とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

島根への旅「1日目」

2013-05-27 21:42:25 | 観光
25日土曜日から、島根の「えびすだいこくマラソン」に参加するため松江に向かった。行き方は、新幹線で岡山まで行き、岡山から特急「やくも」に乗り換える。


松江駅の改札を抜けると、武者姿の男性が我々を迎い入れてくれた。顔は真っ黒で、言葉遣いも武者になりきっていたので面白い観光PRだった。


松江駅から、マラソン受付会場行きのバスが待つ松江市役所まで歩く。距離は約2キロほどなので宍道湖畔沿いの遊歩道を歩く。湖畔沿いの道は整備されており、ジョギングする人も何人か見られた。


松江市役所からバスに揺られ1時間ほどで美保関に到着する。美保関は、島根半島の東端にあり、江戸時代には北前船交易の要所としても繁栄し、多くの廻船問屋などが存在した地域だ。マラソンの受付を済ませたのち、受付会場近くの美保神社(みほじんじゃ)に立ち寄る。美保神社の御祭神は、三穂津姫命(みほつひめのみこと)・事代主神(ことしろぬしのかみ)の二柱である。三穂津姫命は、高天原から稲穂を持って地上へお降りになり、大国主神の御后神となられ、「五穀豊穣・家内安全・子授安産・子孫繁栄・歌舞音曲」の神様として崇敬を集めている。また、事代主神は大国主神の御子神であり、「ゑびす様」の名で世に知られ、「海上安全・大漁満足・商売繁昌・福徳円満・歌舞音曲」の神様として篤く信仰されている。えびすだいこくマラソンは、まず「えびす」様がいる美保神社からスタートするわけだ。




神社の正面には、出雲大社と同様に立派なしめ縄がかけられている。


さて、この日はウルトラマラソン参加者のために、マラソン完走祈願の巫女の舞が披露された。我々マラソン参加者は、神殿内に座りお祓いを受けたのち、神妙に巫女の舞を見ていた。




巫女舞のあと、観光ボランティアの人と共に、青石畳通り(あおいしだたみどおり)を見学する。青石畳通りは、美保関にある天然石を敷き詰めた通りであり、雨に濡れると石が青く光るため青石畳通りと呼ばれている。恵比寿様こと事代主命の総本社として知られる美保神社から、平安時代の仏像5体(重要文化財)を有する仏谷寺までを結ぶ500メートルほどの参道である。途中には国の登録有形文化財の旅館美保館や旧家、資料館などが並び、往時の面影が色濃く残っている歴史ある通りだ。


こちらは、我々が泊まった「福間館」という旅館の青石畳通り側の入り口だ。小説家の小泉八雲も泊まったことがあるという由緒ある旅館だった。


青石畳通りから、さらに2キロほど歩き、美保関灯台まで向く。途中の展望台からは、鳥取の日本百名山「大山」の雄大な山容がしっかり見えていた。


展望台の先には、灯台ビュッフェと美保関灯台が見えてきた。


灯台の先には、晴れていれば「隠岐の島」の島影が見えるはずだ。


こちらが、島根半島最東端の「美保関灯台」である。1898年建立で、山陰最古の灯台だ。世界の歴史的灯台100選にも登録されており、2007年には灯台として初めて国の有形文化財に指定されたという。岬の下にある鳥居は沖の御前島といい、美保神社の祭神えびすさんが釣りを楽しんだ所と云われているそうだ。


この日だけ特別に、マラソン参加者にはドリンク無料サーボスがあった。我々も、無料サービスにつられて灯台まで歩いてきたのだった。


ビュッフェのラウンジで、無料ドリンクを飲みながら展望を楽しむ。


灯台から旅館に戻るとちょうどいい時間になっていた、夕食は、カニなどの海鮮料理だ。これで、翌日のマラソンに向けての英気が養われたことだろう。




島根への旅「2日目・2013えびすだいこくマラソン」に続く。