とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

過剰すぎる教科書検定

2014-04-04 22:48:42 | ニュース
毎日新聞に、来年4月から使用される小学校教科書の検定で、安全上の配慮や道具の正しい使い方を求める検定意見が相次いだという記事があった。その記事によると、子供が半袖半ズボンで木に登っていた写真や、子供の手がフライパンに近すぎる写真がNGとされ、差し替えを余儀なくされたという。

半袖半ズボンでの木登りは危険で長袖長ズボンが望ましく、作業の安全に適切な配慮がなされていないというのが理由だ。それで出版社は、少年の足元を地面にして、木登りではなく、立った状態で木を抱きかかえている構図に差し替えたという。何だか、へんな写真に変わってしまったようだ。また、フライパンから10センチほどの距離に手がある少女の写真に「危ない」との意見が付いて、机の下に手を引っ込めた構図に差し替えられたとか、柵なしの屋上から周囲を観察する学習のイラストに「安全面での必要な配慮を欠いている」と意見が付いて、金網の柵を描き加えたという。

まあ、どれもご意見としてはごもっともな意見だが、私からみれば単なるいちゃもんとしか思えない。昔からそうだが、お役所的な発想は、どこからもクレームがつかないよう最大限の対処を考えているものだ。99%の人は、全然気にしないような事でも、残り1%のクレームの為に安全策を取るのが定番である。そんなわけで、あり得る話なのだが、実に些細でどうでもいいような指摘だと思えてならない。

新聞記事では、背景に「体験不足教師」の急増があるようなことが書かれていた。つまり、教科書に載っていることは間違いないはずなので、誤った記載でもそのまま鵜呑みにしてしまう教師がいるという事を示唆していた。その為、検定する側で、些細なことでも指摘して直させているという見解だった。でも、教科書の写真や絵を見て、まったく同じように真似する子供や指導する教師がいるのだろうか?私が子供のころ、教科書にそんなに関心を持って見ていた記憶はない。