生活習慣病(せいかつしゅうかんびょう)は、糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症など、生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられている疾患の総称である。
このような疾患と肥満を複合する状態を、医学的にメタボリックシンドロームと総称する。また、がん、脳血管疾患、心臓病の3大死因も生活習慣との関わりが強い。肥満はこれらの疾患になるリスクを上げる。(ウィキぺディア)
NHKラジオ深夜便・2月25日明日へのことば「子どもの健康は”食育”から」と題して、北川博敏氏(香川短期大学名誉学長)が、小中学生の血液検査をしたところ、多数の子どもたちが生活習慣病、または予備軍になっているという。昔ながらの魚と野菜を主体とする日本の食生活に戻るよう提唱されていた。
ここで我々は『食育』を初めて提唱した石塚左玄(1851~1909)に戻って、今一度考え直してみたいと思う。
食育 2008-09-03 より
食育(しょくいく)とは、食に関する知識を習得し、自らの食を自分で選択する判断力を身に付けるための取組みのことである。2005年に成立した食育基本法においては、生きるための基本的な知識であり、知識の教育、道徳教育、体育教育の基礎となるべきもの、と位置づけられている。はじめて食育という言葉使用したのは、陸軍薬剤監だった石塚左玄である。彼は次の様に提唱している。
①食育:「体育智育才育は即ち食育」なりと食育を提唱した。「食育食養」を国民に普及することに努めた。
②食本主義:「食は本なり、体は末なり、心はまたその末なり」 心身の病気の原因は食にあるとした。人の心を清浄にするには血液を清浄に、血液を清浄にするには食物を清浄にすることである。
③人類は穀食(粒食)動物なり:人間の歯は、臼歯・16/28本・60%⇒穀物を食べるようになっている。門歯・8/28本・30%⇒野菜、果物を食べるようになっている。犬歯・4/28本・14%⇒魚、肉を食べるようになっている。
④郷に入りては郷に従え:その土地の環境にあった食事を採る。地産地消。季節のものを食べよ。「春は苦味、夏は酢の物、秋は辛味、冬は脂肪」
⑤バランス良く食べよ:ナトリウム(陽性)⇒肉、卵、魚と動物性食品。カリウム(陰性)⇒野菜、果物と植物性食品。陰・陽のバランスが崩れると病気になる。
⑥全体食:一つの食品を丸ごと食べることで、陰陽のバランスが保たれる。例)玄米食、リンゴの丸かじり、煮汁を食べる。
現代でも充分通用しますね。尚、記事を書くにあたって、WikipediaおよびNHK「ラジオ深夜便」を参照しました。
小田原梅干