マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

オペラ「運命の力」

2015年04月14日 | オペラ
オペラパレスでヴェルディーのオペラ「運命の力」を観てきました。

面白かった~

何の予備知識もなく観たのですが、単純なストーリーでとてもわかりやすい上に音楽が素晴らしい。ヴェルディーって天才ね

演出も面白く現代的なようなクラシックなような・・・

1幕ラストの修道院の場面が特に素敵で感動しました。修道士たちが一斉に手に持ったキャンドルを灯すところ。

キリスト教色が強くテーマは罪と赦し。そしてキリスト教徒にとっては死=この世の苦しみから解き放たれて神に召されるということなのですね。

あらすじは、
セビリアのカラトラーヴァ侯爵の娘レオノーラとインカの王族の末裔であるアルヴァーロは侯爵が結婚を許さないため駆け落ちしようとしている。ところが侯爵に見つかってしまい、アルヴァーロは敵意のないことを示そうと拳銃を床に投げるが、運悪く暴発して侯爵に命中し侯爵は娘を呪いながら死んでしまう。

アルヴァーロは不運を嘆きながら逃げだす。

レオノーラの兄ドン・カルロは復讐しようと二人を追う。

アルヴァーロと離れ離れになったレオノーラは修道院に逃げ込み山上の庵に匿われる。

戦場でアルヴァーロは男を助け親友となる。しかしそれはレオノーラの兄ドン・カルロだった。

アルヴァーロはラファエッロ神父と名を変え修道院で暮らしているとドン・カルロがやってきて決闘を申し込む。

断り続けるアルヴァーロだがドン・カルロの執拗な侮辱に耐え切れず彼を刺してしまう。

山上の隠者にドン・カルロを看取ってもらおうと庵を訪れたアルヴァーロはそこでレオノーラと驚きの再会をしドン・カルロを殺めたことを告げる。驚いて駆けつけたレオノーラは兄ドン・カルロに刺されアルヴァーロに看取られ息絶える。

とこんな感じ。

本当にアルヴァーロって間が悪いというか運が悪くてお気の毒。誰ひとり悪人はいないのに運命の力によって翻弄され次々と悲劇が起こるのです。

愛するものを失って最後一人残されたアルヴァーロが哀れ。

時間も休憩を挟んで3時間半と丁度良く、オペラも歌舞伎もこれくらいの長さだと眠くならなくていいですね。








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