マーリンの美味しい生活

ストレス解消は観劇と食べ歩き。

オペラ 「ルチア」

2017年03月24日 | オペラ
新国立劇場で観てきました。

休憩を2回挟んでの3時間15分、たまーに睡魔に襲われたけどとてもわかり易い作品で楽しめました。

ルチアはヒロインの名前で、物語はロミジュリのような悲劇です。

舞台はメリー女王が即位したばかりの英国。(キルトを穿いてたからスコットランドかも?)

ルチアの兄エンリーコは家を守るためにルチアとアルトゥーロを政略結婚させようとしている。だが、ルチアには結婚を約束した恋人がいるので拒絶される。その恋人が実はエンリーコの敵のエドガルドだと知って激怒したエンリーコはエドガルドが不実な男だという嘘の手紙をルチアに見せ、無理やりアルトゥーロと結婚させてしまう。

ルチアが結婚承諾書に嫌々サインをした時、エドガルドが現れルチアを不実な女だと罵る。

婚礼の夜、ルチアは花婿のアルトゥーロを刺し殺してしまう。
正気を失ったルチアがハムレットのオフィーリアのように歌いながら彷徨う姿が哀れを誘う。

この時、血染めのドレスを着たルチアが、アルトゥーロの生首を刺した槍を振り回しながら彷徨う様子はかなりオドロオドロしかった。

エンリーコと決闘の約束をしたエドガルドが墓場で待っていると葬列がやってくる。それは精神を病んで衰弱死してしまったルチアの葬列だった。
エドガルドはルチアを抱きしめながら共に天国で結ばれようと歌い死んでゆく。

・・・ざっとこんなお話です。

オペラはヨーロッパの歴史や神話や宗教が絡んでくると複雑で難解なこともありますが、こういう単純なラブストーリーは分かりやすいし感情移入しやすくて初心者には良いですね。

ガエターノ・ドニゼッティー(愛の妙薬の作者)の曲はとても美しく、心地良い調べと素晴らしい歌声にうっとりでした





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