マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

プリンス・オブ・ブロードウェイ 続き

2015年10月26日 | ミュージカル
ハロルド・プリンス氏の手がけたミュージカル作品の中から選び抜かれたであろうナンバーを、ハロルド・プリンス自身の言葉で(声は市村正親さん)紹介し、綴られていく舞台。もっとストーリー性があるのかと思っていたけれど、ミュージカルコンサートの様な形でした。

圧巻だったのは、ラミンさんの「オペラ座の怪人」。声、歌唱力、雰囲気・・・あまりの素晴らしさにうっとり

これが聴けただけでも行った甲斐があるというもの。ラミンさんのコンサート、パスするつもりだったけど、気持ちが揺らぐわ~

さすが本場ブロードウェイの底力、キャストの皆さん実力派揃いで聴かせます

ちえさんはというと、どちらかと言うとダンサーとしての扱いが多かったかな。

「くたばれヤンキース」では、最初野球のユニフォームを着てたのにいきなりそれをガバっと脱ぎ捨てて黒のボディースーツ姿になり、男性に迫りまくるちえさん! でも色っぽいというよりは、元気で強く逞しいのでイヤラシイ感じは全然受けなかった。ちょっとコケティッシュでキュートなちえさんでした。

でも宝塚のザ・男役のちえさんが好きだった人にはショックかも

元男役スターさんの「シカゴ」を観に行った時も、あんな姿観たくなかったと話してるおば様方がいらっしゃいました。

あちらのほうが刺激は強かったですよね。

それから宝塚のトップスターを意識した演出なのかどうかはわかりませんが、ちえさんだけ大きな羽を背負って出てくるシーンが2回(1回は蜘蛛女)ありとても華やかでした。

ブロードウェイのスターを夢見るREONちゃんのところは、スカート姿で踊りまくる姿にちらっと素のチエちゃんが見えて可愛かった。

何度もオーディションに落ちて、それでもめげずに何度も何度もチャレンジして、遂にブロードウェイで成功する姿と実際のちえさんの新しいことに挑戦し続けようとするアグレッシヴな姿が重なって・・・ガンバレ~と心の中で叫んでました。

かなめちゃんにも是非観てほしいな~

私の席は2階席だったのですが、後ろの方は随分空席がありました。

ウェスト・サイド・ストーリー、エビータ、オペラ座の怪人、リトル・ナイト・ミュージック、蜘蛛女のキス、屋根の上のヴァイオリン弾き、キャバレー以外はあまり日本人に馴染みのない作品だったので(っていうか私の知ってるのがそれだけだったんですけどね)それがちょっと物足りなく残念でした。

ブロードウェイの錚々たるメンバーの中にいても埋もれること無く、一際美しくスタイルもよくダンスも素敵でトップ時代のようなオーラを放っていた柚希礼音さんが見られて嬉しかったです。