先日、オリコンで2013年の年間”本“ランキングの発表があった。総合1位は、村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』だったそうだ。2位は『医者に殺されない47の心得』、3位に『聞く力 心をひらく35のヒント』、4位に『海賊とよばれた男 上』、5位『30日できれいな字が書ける ペン字練習帳』という結果だった。
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』と『海賊とよばれた男 上』がベスト5に入っているのはわかるが、それ以外の3冊が実用書だったというのは意外だった。オリコンの見解によると「メールやSNSだけでは学ぶことのできない“生”のコミュニケーションを人々は欲しているのかもしれない。」と示されていた。こういう実用書を参考にして、人は生のコミュニケーションのきっかけ作りをしたいのだろう。人の話をよく聞くことは必要だし、字もうまくなりたいものだ。
また、文庫の総合ランキングでは、百田尚樹の『永遠の0』が1位。2位と3位には池井戸潤の半沢直樹シリーズから、『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』がランクイン。4位以降も、『真夏の方程式』『プラチナデータ』『陽だまりの彼女』など、映像化された作品が上位に入っている。この辺りは、ほとんど読んだ作品ばかりで納得できるし、作家別でも東野圭吾、池井戸潤、百田尚樹がベスト3というのも当然だろう。みんな私も大好きな作家たちだ。
■文庫 総合TOP10
01 永遠の0 百田尚樹
02 オレたちバブル入行組 池井戸潤
03 オレたち花のバブル組 池井戸潤
04 真夏の方程式 東野圭吾
05 夜行観覧車 湊かなえ
06 プラチナデータ 東野圭吾
07 ビブリア古書堂の事件手帖 4 ~栞子さんと二つの顔~ 三上延
08 陽だまりの彼女 越谷オサム
09 モンスター 百田尚樹
10 カッコウの卵は誰のもの 東野圭吾
■文庫 作家別TOP10
01 東野圭吾
02 池井戸潤
03 百田尚樹
04 有川浩
05 川原礫
06 佐伯泰英
07 三上延
08 湊かなえ
09 伊坂幸太郎
10 村上春樹
ところで、総合1位の村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、昨日読み終わったばかりの作品だ。作品の内容は、36歳になる建築技師・多崎つくるが、自分の結婚願望の転機をかねて高校から大学時代に壊した友人との関係を修復しようとするお話だ。彼を含めて男三人と女二人の五人グループはとても仲がいいグループだったが、ある日突然つくるは他の四人から理由もわからず絶交を言い渡される。彼は、自殺したいほど悩むが、その後、なんとか社会人として生き、青春のつらい思い出は忘れようとしていた。そんな時、新しい恋人から過去を修復したほうがいいと勧められ、昔の仲間に一人一人会って自分を見つめなおしていく。
過去の村上作品と比べれば、比較的読みやすくスラスラと読むことはできた。だが、相変わらず、なんだかよく分からない部分は多い。5人のうち4人が色のつく名前でアオ・アカ・クロ・シロと呼ばれ、つくる(漢字で書くと作)だけが色がつかない名前だから“色彩をもたない”とされているのだが、それが何を意味するのかよくわからないし、途中でいなくなった灰田という男は、いったい何者だったのか?恋人の沙羅とは最後にどうなったのかもわからない。1Q84もよくわからないまま終わった。村上ファンからは怒られそうだが、はっきり言って私にはその良さが分からない。読み終わって感動したとか、とても面白かったという感覚はなく、さらっと終わってしまったという感じだ。
『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』と『海賊とよばれた男 上』がベスト5に入っているのはわかるが、それ以外の3冊が実用書だったというのは意外だった。オリコンの見解によると「メールやSNSだけでは学ぶことのできない“生”のコミュニケーションを人々は欲しているのかもしれない。」と示されていた。こういう実用書を参考にして、人は生のコミュニケーションのきっかけ作りをしたいのだろう。人の話をよく聞くことは必要だし、字もうまくなりたいものだ。
また、文庫の総合ランキングでは、百田尚樹の『永遠の0』が1位。2位と3位には池井戸潤の半沢直樹シリーズから、『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』がランクイン。4位以降も、『真夏の方程式』『プラチナデータ』『陽だまりの彼女』など、映像化された作品が上位に入っている。この辺りは、ほとんど読んだ作品ばかりで納得できるし、作家別でも東野圭吾、池井戸潤、百田尚樹がベスト3というのも当然だろう。みんな私も大好きな作家たちだ。
■文庫 総合TOP10
01 永遠の0 百田尚樹
02 オレたちバブル入行組 池井戸潤
03 オレたち花のバブル組 池井戸潤
04 真夏の方程式 東野圭吾
05 夜行観覧車 湊かなえ
06 プラチナデータ 東野圭吾
07 ビブリア古書堂の事件手帖 4 ~栞子さんと二つの顔~ 三上延
08 陽だまりの彼女 越谷オサム
09 モンスター 百田尚樹
10 カッコウの卵は誰のもの 東野圭吾
■文庫 作家別TOP10
01 東野圭吾
02 池井戸潤
03 百田尚樹
04 有川浩
05 川原礫
06 佐伯泰英
07 三上延
08 湊かなえ
09 伊坂幸太郎
10 村上春樹
ところで、総合1位の村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、昨日読み終わったばかりの作品だ。作品の内容は、36歳になる建築技師・多崎つくるが、自分の結婚願望の転機をかねて高校から大学時代に壊した友人との関係を修復しようとするお話だ。彼を含めて男三人と女二人の五人グループはとても仲がいいグループだったが、ある日突然つくるは他の四人から理由もわからず絶交を言い渡される。彼は、自殺したいほど悩むが、その後、なんとか社会人として生き、青春のつらい思い出は忘れようとしていた。そんな時、新しい恋人から過去を修復したほうがいいと勧められ、昔の仲間に一人一人会って自分を見つめなおしていく。
過去の村上作品と比べれば、比較的読みやすくスラスラと読むことはできた。だが、相変わらず、なんだかよく分からない部分は多い。5人のうち4人が色のつく名前でアオ・アカ・クロ・シロと呼ばれ、つくる(漢字で書くと作)だけが色がつかない名前だから“色彩をもたない”とされているのだが、それが何を意味するのかよくわからないし、途中でいなくなった灰田という男は、いったい何者だったのか?恋人の沙羅とは最後にどうなったのかもわからない。1Q84もよくわからないまま終わった。村上ファンからは怒られそうだが、はっきり言って私にはその良さが分からない。読み終わって感動したとか、とても面白かったという感覚はなく、さらっと終わってしまったという感じだ。