・普通に金融緩和を続けるだけで、円安は解消する。
3.「日本の安定性」にもっと積極的な評価を
・社会保障はスウェーデン、イノベーションは米国、市場規模は
中国と比較すれば勝ちようがない。
・日本経済の特徴は、抜群の安定性にあり。オイルショックでも
物価高を抑え込み、リーマンショック・コロナショック時でも
失業率の上昇は小であった。
4.「膨張しない経済」の営みの本質とは?
・何故、今インフレか:ぜいたく品と「ゲーム・スマホ」(中毒
になり易い麻薬)を作りすぎて、必需品の生産に手が回らなく
なった。
・金を稼ごうとする人々はぜいたく品を作る側へ
例)広告産業:要らない物を欲しいと思わせる。
◎食料は必需品:必需品でより良い物を作る。
目新しくないからイノベーションになりにくく、値段も変わらな
い。
・干ばつ、洪水、気候変動で景気が悪くなることあり。
・驚くほどの経済成長・規模拡大はないが、少しづつ改良している。
◎効率化:少ないコストで、少ない労働力、少ないエネルギーで同
じ物を作ることは日本企業の得意とすること。
5.日本が「持続目的経済」で、「世界一」に
・必需品を、資源・人材・環境制約の下で効率的に作る。質を改善
していく。 以上
この様な研究は今必要とする分野だと思います。ただ誰が担うか?
稲作も田植えや刈り入れは機械がやっています。運転者は高齢者で、
青年がやっている光景を見たこと有りません。画像は小幡績氏です。