いわて銀河チャレンジマラソンの翌日は、観光することになった。当初は、世界文化遺産である平泉の中尊寺などに行こうという話だったのだが、どういう訳か宮城県の松島に行こうという事になって、仙台から仙石線に乗り換え松島海岸駅で下車する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/b5/d5b887742e565e3175492ade699c8702.jpg)
松島といえば、奥の細道の松尾芭蕉で有名な場所だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/51/ab5f3854762f6f8016391b18429ec2e2.jpg)
駅を出てすぐの場所に、国宝瑞巌寺がある。臨済宗妙心寺派の寺で、正称は青竜山瑞巌円福禅寺。838年(承和5)開創と伝えられ、初めは天台宗だったが、鎌倉時代に北条時頼の手により臨済宗に改宗した。江戸時代には仙台藩主伊達氏の菩提寺として栄えた寺だという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/90/3f533b1c3b77482fdeef194136cdfaf6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/03/3a8f53fe86fddc52cece145556250698.jpg)
瑞巌寺には、鎌倉時代から江戸時代にかけて掘られた洞窟群がある。松島は、古来「浄土往生」を祈念する神聖な霊場で、納骨や供養のために洞窟の中や周囲には、五輪塔や笠付塔婆などの墓標が安置されたり壁面に彫りつけられており、静寂かつ厳粛な雰囲気が漂っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/24/a00157f72ff8ad3534914c7f11c64cad.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/44/ff38539fa73e83cb73ccf017e09038c1.jpg)
松島湾を巡る遊覧船の出航時間まであまり時間がなかったので、瑞巌寺境内には入らず、近くにある五大堂に立ち寄る。807(大同2)年、坂上田村麻呂が東征のおり、毘沙門堂を建立したのが最初だが、後に、慈覚大師が延福寺(瑞巌寺の前身)を開いた際、大聖不動明王を中心に、左右降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉の五大明王像を安置したことから、五大堂と呼ばれるようになった。現在の建物は1604(慶長9)年、伊達政宗が再建したもので、屋根下には十二支の細かい彫刻がなされている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/76/1201f87e4278437d40ea3a0c5cdee798.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/a8/18f68730e42a06c59448f9e755d16857.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/7f/b9748345a4f4ff249437fb3669b28780.jpg)
公園内には、日本三景の碑が建てられていた。日本三景とは、日本の名だたる3つの名勝地のことで、宮城県の松島、京都府の天橋立 、広島県の宮島の事を言う。松島は、松島湾内外にある大小260余りの変化に富んだ島々が点在している様子が、名勝地と呼ばれる所以だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/03/29d4714e1947a9551fa5bff18a1b4dec.jpg)
船の出航時間となり、塩釜港までの遊覧を楽しむ。この辺りも2011年3月11日に発生した東日本大震災とその直後に襲来した大津波によって、島の文化財の一部が破損するなどの被害が発生したが、周辺の自治体と比較して被害は軽微で済んでいる。その理由は、津波は浅い海に入ると速度が落ちて急激にエネルギーを失う事と、松島湾内に点在する島々が緩衝材となり、津波の勢いを弱めたためといわれている。おかげで、今でも松島の景観を楽しめるという訳である。大小さまざまな島があり、洞窟やらウミネコの繁殖地、奇岩等見どころいっぱいの景色が続いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/d3/c851cad99bfbad6dc1e41fb2752847e0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/c3/ef18cb415e750666d25f4e9009c7089b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/af/5921574fad7a7b6bfb947206420098d8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d5/20e5e44ab8c85b2b2b23721116b832c3.jpg)
また、松島湾はカキやノリ、ワカメ等の養殖も盛んで、養殖筏がたくさん見られる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/92/da7e6b7ef5e9756d3cadb03bb008dda5.jpg)
塩竈港で遊覧船を下船し、近くの復興市場に立ち寄る。復興市場では、とれたてのカキやウニ、ホヤなどを食べる。ビールを飲みながら新鮮で高価な海産物を格安の値段で食べることが出来るので、内容的には贅沢な昼食となる。復興市場というだけに、折りたたみ椅子に座って、作業台の空きスペースをテーブルにしただけの簡単な食堂だが、こんなふうに食べるのもオツなものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/e2/facfda0f89f99a896984dc0ae4783f35.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/61/2b18f64d34692fb41f231d7aa5dc62e6.jpg)
これは、塩竈に押し寄せた津波の高さを示すモニュメントだ。津波の高さは、2.3mとなっていた。因みに、市名は「塩竈」であるが、駅名は「塩釜」となっていて表記が違うが、どちらも読みは「しおがま」である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/11/ce7d1e21b7bdcbbad0c3ed7f20556b61.jpg)
塩釜駅から、再び仙石線に乗って仙台まで戻る。たまたまきた電車が、石ノ森章太郎のマンガキャラクターを配したラッピング電車だった。先頭のキャラクターは、仮面ライダーである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/62/6047c4634fe88626a0d1b7b7d0fe26ff.jpg)
そして、サイドはと見ると、サイボーグ009のメンバーがずらっと勢ぞろいだ。石ノ森章太郎のマンガで育った世代としては、なんとも嬉しいラッピング電車である。この電車はマンガッタンライナーといい、石ノ森章太郎ゆかりの地である石巻市が"マンガを活かした街づくり"を推進して地域活性化のためJRと石巻市が協力して実現されたものだという。地元の人は、もう慣れてしまっているようだったが、県外の我々は、楽しいものを見せてもらったということで写真を撮りまくっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/9f/7f6deeb6dd81da8b38513bdd58af8330.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/ed/f1cb8cd6f3d0d941c2b78ef336a86715.jpg)
仙台駅には、サイボーグ009のコインロッカーもあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/6a/63dc8c52c8554b2c2d0478b47fea7c27.jpg)
ところで、漫画とは関係ないが、JR仙石線のドアには開閉ボタンがついている。ドアは、自動で開かず、人が押して開閉するようになっているようだ。ふつう電車のドアは自動で開閉するものと思っていたが、この辺りではそうではないのだ。その理由は、乗降しないドアの開閉を減らして、暖房効率をあげているわけだという。雪国なので、冬場寒くならないようやたらにドアが開かないようにしているのである。地域によって状況が違い、自分の常識が通用しないという事が良く分かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/7c/521930e02e50080b6f749acc5ecd4b6e.jpg)
仙台からは、新幹線で帰宅する。岩手、宮城などというと凄く遠いイメージがあったが、今では新幹線を使えば、本当に近いものだ。目覚めた時は盛岡だったが、夕方には浜松に着いていた。飛行機も早いが、新幹線網が整備され鉄道でも時間が有効に使える時代になったものである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/b5/d5b887742e565e3175492ade699c8702.jpg)
松島といえば、奥の細道の松尾芭蕉で有名な場所だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/51/ab5f3854762f6f8016391b18429ec2e2.jpg)
駅を出てすぐの場所に、国宝瑞巌寺がある。臨済宗妙心寺派の寺で、正称は青竜山瑞巌円福禅寺。838年(承和5)開創と伝えられ、初めは天台宗だったが、鎌倉時代に北条時頼の手により臨済宗に改宗した。江戸時代には仙台藩主伊達氏の菩提寺として栄えた寺だという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/90/3f533b1c3b77482fdeef194136cdfaf6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/03/3a8f53fe86fddc52cece145556250698.jpg)
瑞巌寺には、鎌倉時代から江戸時代にかけて掘られた洞窟群がある。松島は、古来「浄土往生」を祈念する神聖な霊場で、納骨や供養のために洞窟の中や周囲には、五輪塔や笠付塔婆などの墓標が安置されたり壁面に彫りつけられており、静寂かつ厳粛な雰囲気が漂っていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/24/a00157f72ff8ad3534914c7f11c64cad.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/44/ff38539fa73e83cb73ccf017e09038c1.jpg)
松島湾を巡る遊覧船の出航時間まであまり時間がなかったので、瑞巌寺境内には入らず、近くにある五大堂に立ち寄る。807(大同2)年、坂上田村麻呂が東征のおり、毘沙門堂を建立したのが最初だが、後に、慈覚大師が延福寺(瑞巌寺の前身)を開いた際、大聖不動明王を中心に、左右降三世、軍荼利、大威徳、金剛夜叉の五大明王像を安置したことから、五大堂と呼ばれるようになった。現在の建物は1604(慶長9)年、伊達政宗が再建したもので、屋根下には十二支の細かい彫刻がなされている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/76/1201f87e4278437d40ea3a0c5cdee798.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/a8/18f68730e42a06c59448f9e755d16857.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/7f/b9748345a4f4ff249437fb3669b28780.jpg)
公園内には、日本三景の碑が建てられていた。日本三景とは、日本の名だたる3つの名勝地のことで、宮城県の松島、京都府の天橋立 、広島県の宮島の事を言う。松島は、松島湾内外にある大小260余りの変化に富んだ島々が点在している様子が、名勝地と呼ばれる所以だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/03/29d4714e1947a9551fa5bff18a1b4dec.jpg)
船の出航時間となり、塩釜港までの遊覧を楽しむ。この辺りも2011年3月11日に発生した東日本大震災とその直後に襲来した大津波によって、島の文化財の一部が破損するなどの被害が発生したが、周辺の自治体と比較して被害は軽微で済んでいる。その理由は、津波は浅い海に入ると速度が落ちて急激にエネルギーを失う事と、松島湾内に点在する島々が緩衝材となり、津波の勢いを弱めたためといわれている。おかげで、今でも松島の景観を楽しめるという訳である。大小さまざまな島があり、洞窟やらウミネコの繁殖地、奇岩等見どころいっぱいの景色が続いた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/d3/c851cad99bfbad6dc1e41fb2752847e0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/c3/ef18cb415e750666d25f4e9009c7089b.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/af/5921574fad7a7b6bfb947206420098d8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/d5/20e5e44ab8c85b2b2b23721116b832c3.jpg)
また、松島湾はカキやノリ、ワカメ等の養殖も盛んで、養殖筏がたくさん見られる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/92/da7e6b7ef5e9756d3cadb03bb008dda5.jpg)
塩竈港で遊覧船を下船し、近くの復興市場に立ち寄る。復興市場では、とれたてのカキやウニ、ホヤなどを食べる。ビールを飲みながら新鮮で高価な海産物を格安の値段で食べることが出来るので、内容的には贅沢な昼食となる。復興市場というだけに、折りたたみ椅子に座って、作業台の空きスペースをテーブルにしただけの簡単な食堂だが、こんなふうに食べるのもオツなものだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/e2/facfda0f89f99a896984dc0ae4783f35.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/61/2b18f64d34692fb41f231d7aa5dc62e6.jpg)
これは、塩竈に押し寄せた津波の高さを示すモニュメントだ。津波の高さは、2.3mとなっていた。因みに、市名は「塩竈」であるが、駅名は「塩釜」となっていて表記が違うが、どちらも読みは「しおがま」である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/11/ce7d1e21b7bdcbbad0c3ed7f20556b61.jpg)
塩釜駅から、再び仙石線に乗って仙台まで戻る。たまたまきた電車が、石ノ森章太郎のマンガキャラクターを配したラッピング電車だった。先頭のキャラクターは、仮面ライダーである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/62/6047c4634fe88626a0d1b7b7d0fe26ff.jpg)
そして、サイドはと見ると、サイボーグ009のメンバーがずらっと勢ぞろいだ。石ノ森章太郎のマンガで育った世代としては、なんとも嬉しいラッピング電車である。この電車はマンガッタンライナーといい、石ノ森章太郎ゆかりの地である石巻市が"マンガを活かした街づくり"を推進して地域活性化のためJRと石巻市が協力して実現されたものだという。地元の人は、もう慣れてしまっているようだったが、県外の我々は、楽しいものを見せてもらったということで写真を撮りまくっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/9f/7f6deeb6dd81da8b38513bdd58af8330.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/ed/f1cb8cd6f3d0d941c2b78ef336a86715.jpg)
仙台駅には、サイボーグ009のコインロッカーもあった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/6a/63dc8c52c8554b2c2d0478b47fea7c27.jpg)
ところで、漫画とは関係ないが、JR仙石線のドアには開閉ボタンがついている。ドアは、自動で開かず、人が押して開閉するようになっているようだ。ふつう電車のドアは自動で開閉するものと思っていたが、この辺りではそうではないのだ。その理由は、乗降しないドアの開閉を減らして、暖房効率をあげているわけだという。雪国なので、冬場寒くならないようやたらにドアが開かないようにしているのである。地域によって状況が違い、自分の常識が通用しないという事が良く分かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/7c/521930e02e50080b6f749acc5ecd4b6e.jpg)
仙台からは、新幹線で帰宅する。岩手、宮城などというと凄く遠いイメージがあったが、今では新幹線を使えば、本当に近いものだ。目覚めた時は盛岡だったが、夕方には浜松に着いていた。飛行機も早いが、新幹線網が整備され鉄道でも時間が有効に使える時代になったものである。