10月31日の衆議院議員選挙に向けて関連する報道を目にする昨今
です。この記事もその一つです。タイトルの課題について田原総一
郎氏(ジャーナリスト)が言及されたものが出ていました。
なぜ自民党政権をこれほど長期間支持し続けているのだろうか。
その要因について2つと捉えている。 1つは、安全保障。今一つは
経済。
1.安全保障
「日本人というのは、どうも自分の身体に合わせて洋服をつくるの
は上手ではない、下手。押しつけられた洋服に身体を合わせほうが
安全だ」と考えた。(宮沢喜一氏の見解)
池田・宮沢の両氏が2度アメリカを訪問し、その時、「あのような
憲法を押しつけられたら、日本はまともな軍隊を持てない。だから、
日本の安全保障は米国が責任を持ってほしい」と要請した。米国は、
日本が強い国になるのは困るから快諾。 そのために、日本は戦争
に巻き込まれることがなく、70年以上、平和を維持できた。
2.経済
日本は、惨憺たる敗北を招いた後、自民党政権の懸命な努力によって、
池田首相時代から奇跡と称される高度経済成長を実現した。
1980年代に入って、日本は凄まじい輸出力を有することになり、米
国に集中豪雨的に輸出し始めた。米国は、深刻な貿易赤字となった。
レーガン大統領は、日本からの輸出を止め、逆に日本への輸出を増
大させるために、日本をまるで敵国であるかのように無理難題を次々
と押しつけてきた。
1ドル=238円⇒153円となり、円高不況となった。さらに、次々と輸
出規制を要求し、無理矢理に内需拡大をさせられて、バブル経済となり、
それが崩壊した。
2-2.日本の産業界はアメリカの3周遅れ
日本は、いわゆる日本的経営の構造的な問題で、IT革命に参入できず、
産業界は、アメリカの3周遅れになってしまったという。
1989年には、時価総額ランキングで、世界のトップ50社の中に日本企
業が32社入っていたのだが、現在残っているのはトヨタ自動車1社だけ。
また、当時は、世界における日本のGDPのウエイトは15.3%であったが、
現在は6%にまで落ち込んでいる。
日本の経済産業はどうすれば復活できるのか。2020年の初めに、日本
共産党の志位和夫委員長と立憲民主党の枝野幸男代表に、今こそ野党の
政権奪取の絶好のチャンスだ、アベノミクス批判をしている時代は終わ
りで、どうすれば日本の経済が復活できるのか、そのビジョンを示すべ
きだと言ったら、2人とも大きくうなずいていたと言う。
今度の選挙で、日本の経済産業復活ビジョンを公約に掲げている政党
があったら、1票を投じたいと思う。 小田原梅干し:梅丸